26.4. 自動スケーリング
oc autoscale
コマンドを使用して Horizontal Pod Autoscaler を作成し、実行する Pod の最小数および最大数を指定すると共に Pod がターゲットとして設定すべき CPU の使用率またはメモリーの使用率を指定することができます。
メモリー使用率の自動スケーリングはテクノロジープレビュー機能のみとして提供されています。
Horizontal Pod Autoscaler の作成後に、これは Heapster で Pod のメトリクスのクエリーを試行します。Heapster が初期メトリクスを取得するまでに 1 分から 2 分の時間がかかる場合があります。
メトリクスが Heapster で利用可能になると、Horizontal Pod Autoscaler は必要なメトリクスの使用率に対する現在のメトリクスの使用率の割合を計算し、随時スケールアップまたはスケールダウンを実行します。スケーリングは一定間隔で実行されますが、メトリクスが Heapster に移されるまでに 1 分から 2 分の時間がかかる場合があります。
レプリケーションコントローラーの場合、このスケーリングはレプリケーションコントローラーのレプリカに直接対応します。デプロイメント設定の場合、スケーリングはデプロイメント設定のレプリカ数に直接対応します。自動スケーリングは Complete
フェーズの最新デプロイメントにのみ適用されることに注意してください。
OpenShift Container Platform はリソースに自動的に対応し、起動時などのリソースの使用が急増した場合など必要のない自動スケーリングを防ぎます。unready
状態の Pod には、スケールアップ時の使用率が 0 CPU
と指定され、Autoscaler はスケールダウン時にはこれらの Pod を無視します。既知のメトリクスのない Pod にはスケールアップ時の使用率が 0% CPU
、スケールダウン時に 100% CPU
となります。これにより、HPA の決定時に安定性が増します。この機能を使用するには、readiness チェックを設定して新規 Pod が使用可能であるかどうかを判別します。