5.4. MachineAutoscaler の設定
ClusterAutoscaler の設定後に、クラスターのスケーリングに使用される MachineSet を参照する MachineAutoscaler リソースをデプロイします。
ClusterAutoscaler リソースの設定後に、1 つ以上の MachineAutoscaler リソースをデプロイする必要があります。
各 MachineSet に対して別々のリソースを設定する必要があります。MachineSet はそれぞれのリージョンごとに異なるため、複数のリージョンでマシンのスケーリングを有効にする必要があるかどうかを考慮してください。スケーリングする MachineSet には 1 つ以上のマシンが必要です。
5.4.1. MachineAutoscaler リソース定義
この MachineAutoscaler リソース定義は、 MachineAutoscaler のパラメーターおよびサンプル値を表示します。
apiVersion: "autoscaling.openshift.io/v1beta1" kind: "MachineAutoscaler" metadata: name: "worker-us-east-1a" 1 namespace: "openshift-machine-api" spec: minReplicas: 1 2 maxReplicas: 12 3 scaleTargetRef: 4 apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet 5 name: worker-us-east-1a 6
- 1
MachineAutoscaler
の名前を指定します。この MachineAutoscaler がスケーリングする MachineSet を簡単に特定できるようにするには、スケーリングする MachineSet の名前を指定するか、またはこれを組み込みます。MachineSet の名前は以下の形式を取ります。<clusterid>-<machineset>-<aws-region-az>
- 2
- ClusterAutoscaler がクラスターのスケーリングを開始した後に、指定された AWS ゾーンに残っている必要のある指定されたタイプのマシンの最小数を指定します。この値は、
0
に設定しないでください。 - 3
- ClusterAutoscaler がクラスタースケーリングの開始後に指定された AWS ゾーンにデプロイできる指定されたタイプの最大数マシンを指定します。
ClusterAutoscaler
定義のmaxNodesTotal
値が、MachineAutoScaler がこの数のマシンをデプロイするのに十分な大きさの値であることを確認します。 - 4
- このセクションでは、スケーリングする既存の MachineSet を記述する値を指定します。
- 5
kind
パラメーターの値は常にMachineSet
です。- 6
name
の値は、metadata.name
パラメーター値に示されるように既存の MachineSet の名前に一致する必要があります。
5.4.2. MachineAutoscaler のデプロイ
MachineAutoscaler をデプロイするには、 MachineAutoscaler
リソースのインスタンスを作成します。
手順
-
カスタマイズされたリソース定義を含む
MachineAutoscaler
リソースの YAML ファイルを作成します。 クラスターにリソースを作成します。
$ oc create -f <filename>.yaml 1
- 1
<filename>
は、カスタマイズしたリソースファイルの名前です。