4.7. GCE Persistent Disk を使用した永続ストレージ
OpenShift Container Platform では、GCE Persistent Disk ボリューム (gcePD) がサポートされます。GCE を使用して、OpenShift Container Platform クラスターに永続ストレージをプロビジョニングできます。これには、Kubernetes と GCE についてある程度の理解があることが前提となります。
Kubernetes 永続ボリュームフレームワークは、管理者がクラスターのプロビジョニングを永続ストレージを使用して実行できるようにし、ユーザーが基礎となるインフラストラクチャーの知識がなくてもこれらのリソースを要求できるようにします。
GCE Persistent Disk ボリュームは動的にプロビジョニングできます。
永続ボリュームは、単一のプロジェクトまたは namespace にバインドされず、OpenShift Container Platform クラスター全体で共有できます。Persistent volume claim (PVC) はプロジェクトまたは namespace に固有のもので、ユーザーによって要求されます。
OpenShift Container Platform は、gcePD ストレージをプロビジョニングするためにデフォルトで in-tree または CSI 以外のドライバーの使用に設定されます。
今後の OpenShift Container Platform バージョンでは、既存の in-tree プラグインを使用してプロビジョニングされるボリュームは、同等の CSI ドライバーに移行される予定です。CSI 自動移行はシームレスに行ってください。移行をしても、永続ボリューム、永続ボリューム要求、ストレージクラスなどの既存の API オブジェクトを使用する方法は変更されません。移行についての詳細は、CSI の自動移行 を参照してください。
完全な移行後、in-tree プラグインは最終的に OpenShift Container Platform の今後のバージョンで削除されます。
インフラストラクチャーにおけるストレージの高可用性は、基礎となるストレージのプロバイダーに委ねられています。
関連情報
4.7.1. GCE ストレージクラスの作成
ストレージクラスを使用すると、ストレージのレベルや使用状況を区別し、記述することができます。ストレージクラスを定義することにより、ユーザーは動的にプロビジョニングされた永続ボリュームを取得できます。
4.7.2. 永続ボリューム要求 (PVC) の作成
前提条件
ストレージは、ボリュームとして OpenShift Container Platform にマウントされる前に基礎となるインフラストラクチャーになければなりません。
手順
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OpenShift Container Platform コンソールで、Storage
Persistent Volume Claims をクリックします。 - 永続ボリューム要求 (PVC) の概要で、Create Persistent Volume Claim をクリックします。
表示されるページで必要なオプションを定義します。
- ドロップダウンメニューから以前に作成されたストレージクラスを選択します。
- ストレージ要求の一意の名前を入力します。
- アクセスモードを選択します。これにより、作成されたストレージ要求の読み取り/書き込みアクセスが決定されます。
- ストレージ要求のサイズを定義します。
- Create をクリックして永続ボリューム要求 (PVC) を作成し、永続ボリュームを生成します。
4.7.3. ボリュームのフォーマット
OpenShift Container Platform は、ボリュームをマウントしてコンテナーに渡す前に、永続ボリューム定義の fsType
パラメーターで指定されたファイルシステムがボリュームにあるかどうか確認します。デバイスが指定されたファイルシステムでフォーマットされていない場合、デバイスのデータはすべて消去され、デバイスはそのファイルシステムで自動的にフォーマットされます。
これにより、OpenShift Container Platform がフォーマットされていない GCE ボリュームを初回の使用前にフォーマットするため、それらを永続ボリュームとして使用することが可能になります。