第18章 Pruning Objects


18.1. 概要

Over time, API objects created in OpenShift Container Platform can accumulate in the etcd data store through normal user operations, such as when building and deploying applications.

管理者は、不要になった古いバージョンのオブジェクトを OpenShift Container Platform インスタンスから定期的にプルーニングできます。たとえば、イメージのプルーニングにより、使用されなくなったものの、ディスク領域を使用している古いイメージや層を削除できます。

18.2. Basic Prune Operations

CLI は、共通の親コマンドでプルーニング操作を分類します。

$ oc adm prune <object_type> <options>

これにより、以下が指定されます。

  • The <object_type> to perform the action on, such as builds, deployments, or images.
  • オブジェクトタイプのプルーニングの実行においてサポートされる <options>

18.3. Pruning Deployments

使用年数やステータスによりシステムで不要となったデプロイメントをプルーニングするために、管理者は以下のコマンドを実行できます。

$ oc adm prune deployments [<options>]
表18.1 Prune Deployments CLI Configuration Options
オプション説明

--confirm

ドライランの実行ではなく、プルーニングが実行されることを示します。

--orphans

デプロイメント設定が存在せず、ステータスが complete (完了) または failed (失敗) で、レプリカ数がゼロであるすべてのデプロイメントをプルーニングします。

--keep-complete=<N>

デプロイメント設定に基づき、ステータスが complete (完了) で、レプリカ数がゼロである最後の N デプロイメントを保持します (デフォルト: 5)。

--keep-failed=<N>

デプロイメント設定に基づき、ステータスが failed (失敗) で、レプリカ数がゼロである最後の N デプロイメントを保持します (デフォルト: 1)。

--keep-younger-than=<duration>

現在の時間との対比で <duration> 未満の新しいオブジェクトはプルーニングしません (デフォルト: 60m)。有効な測定単位には、ナノ秒 (ns)、マイクロ秒 (us)、ミリ秒 (ms)、秒 (s)、分 (m)、および時間 (h) が含まれます。

プルーニング操作によって削除されるものを確認するには、以下を実行します。

$ oc adm prune deployments --orphans --keep-complete=5 --keep-failed=1 \
    --keep-younger-than=60m

プルーニング操作を実際に実行するには、以下を実行します。

$ oc adm prune deployments --orphans --keep-complete=5 --keep-failed=1 \
    --keep-younger-than=60m --confirm

18.4. Pruning Builds

使用年数やステータスによりシステムで不要となったビルドをプルーニングするために、管理者は以下のコマンドを実行できます。

$ oc adm prune builds [<options>]
表18.2 Prune Builds CLI Configuration Options
オプション説明

--confirm

ドライランの実行ではなく、プルーニングが実行されることを示します。

--orphans

ビルド設定が存在せず、ステータスが complete (完了)、failed (失敗)、error (エラー)、または canceled (中止) のすべてのビルドをプルーニングします。

--keep-complete=<N>

ビルド設定に基づき、ステータスが complete (完了) の最後の N ビルドを保持します (デフォルト: 5)。

--keep-failed=<N>

ビルド設定に基づき、ステータスが failed (失敗)、error (エラー)、または canceled (中止) の最後の N ビルドを保持します (デフォルト: 1)。

--keep-younger-than=<duration>

現在の時間との対比で <duration> 未満の新しいオブジェクトはプルーニングしません (デフォルト: 60m)。

プルーニング操作によって削除されるものを確認するには、以下を実行します。

$ oc adm prune builds --orphans --keep-complete=5 --keep-failed=1 \
    --keep-younger-than=60m

プルーニング操作を実際に実行するには、以下を実行します。

$ oc adm prune builds --orphans --keep-complete=5 --keep-failed=1 \
    --keep-younger-than=60m --confirm
注記

Developers can enable automatic build pruning by modifying their build configuration.

18.5. イメージのプルーニング

使用年数やステータスまたは制限の超過によりシステムで不要となったイメージをプルーニングするために、管理者は以下のコマンドを実行できます。

$ oc adm prune images [<options>]
注記

Currently, to prune images you must first log in to the CLI as a user with an access token. The user must also have the cluster rolesystem:image-pruner or greater (for example, cluster-admin).

