9.4. プロジェクトの egress ファイアウォールの編集
クラスター管理者は、既存の egress ファイアウォールのネットワークトラフィックルールを変更できます。
9.4.1. EgressNetworkPolicy オブジェクトの編集
クラスター管理者は、プロジェクトの egress ファイアウォールを更新できます。
前提条件
- OpenShiftSDN ネットワークプラグインを使用するクラスター。
-
OpenShift CLI (
oc
) のインストール。 - クラスター管理者としてクラスターにログインする必要があります。
手順
プロジェクトの既存の egress ネットワークポリシーオブジェクトを編集するには、以下の手順を実行します。
プロジェクトの EgressNetworkPolicy オブジェクトの名前を検索します。
<project>
をプロジェクトの名前に置き換えます。$ oc get -n <project> egressnetworkpolicy
オプション: egress ネットワークファイアウォールの作成時に EgressNetworkPolicy オブジェクトのコピーを保存しなかった場合には、以下のコマンドを入力してコピーを作成します。
$ oc get -n <project> \ 1 egressnetworkpolicy <name> \ 2 -o yaml > <filename>.yaml 3
以下のコマンドを入力し、EgressNetworkPolicy オブジェクトを置き換えます。
<filename>
を、更新された EgressNetworkPolicy オブジェクトを含むファイルの名前に置き換えます。$ oc replace -f <filename>.yaml
9.4.2. EgressNetworkPolicy カスタムリソース (CR) オブジェクト
以下の YAML は EgressNetworkPolicy CR オブジェクトについて説明しています。
apiVersion: network.openshift.io/v1 kind: EgressNetworkPolicy metadata: name: <name> 1 spec: egress: 2 ...
9.4.2.1. EgressNetworkPolicy ルール
以下の YAML は egress ファイアウォールルールオブジェクトについて説明しています。egress
キーは、単一または複数のオブジェクトの配列を予想します。
egress: - type: <type> 1 to: 2 cidrSelector: <cidr> 3 dnsName: <dns-name> 4
9.4.2.2. EgressNetworkPolicy CR オブジェクトの例
以下の例では、複数の egress ファイアウォールポリシールールを定義します。
apiVersion: network.openshift.io/v1 kind: EgressNetworkPolicy metadata: name: default-rules 1 spec: egress: 2 - type: Allow to: cidrSelector: 1.2.3.0/24 - type: Allow to: dnsName: www.example.com - type: Deny to: cidrSelector: 0.0.0.0/0