33.3. 緊急モード
緊急モード
では、起動可能な最小限の環境が提供され、レスキューモード
が利用できない場合でもシステムの修復が可能になります。緊急モード
では、システムは root
ファイルシステムのみをマウントし、読み取り専用としてマウントされます。また、システムはネットワークインターフェースをアクティブにせず、必要最小限のサービスのみが設定されます。システムは init スクリプトをロードしないため、init が破損しているか、または機能しない場合に、再インストール中に失われたデータを回復するためにファイルシステムをマウントできます。
緊急モード
で起動するには、以下の手順に従います。
手順33.3 緊急モードでのブート
- GRUB ブート画面で任意のキーを押すと GRUB 対話メニューに入ります。
- 起動するカーネルのバージョンで Red Hat Enterprise Linux を選択し、a を押して行を追加します。
- 行の最後にある別の単語として
emergency
と 入力 し、Enter を押して GRUB 編集モードを終了します。