注記

Pruning images removes data from the integrated registry unless --prune-registry=false is used. For this operation to work properly, ensure your registry is configured with storage:delete:enabled set to true.

注記

--namespace フラグの付いたイメージをプルーニングしてもイメージは削除されず、イメージストリームのみが削除されます。イメージは namespace を使用しないリソースです。そのため、プルーニングを特定の namespace に制限すると、イメージの現在の使用量を算出できなくなります。

デフォルトで、統合レジストリーは Blob メタデータをキャッシュしてストレージに対する要求数を減らし、要求の処理速度を高めます。プルーニングによって統合レジストリーのキャッシュが更新されることはありません。プルーニング後にプッシュされる、プルーニングされた層を含むイメージは破損します。キャッシュにメタデータを持つプルーニングされた層はプッシュされないためです。したがって、プルーニング後はキャッシュをクリアする必要があります。これは、レジストリーの再デプロイによって実行できます。

$ oc rollout latest dc/docker-registry

If the integrated registry uses a redis cache, you need to clean the database manually.

If redeploying the registry after pruning is not an option, then you must permanently disable the cache.

表18.3 Prune Images CLI Configuration Options
オプション説明

--all

レジストリーにプッシュされていないものの、プルスルー (pullthrough) でミラーリングされたイメージを組み込みます。これはデフォルトでオンに設定されます。プルーニングを統合レジストリーにプッシュされたイメージに制限するには、--all=false を渡します。

--certificate-authority

OpenShift Container Platform で管理されるレジストリーと通信する際に使用する認証局ファイルへのパスです。デフォルトは現行ユーザーの設定ファイルの認証局データに設定されます。これが指定されている場合、セキュアな通信が実行されます。

--confirm

Indicate that pruning should occur, instead of performing a dry-run. This requires a valid route to the integrated Docker registry. If this command is run outside of the cluster network, the route needs to be provided using --registry-url.

--force-insecure

このオプションは注意して使用してください。 HTTP 経由でホストされているか、または無効な HTTPS 証明書を持つ Docker レジストリーへの非セキュアな接続を許可します。詳細は、「セキュアまたは非セキュアな接続の使用」を参照してください。

--keep-tag-revisions=<N>

それぞれのイメージストリームについては、タグごとに最大 N のイメージリビジョンを保持します (デフォルト: 3)。

--keep-younger-than=<duration>

現在の時間との対比で <duration> 未満の新しいイメージはプルーニングしません。現在の時間との対比で <duration> 未満の他のオブジェクトで参照されるイメージはプルーニングしません (デフォルト: 60m)。

--prune-over-size-limit

同じプロジェクトに定義される最小の制限を超える各イメージをプルーニングします。このフラグは --keep-tag-revisions または --keep-younger-than と共に使用することはできません。

--registry-url

レジストリーと通信する際に使用するアドレスです。このコマンドは、管理されるイメージおよびイメージストリームから判別されるクラスター内の URL の使用を試行します。これに失敗する (レジストリーを解決できないか、これにアクセスできない) 場合、このフラグを使用して他の機能するルートを指定する必要があります。レジストリーのホスト名の前には、特定の接続プロトコルを実施する https:// または http:// を付けることができます。

--prune-registry

他のオプションで規定される条件と共に、このオプションは、OpenShift Container Platform イメージ API オブジェクトに対応するレジストリーのデータがプルーニングされるかどうかを制御します。デフォルトで、イメージのプルーニングは、イメージ API オブジェクトとレジストリーの対応するデータの両方を処理します。このオプションは、イメージオブジェクトの数を減らすなどの目的で etcd の内容のみを削除することを検討していて、レジストリーのストレージのクリーンアップは検討していない場合や、レジストリーの適切なメンテナンス期間中などに レジストリーのハードプルーニングによってこれを別途実行しようとする場合に役立ちます。

18.5.1. Image Prune Conditions

  • --keep-younger-than 分前よりも後に作成され、現時点で以下によって参照されていない「OpenShift Container Platform で管理される」イメージ (アノテーション openshift.io/image.managed を持つイメージ) を削除します。

