第3章 コンテナー、イメージおよびイメージストリームについて
コンテナー、イメージ、およびイメージストリームは、コンテナー化されたソフトウェアを作成し、管理する際に理解しておくべき重要な概念です。イメージは、コンテナーがコンテナーイメージの実行中のインスタンスである場合に、実行の準備ができている一連のソフトウェアを保持します。イメージストリームは、同一の基本的なイメージの異なるバージョンを保存する 1 つの方法です。それらの異なるバージョンは、同じイメージ名の異なるタグによって表されます。
3.1. イメージ
OpenShift Container Platform のコンテナーは OCI または Docker 形式のコンテナーの イメージ をベースにしています。イメージは、単一コンテナーを実行するためのすべての要件、およびそのニーズおよび機能を記述するメタデータを含むバイナリーです。
これはパッケージ化テクノロジーとして考えることができます。コンテナーには、作成時にコンテナーに追加のアクセスを付与しない限り、イメージで定義されるリソースにのみアクセスできます。同じイメージを複数のホストにまたがって複数のコンテナーにデプロイし、それらの間で負荷を分散することにより、OpenShift Container Platform はイメージにパッケージ化されたサービスの冗長性および水平的なスケーリングを提供できます。
イメージをビルドするために podman または docker
CLI を直接使用することはできますが、OpenShift Container Platform は、コードまたは設定を既存イメージに追加して新規イメージの作成を支援するビルダーイメージも提供します。
アプリケーションは一定期間をかけて開発されるため、単一のイメージ名が同じイメージの数多くの異なるバージョンを参照する場合があります。異なるイメージはそれぞれ、そのハッシュ (長い 16 進数、例: fd44297e2ddb050ec4f…
) で一意に参照され、通常は 12 文字 (例: fd44297e2ddb
) に短縮されます。