検索

8.10. systemd-journald および Fluentd の設定

download PDF

Fluentd のジャーナルからの読み取りや、ジャーナルのデフォルト設定値は非常に低く、ジャーナルがシステムサービスからのロギング速度に付いていくことができないためにジャーナルエントリーが失われる可能性があります。

ジャーナルでエントリーが失われるのを防ぐことができるように RateLimitInterval=1s および RateLimitBurst=10000 (必要な場合はさらに高い値) を設定することが推奨されます。

8.10.1. クラスターロギング用の systemd-journald の設定

プロジェクトのスケールアップ時に、デフォルトのロギング環境にはいくらかの調整が必要になる場合があります。

たとえば、ログが見つからない場合は、journald の速度制限を引き上げる必要がある場合があります。一定期間保持するメッセージ数を調整して、クラスターロギングがログをドロップせずに過剰なリソースを使用しないようにすることができます。

また、ログを圧縮する必要があるかどうか、ログを保持する期間、ログを保存する方法、ログを保存するかどうかやその他の設定を決定することもできます。

手順

  1. 必要な設定で journald.conf ファイルを作成します。

    Compress=no 1
    ForwardToConsole=yes 2
    ForwardToSyslog=no 3
    MaxRetentionSec=30 4
    RateLimitBurst=10000 5
    RateLimitInterval=1s 6
    Storage=volatile 7
    SyncIntervalSec=1s 8
    SystemMaxUse=8g 9
    SystemKeepFree=20% 10
    SystemMaxFileSize10M 11
    1
    ログがファイルシステムに書き込まれる前にそれらのログを圧縮するかどうかを指定します。yes を指定してメッセージを圧縮するか、または no を指定して圧縮しないようにします。デフォルトは yes です。
    2 3
    ログメッセージを転送するかどうかを設定します。それぞれについて、デフォルトで no に設定されます。以下を指定します。
    • ForwardToConsole: ログをシステムコンソールに転送します。
    • ForwardToKsmg: ログをカーネルログバッファーに転送します。
    • ForwardToSyslog: syslog デーモンに転送します。
    • ForwardToWall: メッセージを wall メッセージとしてすべてのログインしているユーザーに転送します。
    4
    ジャーナルエントリーを保存する最大時間を指定します。数字を入力して秒数を指定します。または、「year」、「month」、「week」、「day」、「h」または「m」などの単位を含めます。無効にするには 0 を入力します。デフォルトは 1month です。
    5 6
    レート制限を設定します。RateLimitIntervalSec で定義される期間に、 RateLimitBurst で指定される以上のログが受信される場合、この期間内の追加のメッセージすべてはこの期間が終了するまでにドロップされます。デフォルト値である RateLimitInterval=1s および RateLimitBurst=10000 を設定することが推奨されます。
    7
    ログの保存方法を指定します。デフォルトは persistent です。
    • volatile: ログを /var/log/journal/ のメモリーに保存します。
    • persistent: ログを /var/log/journal/ のディスクに保存します。systemd は存在しない場合はディレクトリーを作成します。
    • auto: ディレクトリーが存在する場合に、ログを /var/log/journal/ に保存します。存在しない場合は、systemd はログを /run/systemd/journal に一時的に保存します。
    • none: ログを保存しません。systemd はすべてのログをドロップします。
    8
    ERRWARNINGNOTICEINFO、および DEBUG ログについてジャーナルファイルをディスクに同期させるまでのタイムアウトを指定します。 systemd は、CRITALERT、または EMERG ログの受信後すぐに同期を開始します。デフォルトは 1s です。
    9
    ジャーナルが使用できる最大サイズを指定します。デフォルトは 8g です。
    10
    systemd が残す必要のあるディスク領域のサイズを指定します。デフォルトは 20% です。
    11
    /var/log/journal に永続的に保存される個別のジャーナルファイルの最大サイズを指定します。デフォルトは 10M です。
    注記

    レート制限を削除する場合、システムロギングデーモンの CPU 使用率が高くなることがあります。 以前はスロットルされていた可能性のあるメッセージが処理されるためです。

    systemd 設定の詳細については、https://www.freedesktop.org/software/systemd/man/journald.conf.html を参照してください。このページに一覧表示されるデフォルト設定は OpenShift Container Platform には適用されない可能性があります。

  2. journal.conf ファイルを base64 に変換します。

    $ export jrnl_cnf=$( cat /journald.conf | base64 -w0 )
  3. マスターまたはワーカー用に新規の MachineConfig を作成し、journal.conf パラメーターを追加します。

    以下は例になります。

    ...
    
    config:
      storage:
        files:
        - contents:
            source: data:text/plain;charset=utf-8;base64,${jrnl_cnf}
            verification: {}
          filesystem: root
          mode: 0644 1
          path: /etc/systemd/journald.conf 2
      systemd: {}
    1
    journal.conf ファイルのパーミッションを設定します。0644 パーミッションを設定することが推奨されます。
    2
    base64 でエンコードされた journal.conf ファイルへのパスを指定します。
  4. MachineConfig を作成します。

    $ oc apply -f <filename>.yaml

    コントローラーは新規の MachineConfig を検出し、新規の rendered-worker-<hash> バージョンを生成します。

  5. 新規のレンダリングされた設定の各ノードへのロールアウトのステータスをモニターします。

    $ oc describe machineconfigpool/worker
    
    
    Name:         worker
    Namespace:
    Labels:       machineconfiguration.openshift.io/mco-built-in=
    Annotations:  <none>
    API Version:  machineconfiguration.openshift.io/v1
    Kind:         MachineConfigPool
    
    ...
    
    Conditions:
      Message:
      Reason:                All nodes are updating to rendered-worker-913514517bcea7c93bd446f4830bc64e
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.