第16章 Pod セキュリティーアドミッションの理解と管理
Pod セキュリティーアドミッションは、Kubernetes Pod セキュリティー標準 の実装です。Pod のセキュリティーアドミッションを使用して、Pod の動作を制限します。
16.1. Pod セキュリティー標準とのセキュリティーコンテキスト制約の同期
OpenShift Container Platform には、Kubernetes Pod のセキュリティーアドミッション が含まれます。グローバルに、privileged
プロファイルが適用され、restricted
プロファイルが警告と監査に使用されます。
グローバル Pod セキュリティーアドミッションコントロールの設定に加えて、特定の namespace にあるサービスアカウントの SCC アクセス許可に従って、Pod セキュリティーアドミッションコントロールの warn
ラベルと alert
ラベルを namespace に適用するコントローラーが存在します。
クラスターペイロードの一部として定義されている namespace では、Pod セキュリティーアドミッションの同期が完全に無効になっています。必要に応じて、他の namespace で Pod セキュリティーアドミッション同期を有効にできます。
コントローラーは ServiceAccount
オブジェクトのアクセス許可を確認して、各 namespace でセキュリティーコンテキストの制約を使用します。セキュリティーコンテキスト制約 (SCC) は、フィールド値に基づいて Pod セキュリティープロファイルにマップされます。コントローラーはこれらの変換されたプロファイルを使用します。Pod のセキュリティーアドミッション warn
と aleart
ラベルは、namespace 内で最も特権が高い Pod セキュリティープロファイルに設定され、Pod の作成時に警告と監査ログが発生しないようにします。
namespace のラベル付けは、namespace ローカルサービスアカウントの権限を考慮して行われます。
Pod を直接適用すると、Pod を実行するユーザーの SCC 権限が使用される場合があります。ただし、自動ラベル付けではユーザー権限は考慮されません。