第1章 クラスターモニタリング
1.1. クラスターモニタリングについて
OpenShift Container Platform には、Prometheus オープンソースプロジェクトおよびその幅広いエコシステムをベースとする事前に設定され、事前にインストールされた自己更新型のモニタリングスタックが同梱されます。これはクラスターのモニタリング機能を提供し、クラスター管理者に問題の発生を即時に通知するアラートのセットと Grafana ダッシュボードのセットを提供します。クラスターモニタリングスタックは、OpenShift Container Platform クラスターのモニタリング用のみにサポートされています。
今後の OpenShift Container Platform の更新との互換性を確保するために、指定されたモニタリングスタックのオプションのみを設定することがサポートされます。
1.1.1. スタックコンポーネントおよびモニタリングターゲット
モニタリングスタックには、以下の 3 つのコンポーネントが含まれます。
コンポーネント | 説明 |
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クラスターモニタリング Operator | OpenShift Container Platform クラスターモニタリング Operator (CMO) は、スタックの中心的なコンポーネントです。これは、デプロイされたモニタリングコンポーネントおよびリソースを制御し、それらを最新の状態に保ちます。 |
Prometheus Operator | Prometheus Operator (PO) は、Prometheus および Alertmanager インスタンスを作成し、設定し、管理します。また、Kubernetes ラベルのクエリーに基づいてモニタリングターゲットの設定を自動生成します。 |
Prometheus | Prometheus は、システムおよびサービスのモニタリングシステムであり、モニタリングスタックのベースとなります。 |
Prometheus アダプター | Prometheus アダプターは、Horizontal Pod Autoscaling のクラスターリソースメトリクス API を公開します。リソースメトリクスは CPU およびメモリーの使用率です。 |
Alertmanager 0.14.0 | Alertmanager サービスは、Prometheus によって送信されるアラートを処理します。 |
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OpenShift Container Platform 固有のリソースのメトリクスを追加すると、 |
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Grafana | Grafana 解析プラットフォームは、メトリクスの分析および可視化のためのダッシュボードを提供します。モニタリングスタックおよびダッシュボードと共に提供される Grafana インスタンスは読み取り専用です。 |
モニタリグスタックのすべてのコンポーネントはスタックによってモニターされ、OpenShift Container Platform の更新時に自動的に更新されます。
スタック自体のコンポーネントに加え、モニタリングスタックは以下をモニターします。
- CoreDNS
- Elasticsearch(ロギングがインストールされている場合)
- Etcd
- Fluentd(ロギングがインストールされている場合)
- HAProxy
- イメージレジストリー
- Kubelets
- Kubernetes apiserver
- Kubernetes controller manager
- Kubernetes scheduler
- Metering(メータリングがインストールされている場合)
- OpenShift apiserver
- OpenShift コントロールマネージャー
- Operator Lifecycle Manager (OLM)
- Telemeter クライアント
各 OpenShift Container Platform コンポーネントはそれぞれのモニタリング設定を行います。コンポーネントのモニタリングについての問題は、Bugzilla で一般的なモニタリングコンポーネントではなく、該当するコンポーネントに対してバグを報告してください。
他の OpenShift Container Platform フレームワークのコンポーネントもメトリクスを公開する場合があります。詳細については、それぞれのドキュメントを参照してください。
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