    • --keep-younger-than 分前よりも後に作成された Pod。
    • --keep-younger-than 分前よりも後に作成されたイメージストリーム。
    • 実行中の Pod。
    • 保留中の Pod。
    • レプリケーションコントローラー。
    • デプロイメント設定。
    • ビルド設定。
    • ビルド。
    • stream.status.tags[].items--keep-tag-revisions の最新のアイテム。
  • 同じプロジェクトで定義される最小の制限を超えており、現時点で以下によって参照されていない「OpenShift Container Platform で管理される」イメージ (アノテーション openshift.io/image.managed を持つイメージ) を削除します。

    • 実行中の Pod。
    • 保留中の Pod。
    • レプリケーションコントローラー。
    • デプロイメント設定。
    • ビルド設定。
    • ビルド。
  • 外部レジストリーからのプルーニングはサポートされていません。
  • イメージがプルーニングされる際、イメージのすべての参照は status.tags にイメージの参照を持つすべてのイメージストリームから削除されます。
  • イメージによって参照されなくなったイメージ層も削除されます。
注記

--prune-over-size-limit--keep-tag-revisions または --keep-younger-than フラグと共に使用することができません。これを実行すると、この操作が許可されないことを示す情報が返されます。

注記

--prune-registry=false とその後に レジストリーのハードプルーニング を実行することで、OpenShift Container Platform イメージ API オブジェクトの削除とイメージデータのレジストリーからの削除を分離することができます。これによりタイミングウィンドウが制限され、1 つのコマンドで両方をプルーニングする場合よりも安全に実行できるようになります。ただし、タイミングウィンドウを完全に取り除くことはできません。

たとえばプルーニングの実行時にプルーニング対象のイメージを特定する場合も、そのイメージを参照する Pod を引き続き作成することができます。また、プルーニングの操作時にイメージを参照している可能性のある API オブジェクトを追跡することもできます。これにより、削除されたコンテンツの参照に関連して発生する可能性のある問題を軽減することができます。

また、--prune-registry オプションを指定しないか、または --prune-registry=true を指定してプルーニングを再実行しても、--prune-registry=false を指定して以前にプルーニングされたイメージの、イメージレジストリー内で関連付けられたストレージがプルーニングされる訳ではないことに注意してください。--prune-registry=false を指定してプルーニングされたすべてのイメージは、レジストリーのハードプルーニングによってのみ削除できます。

プルーニング操作によって削除されるものを確認するには、以下を実行します。

  1. 最高 3 つのタグリビジョンを保持し、6 分前よりも後に作成されたリソース (イメージ、イメージストリームおよび Pod) を保持します。

    $ oc adm prune images --keep-tag-revisions=3 --keep-younger-than=60m
  2. 定義された制限を超えるすべてのイメージをプルーニングします。

    $ oc adm prune images --prune-over-size-limit

前述のオプションでプルーニング操作を実際に実行するには、以下を実行します。

$ oc adm prune images --keep-tag-revisions=3 --keep-younger-than=60m --confirm

$ oc adm prune images --prune-over-size-limit --confirm

18.5.2. Using Secure or Insecure Connections

セキュアな通信の使用は優先され、推奨される方法です。これは、必須の証明書検証と共に HTTPS 経由で実行されます。prune コマンドは、可能な場合は常にセキュアな通信の使用を試行します。これを使用できない場合には、非セキュアな通信にフォールバックすることがあり、これには危険が伴います。この場合、証明書検証は省略されるか、または単純な HTTP プロトコルが使用されます。

非セキュアな通信へのフォールバックは、--certificate-authority が指定されていない場合、以下のケースで可能になります。

  1. prune コマンドが --force-insecure オプションと共に実行される。
  2. 指定される registry-url の前に http:// スキームが付けられる。
  3. 指定される registry-url がローカルリンクアドレスまたは localhost である。
  4. 現行ユーザーの設定が非セキュアな接続を許可する。これは、ユーザーが --insecure-skip-tls-verify を使用してログインするか、またはプロンプトが出される際に非セキュアな接続を選択することによって生じる可能性があります。
重要

レジストリーのセキュリティーが、OpenShift Container Platform で使用されるものとは異なる認証局で保護される場合、これを --certificate-authority フラグを使用して指定する必要があります。そうしないと、prune コマンドは、「正しくない認証局の使用」または「セキュリティーが保護されたレジストリーに対する非セキュアな接続の使用」で一覧表示されているエラーと同様のエラーを出して失敗します。

