第9章 Ruby on Rails の使用
Ruby on Rails は Ruby で記述される Web フレームワークです。本書では、OpenShift Container Platform での Rails 4 の使用について扱います。
チュートリアル全体をチェックして、OpenShift Container Platform でアプリケーションを実行するために必要なすべての手順を概観してください。問題に直面した場合には、チュートリアル全体を振り返り、もう一度問題に対応してください。またチュートリアルは、実行済みの手順を確認し、すべての手順が適切に実行されていることを確認するのに役立ちます。
前提条件
- Ruby および Rails の基本知識
- Ruby 2.0.0+、Rubygems、Bundler のローカルにインストールされたバージョン
- Git の基本知識
- OpenShift Container Platform v4 の実行インスタンス
-
OpenShift Container Platform のインスタンスが実行中であり、利用可能であることを確認してください。さらに、
oc
CLI クライアントがインストールされており、コマンドがコマンドシェルからアクセスできることを確認し、メールアドレスおよびパスワードを使用してログインする際にこれを使用できるようにします。
9.1. データベースの設定
Rails アプリケーションはほぼ常にデータベースと併用されます。ローカル開発の場合は、PostgreSQL データベースを使用します。
手順
データベースをインストールします。
$ sudo yum install -y postgresql postgresql-server postgresql-devel
データベースを初期化します。
$ sudo postgresql-setup initdb
このコマンドで
/var/lib/pgsql/data
ディレクトリーが作成され、このディレクトリーにデータが保存されます。データベースを起動します。
$ sudo systemctl start postgresql.service
データベースが実行されたら、
rails
ユーザーを作成します。$ sudo -u postgres createuser -s rails
作成をしたユーザーのパスワードは作成されていない点に留意してください。