8.6. インスタントアプリおよびクイックスタートテンプレートの使用
OpenShift Container Platform では、デフォルトで、インスタントアプリとクイックスタートテンプレートを複数提供しており、各種言語で簡単に新規アプリの構築を開始できます。Rails (Ruby)、Django (Python)、Node.js、CakePHP (PHP) および Dancer (Perl) 用のテンプレートを利用できます。クラスター管理者は、これらのテンプレートを利用できるようにデフォルトのグローバル openshift プロジェクトにこれらのテンプレートを作成している必要があります。
デフォルトで、テンプレートビルドは 必要なアプリケーションコードが含まれる GitHub の公開ソースリポジトリーを使用して行われます。
手順
以下のように、利用可能なデフォルトのインスタントアプリとクイックスタートテンプレートを一覧表示できます。
$ oc get templates -n openshift
ソースを変更し、アプリケーションの独自のバージョンをビルドするには、以下を実行します。
-
テンプレートのデフォルト
SOURCE_REPOSITORY_URL
パラメーターが参照するリポジトリーをフォークします。 テンプレートから作成する場合には、
SOURCE_REPOSITORY_URL
パラメーターの値を上書きします。 デフォルト値ではなく、フォークを指定してください。これにより、テンプレートで作成したビルド設定はアプリケーションコードのフォークを参照するようになり、コードを変更し、アプリケーションを自由に再ビルドできます。
-
テンプレートのデフォルト
一部のインスタンスアプリおよびクイックスタートのテンプレートで、データベースのデプロイメント設定を定義します。テンプレートが定義する設定では、データベースコンテンツ用に一時ストレージを使用します。データベース Pod が何らかの理由で再起動されると、データベースの全データが失われてしまうので、これらのテンプレートはデモ目的でのみ使用する必要があります。
8.6.1. クイックスタートのテンプレート
クイックスタートは、OpenShift Container Platform で実行するアプリケーションの基本的なサンプルです。クイックスタートではさまざまな言語やフレームワークを使用でき、サービスのセット、ビルド設定およびデプロイメント設定などで構成されるテンプレートで定義されています。このテンプレートは、必要なイメージやソースリポジトリーを参照して、アプリケーションをビルドし、デプロイします。
クイックスタートを確認するには、テンプレートからアプリケーションを作成します。管理者がこれらのテンプレートを OpenShift Container Platform クラスターにすでにインストールしている可能性がありますが、その場合には、Web コンソールからこれを簡単に選択できます。
クイックスタートは、アプリケーションのソースコードを含むソースリポジトリーを参照します。クイックスタートをカスタマイズするには、リポジトリーをフォークし、テンプレートからアプリケーションを作成する時に、デフォルトのソースリポジトリー名をフォークしたリポジトリーに置き換えます。これにより、提供されたサンプルのソースではなく、独自のソースコードを使用してビルドが実行されます。ソースリポジトリーでコードを更新し、新しいビルドを起動して、デプロイされたアプリケーションで変更が反映されていることを確認できます。
8.6.1.1. Web フレームワーククイックスタートのテンプレート
以下のクイックスタートテンプレートでは、指定のフレームワークおよび言語の基本アプリケーションを提供します。
- CakePHP: PHP Web フレームワーク (MySQL データベースを含む)
- Dancer: Perl Web フレームワーク (MySQL データベースを含む)
- Django: Python Web フレームワーク (PostgreSQL データベースを含む)
- NodeJS: NodeJS web アプリケーション (MongoDB データベースを含む)
- Rails: Ruby Web フレームワーク (PostgreSQL データベースを含む)