18.5.3. Image Pruning Problems

Images Not Being Pruned

イメージが蓄積し続け、prune コマンドが予想よりも小規模な削除を実行する場合、プルーニング候補のイメージについて満たすべき条件があることを確認します。

Especially ensure that images you want removed occur at higher positions in each tag history than your chosen tag revisions threshold. For example, consider an old and obsolete image named sha:abz. By running the following command in namespace N, where the image is tagged, you will see the image is tagged three times in a single image stream named myapp:

$ image_name="sha:abz"
$ oc get is -n N -o go-template='{{range $isi, $is := .items}}{{range $ti, $tag := $is.status.tags}}'\
  '{{range $ii, $item := $tag.items}}{{if eq $item.image "'"${image_name}"\
  $'"}}{{$is.metadata.name}}:{{$tag.tag}} at position {{$ii}} out of {{len $tag.items}}\n'\
  '{{end}}{{end}}{{end}}{{end}}'
myapp:v2 at position 4 out of 5
myapp:v2.1 at position 2 out of 2
myapp:v2.1-may-2016 at position 0 out of 1

デフォルトオプションが使用される場合、イメージは myapp:v2.1-may-2016 タグの履歴の 0 の位置にあるためプルーニングされません。イメージがプルーニングの対象と見なされるようにするには、管理者は以下を実行する必要があります。

  1. oc adm prune images コマンドで --keep-tag-revisions=0 を指定します。

    注意

    このアクションを実行すると、イメージが指定されたしきい値よりも新しいか、またはこれよりも新しいオブジェクトによって参照されていない限り、すべてのタグが基礎となるイメージと共にすべての namespace から削除されます。

  2. Delete all the istags where the position is below the revision threshold, which means myapp:v2.1 and myapp:v2.1-may-2016.
  3. 同じ istag にプッシュする新規ビルドを実行するか、または他のイメージをタグ付けしてイメージを履歴内でさらに移動させます。ただし、これは古いリリースタグの場合には常に適切な操作となる訳ではありません。

Tags having a date or time of a particular image’s build in their names should be avoided, unless the image needs to be preserved for undefined amount of time. Such tags tend to have just one image in its history, which effectively prevents them from ever being pruned. Learn more about istag naming.

Using a Secure Connection Against Insecure Registry

oc adm prune images の出力で以下のようなメッセージが表示される場合、レジストリーのセキュリティーは保護されておらず、oc adm prune images クライアントがセキュアな接続の使用を試行することを示しています。

error: error communicating with registry: Get https://172.30.30.30:5000/healthz: http: server gave HTTP response to HTTPS client
  1. The recommened solution is to secure the registry. If that is not desired, you can force the client to use an insecure connection by appending --force-insecure to the command (not recommended).

18.5.3.1. Using an Insecure Connection Against a Secured Registry

oc adm prune images コマンドの出力に以下のエラーのいずれかが表示される場合、レジストリーのセキュリティー保護に使用されている認証局で署名された証明書が、接続の検証用に oc adm prune images クライアントで使用されるものとは異なることを意味します。

error: error communicating with registry: Get http://172.30.30.30:5000/healthz: malformed HTTP response "\x15\x03\x01\x00\x02\x02"
error: error communicating with registry: [Get https://172.30.30.30:5000/healthz: x509: certificate signed by unknown authority, Get http://172.30.30.30:5000/healthz: malformed HTTP response "\x15\x03\x01\x00\x02\x02"]

デフォルトでは、ユーザーの接続ファイルに保存されている認証局データが使用されます。これはマスター API との通信の場合も同様です。

Use the --certificate-authority option to provide the right certificate authority for the Docker registry server.

