2.3. 環境全体におけるアプリケーションのプロモート
2.3.1. 概要
アプリケーションのプロモーションとは、さまざまなランタイム環境でのアプリケーションの移動を意味し、通常、移動すると成熟度が増します。たとえば、あるアプリケーションが開発環境から開始され、ステージング環境へとプロモートされたあとに、さらなるテストが行われ、最後に実稼働環境へとプロモートされます。アプリケーションに変更が加えられると、変更が開発環境に加えられ、ステージング環境および実稼働環境へとプロモートされます。
「アプリケーション」は Java、Perl、Python などで記述された単なるソースコードではありません。これは、アプリケーションの言語固有のランタイムに関する静的Webコンテンツ、統合スクリプト、または関連の設定を超えたものになっています。これは、言語固有のランタイムによって使用されるアプリケーション固有のアーカイブ以上のものです。
OpenShift Container Platform および Kubernetes と Docker を統合した基盤のコンテキストでは、追加のアプリケーションのアーティファクトには以下が含まれます。
- メタデータと関連ツールの豊富なセットを含む Docker コンテナーイメージ。
- アプリケーションでの使用向けにコンテナーに挿入される 環境変数。
OpenShift Container Platform の API オブジェクト (リソース定義としても知られています。「Core Concepts」を参照してください)。
- アプリケーションで使用できるようにコンテナーに挿入されます。
- OpenShift Container Platform のコンテナーおよび Pod の管理方法を指定します。
OpenShift Container Platform でのアプリケーションのプロモート方法を検証するにあたり、以下の内容を説明します。
- アプリケーション定義に導入される新規アーティファクトについて説明する。
- アプリケーションのプロモーションパイプラインの各種環境を区別する方法を説明する。
- 新規アーティファクトを管理する方法およびツールについて説明する。
- 各種の概念、構成、方法およびツール、アプリケーションのプロモートなど内容に該当する実例を紹介する。