2.7. モニタリングコンポーネントへの容認 (Toleration) の割り当て


容認をモニタリングスタックのコンポーネントに割り当て、それらをテイントされたノードに移動することができます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。

    • cluster-admin クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできます。
    • cluster-monitoring-configConfigMap オブジェクトを作成している。
  • ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:

    • cluster-admin クラスターロールを持つユーザーとして、または openshift-user-workload-monitoring プロジェクトの user-workload-monitoring-config-edit ロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。
    • user-workload-monitoring-config ConfigMap オブジェクトを作成している。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. ConfigMap オブジェクトを編集します。

    • 容認をコア OpenShift Container Platform プロジェクトをモニターするコンポーネントに割り当てるには、以下を実行します。

      1. openshift-monitoring プロジェクトで cluster-monitoring-config ConfigMap オブジェクトを編集します。

        $ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
      2. コンポーネントの tolerations を指定します。

        apiVersion: v1
        kind: ConfigMap
        metadata:
          name: cluster-monitoring-config
          namespace: openshift-monitoring
        data:
          config.yaml: |
            <component>:
              tolerations:
                <toleration_specification>

        <component> および <toleration_specification> を随時置き換えます。

        たとえば、oc adm taint nodes node1 key1=value1:NoSchedule は、キーが key1 で、値が value1node1 にテイントを追加します。これにより、モニタリングコンポーネントが node1 に Pod をデプロイするのを防ぎます。ただし、そのテイントに対して許容値が設定されている場合を除きます。以下の例は、サンプルのテイントを容認するように alertmanagerMain コンポーネントを設定します。

        apiVersion: v1
        kind: ConfigMap
        metadata:
          name: cluster-monitoring-config
          namespace: openshift-monitoring
        data:
          config.yaml: |
            alertmanagerMain:
              tolerations:
              - key: "key1"
                operator: "Equal"
                value: "value1"
                effect: "NoSchedule"
    • ユーザー定義プロジェクトをモニターするコンポーネントに容認を割り当てるには、以下を実行します。

      1. openshift-user-workload-monitoring プロジェクトで user-workload-monitoring-config ConfigMap オブジェクトを編集します。

        $ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
      2. コンポーネントの tolerations を指定します。

        apiVersion: v1
        kind: ConfigMap
        metadata:
          name: user-workload-monitoring-config
          namespace: openshift-user-workload-monitoring
        data:
          config.yaml: |
            <component>:
              tolerations:
                <toleration_specification>

        <component> および <toleration_specification> を随時置き換えます。

        たとえば、oc adm taint nodes node1 key1=value1:NoSchedule は、キーが key1 で、値が value1node1 にテイントを追加します。これにより、モニタリングコンポーネントが node1 に Pod をデプロイするのを防ぎます。ただし、そのテイントに対して許容値が設定されている場合を除きます。以下の例では、サンプルのテイントを容認するように thanosRuler コンポーネントを設定します。

        apiVersion: v1
        kind: ConfigMap
        metadata:
          name: user-workload-monitoring-config
          namespace: openshift-user-workload-monitoring
        data:
          config.yaml: |
            thanosRuler:
              tolerations:
              - key: "key1"
                operator: "Equal"
                value: "value1"
                effect: "NoSchedule"
  2. 変更を適用するためにファイルを保存します。新しいコンポーネントの配置設定が自動的に適用されます。

    注記

    user-workload-monitoring-config ConfigMap オブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。

    警告

    変更がモニタリング設定マップに保存されると、関連するプロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。

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