11.8. ライブマイグレーションポリシーの設定
ライブマイグレーションポリシーを使用して、指定した仮想マシンインスタンス (VMI) のグループに対して、さまざまな移行設定を定義できます。
ライブマイグレーションポリシーは、テクノロジープレビュー機能のみとなります。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品サポートのサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではない場合があります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
11.8.1. ライブマイグレーションポリシーの設定
MigrationPolicy
カスタムリソース定義 (CRD) を使用して、選択した仮想マシンインスタンス (VMI) の 1 つ以上のグループの移行ポリシーを定義します。
次の任意の組み合わせを使用して、VMI のグループを指定できます。
-
size
、os
、gpu
、およびその他の VMI ラベルなどの仮想マシンインスタンスラベル。 -
priority
、bandwidth
、hpc-workload
、およびその他の namespace ラベルなどの namespace ラベル。
ポリシーを特定の VMI グループに適用するには、VMI グループのすべてのラベルがポリシーのラベルと一致する必要があります。
複数のライブマイグレーションポリシーが VMI に適用される場合は、一致するラベルの数が最も多いポリシーが優先されます。複数のポリシーがこの基準を満たす場合、ポリシーは一致するラベルキーの辞書式順序でソートされ、その順序の最初のポリシーが優先されます。
手順
指定した VMI グループの
MigrationPolicy
CRD を作成します。次の YAML の例では、ラベルhpc-workloads:true
、xyz-workloads-type: ""
、workload-type: db
、およびoperating-system: ""
でグループを設定します。apiVersion: migrations.kubevirt.io/v1alpha1 kind: MigrationPolicy metadata: name: my-awesome-policy spec: # Migration Configuration allowAutoConverge: true bandwidthPerMigration: 217Ki completionTimeoutPerGiB: 23 allowPostCopy: false # Matching to VMIs selectors: namespaceSelector: 1 matchLabels: hpc-workloads: "True" xyz-workloads-type: "" virtualMachineInstanceSelector: 2 matchLabels: workload-type: "db" operating-system: ""