Using the Wrong Certificate Authority

The following error means that the certificate authority used to sign the certificate of the secured Docker registry is different than the authority used by the client.

error: error communicating with registry: Get https://172.30.30.30:5000/: x509: certificate signed by unknown authority

フラグ --certificate-authority を使用して適切な認証局を指定します。

回避策として、--force-insecure フラグを代わりに追加することもできます (推奨される方法ではありません)

18.6. Hard Pruning the Registry

OpenShift Container レジストリーは、OpenShift Container Platform クラスターの etcd で参照されない Blob を蓄積します。基本的なイメージプルーニングの手順はこれらに対応しません。これらの Blob は 孤立した Blob と呼ばれています。

孤立した Blob は以下のシナリオで発生する可能性があります。

  • oc delete image <sha256:image-id> コマンドを使ってイメージを手動で削除すると、etcd のイメージのみが削除され、レジストリーのストレージからは削除されない。
  • docker デーモンの障害によって生じるレジストリーへのプッシュにより、一部の Blob はアップロードされるものの、(最後のコンポーネントとしてアップロードされる) イメージマニフェスト はアップロードされない。固有のイメージ Blob すべては孤立する。
  • OpenShift Container Platform がクォータの制限によりイメージを拒否する。
  • 標準のイメージプルーナーがイメージマニフェストを削除するが、関連する Blob を削除する前に中断される。
  • 対象の Blob を削除できないというレジストリープルーナーのバグにより、それらを参照するイメージオブジェクトは削除されるが、Blob は孤立する。

基本的なイメージプルーニングとは異なるレジストリーの ハードプルーニング により、孤立した Blob を削除することができます。OpenShift Container レジストリーのストレージ領域が不足している場合や、孤立した Blob があると思われる場合にはハードプルーニングを実行する必要があります。

これは何度も行う操作ではなく、多数の孤立した Blob が新たに作成されているという証拠がある場合にのみ実行する必要があります。または、(作成されるイメージの数によって異なりますが) 1 日 1 回などの定期的な間隔で標準のイメージプルーニングを実行することもできます。

孤立した Blob をレジストリーからハードプルーニングするには、以下を実行します。

  1. Log in: Log in using the CLI as a user with an access token.
  2. 基本的なイメージプルーニングの実行: 基本的なイメージプルーニングにより、不要になった追加のイメージが削除されます。ハードプルーニングによってイメージが削除される訳ではなく、レジストリーストレージに保存された Blob のみが削除されます。したがって、ハードプルーニングの実行前にこれを実行する必要があります。

    手順については、「イメージのプルーニング」を参照してください。

  3. レジストリーの読み取り専用モードへの切り替え: レジストリーが読み取り専用モードで実行されていない場合、プルーニングと同時に実行されているプッシュの結果は以下のいずれかになります。

    • 失敗する。さらに孤立した Blob が新たに発生する。
    • 成功する。ただし、(参照される Blob の一部が削除されたため) イメージをプルできない。

    プッシュは、レジストリーが読み取り書き込みモードに戻されるまで成功しません。したがって、ハードプルーニングは注意してスケジューリングする必要があります。

    レジストリーを読み取り専用モードに切り換えるには、以下を実行します。

    1. Set the following envirornment variable:

      $ oc env -n default \
          dc/docker-registry \
          'REGISTRY_STORAGE_MAINTENANCE_READONLY={"enabled":true}'
    2. デフォルトで、レジストリーは直前の手順が完了すると自動的に再デプロイするはずです。再デプロイが完了するのを待機してから次に進んでください。ただし、これらのトリガーを無効にしている場合は、レジストリーを手動で再デプロイし、新規の環境変数が選択されるようにする必要があります。

      $ oc rollout -n default \
          latest dc/docker-registry
  4. system:image-pruner ロールの追加: 一部のリソースを一覧表示するには、レジストリーインスタンスの実行に使用するサービスアカウントに追加のパーミッションが必要になります。

    1. サービスアカウント名を取得します。

      $ service_account=$(oc get -n default \
          -o jsonpath=$'system:serviceaccount:{.metadata.namespace}:{.spec.template.spec.serviceAccountName}\n' \
          dc/docker-registry)
    2. system:image-pruner クラスターロールをサービスアカウントに追加します。

      $ oc adm policy add-cluster-role-to-user \
          system:image-pruner \
          ${service_account}
  5. (オプション) プルーナーのドライランモードでの実行: 削除される Blob の数を確認するには、ドライランモードでハードプルーナーを実行します。これにより変更が加えられることはありません。

    $ oc -n default \
        exec -i -t "$(oc -n default get pods -l deploymentconfig=docker-registry \
        -o jsonpath=$'{.items[0].metadata.name}\n')" \
        -- /usr/bin/dockerregistry -prune=check

