14.4. サービスの外部 IP を使用した ingress クラスタートラフィックの設定
外部 IP アドレスをサービスに割り当てることで、これをクラスター外のトラフィックで使用できるようにします。通常、これはベアメタルハードウェアにインストールされているクラスターの場合にのみ役立ちます。外部ネットワークインフラストラクチャーは、トラフィックをサービスにルーティングするように正しく設定される必要があります。
14.4.1. 前提条件
- クラスターは ExternalIP が有効にされた状態で設定されます。詳細は、サービスの ExternalIP の設定について参照してください。
14.4.2. ExternalIP のサービスへの割り当て
ExternalIP をサービスに割り当てることができます。クラスターが ExternalIP を自動的に割り当てするように設定されている場合、ExternalIP をサービスに手動で割り当てる必要がない場合があります。
手順
オプション: ExternalIP で使用するために設定される IP アドレス範囲を確認するには、以下のコマンドを入力します。
$ oc get networks.config cluster -o jsonpath='{.spec.externalIP}{"\n"}'
autoAssignCIDRs
が設定されている場合、spec.externalIPs
フィールドが指定されていない場合、 OpenShift Container Platform は ExternalIP を新規サービスに自動的に割り当てます。ExternalIP をサービスリソースに割り当てます。
新規サービスを作成する場合は、
spec.externalIPs
フィールドを指定し、1 つ以上の有効な IP アドレスの配列を指定します。以下は例になります。apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: svc-with-externalip spec: ... externalIPs: - 192.174.120.10
ExternalIP を既存のサービスに割り当てる場合は、以下のコマンドを入力します。
<name>
をサービス名に置き換えます。<ip_address>
を有効な ExternalIP アドレスに置き換えます。コンマで区切られた複数の IP アドレスを指定できます。$ oc patch svc <name> -p \ '{ "spec": { "externalIPs": [ "<ip_address>" ] } }'
以下は例になります。
$ oc patch svc mysql-55-rhel7 -p '{"spec":{"externalIPs":["192.174.120.10"]}}'
出力例
"mysql-55-rhel7" patched
ExternalIP アドレスがサービスに割り当てられていることを確認するには、以下のコマンドを入力します。新規サービスに ExternalIP を指定した場合、まずサービスを作成する必要があります。
$ oc get svc
出力例
NAME CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE mysql-55-rhel7 172.30.131.89 192.174.120.10 3306/TCP 13m