12.9. 許可されたシークレットの管理
API 認証情報を提供するほかに、Pod のサービスアカウントは Pod が使用できるシークレットを決定します。
Pod は以下の 2 つの方法でシークレットを使用します。
- イメージプルシークレットの使用: Pod のコンテナーのイメージをプルするために使用される認証情報を提供します。
- マウント可能なシークレットの使用: シークレットの内容をファイルとしてコンテナーに挿入します。
サービスアカウントの Pod がシークレットをイメージプルシークレットとして使用できるようにするには、以下を実行します。
$ oc secrets link --for=pull <serviceaccount-name> <secret-name>
サービスアカウントの Pod がシークレットをマウントできるようにするには、以下を実行します。
$ oc secrets link --for=mount <serviceaccount-name> <secret-name>
シークレットを参照しているサービスアカウントにのみにシークレットを制限することはデフォルトで無効にされています。これは、serviceAccountConfig.limitSecretReferences
がマスター設定ファイルで false
(デフォルト設定) に設定されている場合はシークレットを --for=mount
オプションを使ってサービスアカウントの Pod にマウントする必要がないことを意味します。ただし serviceAccountConfig.limitSecretReferences
の値にかかわらず、--for=pull
オプションを使用してイメージプルシークレットの使用を有効にする必要はあります。
以下の例では、シークレットを作成し、これをサービスアカウントに追加しています。
$ oc create secret generic secret-plans \ --from-file=plan1.txt \ --from-file=plan2.txt secret/secret-plans $ oc create secret docker-registry my-pull-secret \ --docker-username=mastermind \ --docker-password=12345 \ --docker-email=mastermind@example.com secret/my-pull-secret $ oc secrets link robot secret-plans --for=mount $ oc secrets link robot my-pull-secret --for=pull $ oc describe serviceaccount robot Name: robot Labels: <none> Image pull secrets: robot-dockercfg-624cx my-pull-secret Mountable secrets: robot-token-uzkbh robot-dockercfg-624cx secret-plans Tokens: robot-token-8bhpp robot-token-uzkbh