第8章 ユーザーエージェントの設定
8.1. ユーザーエージェントについて
OpenShift Container Platform は、アプリケーション開発者の CLI が OpenShift Container Platform API にアクセスすることを防ぐために使用できるユーザーエージェントを実装します。クライアントが特定のライブラリーやバイナリーファイルを使用する場合、それらのクライアントは OpenShift Container Platform API にアクセスできません。
OpenShift Container Platform CLI のユーザーエージェントを、OpenShift Container Platform 内の値のセットで構成します。
<command>/<version> (<platform>/<architecture>) <client>/<git_commit>
たとえば、以下の場合を考慮しましょう。
-
<command> =
oc
-
<version> = クライアントのバージョン。例:
v4.2.0
/api
で Kubernetes API に対して行われる要求が Kubernetes のバージョンを受信し、/oapi
で OpenShift Container Platform API に対して行われる要求が OpenShift Container Platform のバージョン (oc version
によって指定される) を受信します。 -
<platform> =
linux
-
<architecture> =
amd64
-
<client> =
openshift
またはkubernetes
。 要求が/api
で Kubernetes API に対して行われるか、/oapi
で OpenShift Container Platform API に対して行われるかによって決まります。 -
<git_commit> = クライアントバージョンの Git コミット (例:
f034127
)
上記の場合、ユーザーエージェントは以下のようになります。
oc/v3.3.0 (linux/amd64) openshift/f034127