    または、プルーニング候補の実際のパスを取得するには、ロギングレベルを上げます。

    $ oc -n default \
        exec "$(oc -n default get pods -l deploymentconfig=docker-registry \
          -o jsonpath=$'{.items[0].metadata.name}\n')" \
        -- /bin/sh \
        -c 'REGISTRY_LOG_LEVEL=info /usr/bin/dockerregistry -prune=check'

    Sample Output (Truncated)

    $ oc exec docker-registry-3-vhndw \
        -- /bin/sh -c 'REGISTRY_LOG_LEVEL=info /usr/bin/dockerregistry -prune=check'
    
    time="2017-06-22T11:50:25.066156047Z" level=info msg="start prune (dry-run mode)" distribution_version="v2.4.1+unknown" kubernetes_version=v1.6.1+$Format:%h$ openshift_version=unknown
    time="2017-06-22T11:50:25.092257421Z" level=info msg="Would delete blob: sha256:00043a2a5e384f6b59ab17e2c3d3a3d0a7de01b2cabeb606243e468acc663fa5" go.version=go1.7.5 instance.id=b097121c-a864-4e0c-ad6c-cc25f8fdf5a6
    time="2017-06-22T11:50:25.092395621Z" level=info msg="Would delete blob: sha256:0022d49612807cb348cabc562c072ef34d756adfe0100a61952cbcb87ee6578a" go.version=go1.7.5 instance.id=b097121c-a864-4e0c-ad6c-cc25f8fdf5a6
    time="2017-06-22T11:50:25.092492183Z" level=info msg="Would delete blob: sha256:0029dd4228961086707e53b881e25eba0564fa80033fbbb2e27847a28d16a37c" go.version=go1.7.5 instance.id=b097121c-a864-4e0c-ad6c-cc25f8fdf5a6
    time="2017-06-22T11:50:26.673946639Z" level=info msg="Would delete blob: sha256:ff7664dfc213d6cc60fd5c5f5bb00a7bf4a687e18e1df12d349a1d07b2cf7663" go.version=go1.7.5 instance.id=b097121c-a864-4e0c-ad6c-cc25f8fdf5a6
    time="2017-06-22T11:50:26.674024531Z" level=info msg="Would delete blob: sha256:ff7a933178ccd931f4b5f40f9f19a65be5eeeec207e4fad2a5bafd28afbef57e" go.version=go1.7.5 instance.id=b097121c-a864-4e0c-ad6c-cc25f8fdf5a6
    time="2017-06-22T11:50:26.674675469Z" level=info msg="Would delete blob: sha256:ff9b8956794b426cc80bb49a604a0b24a1553aae96b930c6919a6675db3d5e06" go.version=go1.7.5 instance.id=b097121c-a864-4e0c-ad6c-cc25f8fdf5a6
    ...
    Would delete 13374 blobs
    Would free up 2.835 GiB of disk space
    Use -prune=delete to actually delete the data

  6. ハードプルーニングの実行: ハードプルーニングを実行するには、docker-registry Pod の実行中インスタンスで以下のコマンドを実行します。

    $ oc -n default \
        exec -i -t "$(oc -n default get pods -l deploymentconfig=docker-registry -o jsonpath=$'{.items[0].metadata.name}\n')" \
        -- /usr/bin/dockerregistry -prune=delete

    Sample Output

    $ oc exec docker-registry-3-vhndw \
        -- /usr/bin/dockerregistry -prune=delete
    
    Deleted 13374 blobs
    Freed up 2.835 GiB of disk space

  7. レジストリーを読み取り書き込みモードに戻す: プルーニングの終了後は、以下を実行してレジストリーを読み取り書き込みモードに戻すことができます。

    $ oc env -n default dc/docker-registry REGISTRY_STORAGE_MAINTENANCE_READONLY-

18.7. cron ジョブのプルーニング

重要

cron ジョブについては、現時点ではテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポートについての詳細は、https://access.redhat.com/support/offerings/techpreview/ を参照してください。

Cron jobs can perform pruning of successful jobs, but might not handle properly, the failed jobs. Therefore, cluster administrator should perform regular cleanup of jobs, manually. We also recommend to restrict the access to cron jobs to a small group of trusted users and set appropriate quota to prevent the cron job from creating too many jobs and pods.

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