1.3. クラスター管理者のアクティビティー
マシンの管理、ユーザーへのサービス提供、監視およびログのレポートの追跡を行います。このドキュメントは次の点で活用できます。
- OpenShift Container Platform の管理: OpenShift Container Platform 4.11 コントロールプレーンのコンポーネントについて説明します。OpenShift Container Platform コントロールプレーンおよびコンピュートノードが、マシン API および Operators によりどのように管理、更新されるかを確認してください。
1.3.1. クラスターコンポーネントの管理
- マシンを管理 する: ヘルスチェックをデプロイ し、自動スケーリングを適用 して、コンピュートマシンセットを使用してクラスター内のコンピュートマシンを管理します。https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/openshift_container_platform/4.11/html-single/machine_management/#machine-mgmt-intro-managing-compute_overview-of-machine-management
- コンテナーレジストリーのを管理する: 各 OpenShift Container Platform クラスターには、そのイメージを保存するための組み込みのコンテナーレジストリーが含まれています。OpenShift Container Platform で使用する別の Red Hat Quay レジストリーを設定することもできます。Quay.io Web サイトは、OpenShift Container Platform コンテナーおよび Operator を格納するパブリックコンテナーレジストリーを提供します。
- ユーザーとグループを管理する: クラスターの使用または変更について、さまざまなレベルのパーミッションを持つユーザーおよびグループを追加します。
- 認証を管理する: OpenShift Container Platform で、ユーザー、グループ、および API 認証がどのように機能するかを確認します。OpenShift Container Platform は、複数のアイデンティティープロバイダー をサポートします。
- ingress、API サーバー、および サービス 証明書を管理する: OpenShift Container Platform は、Ingress Operator、API サーバー、および暗号化を必要とする複雑なミドルウェアアプリケーションが必要とするサービスに対して、デフォルトで証明書を作成します。これらの証明書を変更、追加、またはローテーションする必要がある場合があります。
- ネットワークを管理する: OpenShift Container Platform のクラスターネットワークは、Cluster Network Operator (CNO) によって管理されます。CNO は、kube-proxy の iptables ルールを使用して、ノードとそれらのノードで実行されている Pod 間のトラフィックを転送します。Multus Container Network Interface は 複数のネットワークインターフェイス を Pod に割り当てる機能を追加します。ネットワークポリシー 機能を使用すると、Pod を分離したり、選択したトラフィックを許可したりできます。
- ストレージを管理する: OpenShift Container Platform では、クラスター管理者が Red Hat OpenShift Data Foundation、AWS Elastic Block Store、NFS、iSCSI、Container Storage Interface (CSI) などを使用して永続ストレージを設定できます。永続ボリュームを拡張し、動的プロビジョニング を設定し、CSI を使用して永続ストレージの スナップショット を 設定、複製、および使用できます。
- Operator を管理する: Red Hat、ISV、およびコミュニティー Operator のリストは、クラスター管理者によって確認でき、クラスターにインストール できます。インストール後に、クラスターで Operator を 実行、アップグレード、バックアップ、または管理できます。
1.3.2. クラスターコンポーネントの変更
- カスタムリソース定義 (CRD) を使用してクラスターを変更する: Operator で実装されたクラスター機能は、CRD で変更できます。CRD の作成 および CRD からのリソースの管理 について参照してください。
- リソースクォータを設定する: CPU、メモリー、その他のシステムリソースから選択し、クォータを設定します。
- リソースをプルーニングおよび回収する: 不要な Operator、グループ、デプロイメント、ビルド、イメージ、レジストリー、および cron ジョブをプルーニングして領域を回収します。
- クラスターの スケーリング および チューニング を行う: クラスター制限の設定、ノードのチューニング、クラスターモニタリングのスケーリング、ならびに環境に合わせたネットワーク設定、ストレージおよびルートの最適化を行います。
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クラスターを更新する: Cluster Version Operator (CVO) を使用して、OpenShift Container Platform クラスターをアップグレードします。OpenShift Update Service (OSUS) から更新が利用可能な場合、OpenShift Container Platform Web コンソール または OpenShift CLI (
oc
) からそのクラスター更新を適用します。
- OpenShift Update Service を理解する: 切断された環境で OpenShift Container Platform の更新を推奨するローカルの OpenShift Update Service のインストールおよび管理について確認します。
- ワーカーレイテンシープロファイルを使用した高レイテンシー環境でクラスターの安定性を向上する: ネットワークにレイテンシーの問題がある場合には、3 つの ワーカーレイテンシープロファイル のいずれかを使用して、ワーカーノードに到達できない場合にコントロールプレーンが Pod を誤って退避しないようにすることができます。プロファイルは、クラスターの存続期間中いつでも設定または変更できます。
1.3.3. クラスターの監視
- OpenShift ロギングを使用する: OpenShift Logging について確認して、Elasticsearch、Fluentd、Kibana などのさまざまな OpenShift Logging タイプを設定します。
- 監視する: 監視スタックの設定方法 について確認します。モニタリングの設定後、Web コンソールを使用して モニタリングダッシュボード にアクセスします。インフラストラクチャーメトリクスに加え、独自サービスのメトリクスも収集して表示できます。
- リモートヘルスモニタリング: OpenShift Container Platform はクラスターについての匿名の集計情報を収集します。Telemetry および Insights Operator を使用すると、このデータは Red Hat によって受信され、OpenShift Container Platform を改善するために使用されます。リモートヘルスモニタリングで収集されるデータ を表示できます。