8.3.4. Git ソース
指定されている場合には、ソースコードが指定先の場所からフェッチされます。
インラインの Dockerfile がサポートされる場合には、git リポジトリー contextDir
内にあるDockerfile (ある場合) が上書きされます。
ソースの定義は BuildConfig
の spec
セクションに含まれます。
source: git: 1 uri: "https://github.com/openshift/ruby-hello-world" ref: "master" contextDir: "app/dir" 2 dockerfile: "FROM openshift/ruby-22-centos7\nUSER example" 3
- 1
git
フィールドには、ソースコードのリモート Git リポジトリーへの URI が含まれます。オプションで、ref
フィールドを指定して特定の Git 参照をチェックアウトします。SHA1 タグまたはブランチ名は、ref
として有効です。- 2
contextDir
フィールドでは、ビルドがアプリケーションのソースコードを検索する、ソースコードのリポジトリー内のデフォルトの場所を上書きできます。アプリケーションがサブディレクトリーに存在する場合には、このフィールドを使用してデフォルトの場所 (root フォルダー) を上書きすることができます。- 3
- オプションの
dockerfile
フィールドがある場合は、Dockerfile を含む文字列を指定してください。 この文字列は、ソースリポジトリーに存在する可能性のある Dockerfile を上書きします。
ref
フィールドにプル要求が記載されている場合には、システムは git fetch
操作を使用して FETCH_HEAD
をチェックアウトします。
ref
の値が指定されていない場合は、OpenShift Container Platform はシャロークローン (--depth=1
) を実行します。この場合、デフォルトのブランチ (通常は master
) での最新のコミットに関連するファイルのみがダウンロードされます。これにより、リポジトリーのダウンロード時間が短縮されます (詳細のコミット履歴はありません)。指定リポジトリーのデフォルトのブランチで完全な git clone
を実行するには、ref
をデフォルトのブランチ名に設定します (例: master
)。
8.3.4.1. プロキシーの使用
プロキシーの使用によってのみ Git リポジトリーにアクセスできる場合は、使用するプロキシーを BuildConfig
の source
セクションで定義できます。HTTP および HTTPS プロキシーの両方を設定できますが、いずれのフィールドもオプションです。いずれのフィールドもオプションです。NoProxy フィールドで、プロキシーを実行しないドメインを指定することもできます。
実際に機能させるには、ソース URI で HTTP または HTTPS プロトコルを使用する必要があります。
source: git: uri: "https://github.com/openshift/ruby-hello-world" httpProxy: http://proxy.example.com httpsProxy: https://proxy.example.com noProxy: somedomain.com, otherdomain.com
クラスター管理者は、Ansible を使用して Git クローンにグローバルプロキシーを設定する こともできます。
パイプラインストラテジーのビルドの場合には、現在 Jenkins の Git プラグインに制約があるので、Git プラグインを使用する Git の操作では BuildConfig
に定義された HTTP または HTTPS プロキシーは使用されません。Git プラグインは、Jenkins UI の Plugin Manager パネルで設定されたプロキシーのみを使用します。どのジョブであっても、Jenkins 内の git のすべての対話にはこのプロキシーが使用されます。Jenkins UI でのプロキシーの設定方法については、JenkinsBehindProxyを参照してください。