3.3. ファイルシステムを使用した Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) の拡張
ファイルサイズのサイズ変更を必要とするボリュームタイプ(GCE PD、EBS、および Cinder など) に基づいて PVC を拡張するには 2 つの手順からなるプロセスが必要です。このプロセスでは、クラウドプロバイダーでボリュームオブジェクトを拡張してから実際のノードでファイルシステムを拡張します。
ノードでのファイルシステムの拡張は、新規 Pod がボリュームと共に起動する場合にのみ実行されます。
前提条件
-
制御する側の StorageClass では、
allowVolumeExpansion
がtrue
に設定されている必要があります。
手順
spec.resources.requests
を編集して PVC を編集し、新規サイズを要求します。たとえば、以下ではebs
PVC を 8 Gi に拡張します。kind: PersistentVolumeClaim apiVersion: v1 metadata: name: ebs spec: storageClass: "storageClassWithFlagSet" accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: 8Gi 1
- 1
spec.resources.requests
をさらに大きな量を表す値に更新すると、PVC が拡張されます。
クラウドプロバイダーオブジェクトのサイズ変更が終了すると、PVC は
FileSystemResizePending
に設定されます。以下のコマンドは、状態を確認するために使用されます。$ oc describe pvc <pvc_name>
-
クラウドプロバイダーオブジェクトのサイズ変更が終了すると、永続ボリュームオブジェクトは
PersistentVolume.Spec.Capacity
に新規に要求されたサイズを反映します。この時点で、PVC から新規 Pod を作成または再作成してファイルシステムのサイズ変更を終了することができます。Pod が実行されている場合、新たに要求されたサイズが利用可能になり、FileSystemResizePending
状態が PVC から削除されます。