19.3.3.4. ユーザーオプション
ユーザーオプションは、サーバーオプションの下の各行に置かれる場合と、サーバーオプションと同じ行に置かれる場合があります。いずれの場合も、定義されるオプションは user オプション(以下で説明)に従う必要があります。
- fetchall: 既読メッセージを含め Fetchmail がキューにあるすべてのメッセージをダウンロードするように命令します。デフォルトでは、Fetchmail は新規メッセージのみをダウンロードするようになっています。
- fetchlimit number : number を、停止する前に取得するメッセージ数に置き換えます。
- flush: 新規メッセージを取得する前にキューにあるすべての既読メッセージを削除します。
- limit max-number-bytes : max-number-bytes を、Fetchmail で取得する時に許容されているメッセージの最大バイトサイズに置き換えます。このオプションでは低速のネットワークリンクが提供されるため、サイズが大きいメッセージのダウンロードに時間がかかりすぎる場合に有用です。
- password 'password' - password を、ユーザーのパスワードに置き換えます。
- preconnect "command" - command を、ユーザー宛のメッセージを取得する前に実行するコマンドに置き換えます。
- postconnect " - command を、ユーザー宛のメッセージを取得した後に実行するコマンドに置き換えます。
- ssl: SSL 暗号化を有効にします。この英語版が公開された時点で、デフォルトのアクションでは
SSL2
、SSL3
、SSL23
、TLS1
、TLS1.1
、およびTLS1.2
から最良のものを使用します。SSL2
は廃止されたものと見なされ、POODLE: SSLv3 脆弱性(CVE-2014-3566)のため、SSLv3
を使用しないでください。ただし、TLS1 以降の使用を強制できないため、接続するメールサーバーがSSLv2
およびSSLv3
を使用し ない よう設定する必要があります。サーバーがSSLv2
およびSSLv3
を使用し ない ように設定できない場合は、stunnel を使用します。 - sslproto: 許可された SSL プロトコルまたは TLS プロトコルを定義します。可能な値は
SSL2
、SSL3
、SSL23
、およびTLS1
です。sslproto が省略された場合、未設定の場合、または無効な値に設定された場合のデフォルト値はSSL23
です。デフォルトのアクションはSSLv3
、TLSv1
、TLS1.1、およびTLS1.2 から最適なものを使用します
。SSL または TLS の他の値を設定すると、他のすべてのプロトコルが無効になることに注意してください。POODLE: SSLv3 脆弱性(CVE-2014-3566 )のため、このオプションを省略するか、
SSLv23
に設定し、対応するメールサーバーがSSLv2
およびSSLv3
を使用し ない ように設定することが推奨されます。サーバーがSSLv2
およびSSLv3
を使用し ない ように設定できない場合は、stunnel を使用します。 - user ": username を、Fetchmail がメッセージの取得に使用するユーザー名に置き換えます。このオプションは、他のすべてのユーザーオプションの前に付ける必要があります。