第7章 基本的なビルドの実行
以下のセクションでは、ビルドの開始および中止、BuildConfig の削除、ビルドの詳細の表示、およびビルドログへのアクセスを含む基本的なビルド操作についての方法を説明します。
7.1. ビルドの開始
現在のプロジェクトに既存のビルド設定から新規ビルドを手動で起動できます。
手順
手動でビルドを開始するには、以下を実行します。
$ oc start-build <buildconfig_name>
7.1.1. ビルドの再実行
--from-build
フラグを使用してビルドを手動で再度実行します。
手順
手動でビルドを再実行するには、以下を実行します。
$ oc start-build --from-build=<build_name>
7.1.2. ビルドログのストリーミング
--follow
フラグを指定して、標準出力 (stdout) のビルドのログをストリーミングします。
手順
標準出力 (stdout) でビルドのログを手動でストリーミングするには、以下を実行します。
$ oc start-build <buildconfig_name> --follow
7.1.3. ビルド開始時の環境変数の設定
--env
フラグを指定して、ビルドの任意の環境変数を設定します。
手順
必要な環境変数を指定するには、以下を実行します。
$ oc start-build <buildconfig_name> --env=<key>=<value>
7.1.4. ソースを使用したビルドの開始
Git ソースプルまたは Dockerfile に依存してビルドするのではなく、ソースを直接プッシュしてビルドを開始することも可能です。ソースには、Git または SVN の作業ディレクトリーの内容、デプロイする事前にビルド済みのバイナリーアーティファクトのセットまたは単一ファイルのいずれかを選択できます。これは、start-build
コマンドに以下のオプションのいずれかを指定して実行できます。
オプション | 説明 |
---|---|
| アーカイブし、ビルドのバイナリー入力として使用するディレクトリーを指定します。 |
| 単一ファイルを指定します。これはビルドソースで唯一のファイルでなければなりません。 このファイルは、元のファイルと同じファイル名で空のディレクトリーのルートに置いてください。 |
|
ビルドのバイナリー入力として使用するローカルリポジトリーへのパスを指定します。 |
以下のオプションをビルドに直接指定した場合には、コンテンツはビルドにストリーミングされ、現在のビルドソースの設定が上書きされます。
バイナリー入力からトリガーされたビルドは、サーバー上にソースを保存しないため、ベースイメージの変更でビルドが再度トリガーされた場合には、ビルド設定で指定されたソースが使用されます。
手順
たとえば、以下のコマンドは、タグ v2
からのアーカイブとしてローカルの Git リポジトリーのコンテンツを送信し、ビルドを開始します。
$ oc start-build hello-world --from-repo=../hello-world --commit=v2