17.2.2.4.2. 逆引き名前解決ゾーンファイル
逆引き名前解決のゾーンファイルは、特定の名前空間の IP アドレスを完全修飾ドメイン名(FQDN)に変換するために使用されます。標準のゾーンファイルと非常に似ていますが、PTR リソースレコードは、例17.16「逆引き名前解決ゾーンファイル」 に示されているように IP アドレスを完全修飾ドメイン名にリンクするために使用されます。
例17.16 逆引き名前解決ゾーンファイル
$ORIGIN 1.0.10.in-addr.arpa. $TTL 86400 @ IN SOA dns1.example.com. hostmaster.example.com. ( 2001062501 ; serial 21600 ; refresh after 6 hours 3600 ; retry after 1 hour 604800 ; expire after 1 week 86400 ) ; minimum TTL of 1 day ; @ IN NS dns1.example.com. ; 1 IN PTR dns1.example.com. 2 IN PTR dns2.example.com. ; 5 IN PTR server1.example.com. 6 IN PTR server2.example.com. ; 3 IN PTR ftp.example.com. 4 IN PTR ftp.example.com.
この例では、IP アドレス
10.0.1.1
から 10.0.1.6
までは対応する完全修飾ドメイン名を参照します。
このゾーンファイルは、以下のような
zone
ステートメントが /etc/named.conf
ファイルに追加される場合に使用されます。
zone "1.0.10.in-addr.arpa" IN { type master; file "example.com.rr.zone"; allow-update { none; }; };
ゾーン名以外は、この例と標準の zone ステートメントにはほとんど違いがありません。逆引き名前解決ゾーンには、IP アドレスの最初の 3 つのブロックと、.in-addr.arpa が必要なことに注意してください。これにより、逆引き名前解決のゾーンファイルで使用される IP 番号の単一ブロックをゾーンに関連付けることができます。