1.4. バグ修正
認証
- 認証 Operator は、利用不可の状態の理由を「available」という静的な文字列で報告していましたが、これは理由を明確に説明するものではありませんでした。今回のバグ修正により、利用不可の状態についてのより正確な理由が実装され、Operator が利用不可である理由の確認をより明確にできるようになりました。(BZ#1740357)
-
oauth-proxy
プロセスは各要求の CA 証明書を再度読み込み、それらをメモリーに保存していました。そのため、大量のメモリー消費によるoauth-proxy
コンテナーの強制終了が生じました。今回のバグ修正により、CA 証明書は変更されない場合にキャッシュされるようになりました。その結果として、複数の要求が実行される場合のoauth-proxy
プロセスのメモリー消費量が大幅に減少しました。(BZ#1759169) -
以前のバージョンでは、RequestHeader アイデンティティープロバイダー (IdP) 用に設定されたクライアント CA 証明書については、OAuth サーバーを使用する TLS ハンドシェイク時にその他の証明書間で通知されませんでした。
login-proxies
が OAuth サーバーへの接続を試行すると、それらのクライアント証明書は使用されず、要求が認証されないため、IdP のユーザーはクラスターにログインできませんでした。今回のバグ修正により、TLS 設定の残りの部分に設定済みのクライアント CA が追加されたため、RequestHeader IdP を使用した認証が予想通りに機能するようになりました。(BZ#1764558) - OpenShift Container Platform 4.1 で導入されたブートストラップユーザーは CLI ログフローを内部で常に利用可能な状態にしました。OCP 3.x の認証トークンの取得方法を示すメッセージは、Web コンソールフローのみが設定されている場合には、CLI からのログインを試行するユーザーに表示されなくなりました。今回のバグ修正により、ブートストラップユーザーのアイデンティティープロバイダー (IdP) はユーザーが無効にした場合に設定されなくなりました。その結果、OCP ドキュメントの手順に従ってブートストラップ IdP を無効にした後に、Web コンソールを使用する場合のみのシナリオで表示された認証トークンの取得方法についてのメッセージが表示されるようになりました。(BZ#1781083)
- 以前のバージョンでは、oauth-server へのルートは Ingress ドメインの変更に応答しませんでした。これにより、認証 Operator のパフォーマンスが低下し、oauth-server が適切に認証されませんでした。oauth-server ルートは、Ingress ドメインの変更が検出されると更新されるようになり、この場合に認証が機能するようになりました。(BZ#1707905)
ビルド
- イメージストリームの作成後にすぐに起動されるビルドの場合、指定されるローカルのプルスルー (pull-through) イメージストリームタグを使用しない場合がありました。ビルドは外部イメージレジストリーからのイメージのプルを試行し、ビルドがそのレジストリーに必要な承認および証明書で設定されていない場合には、ビルドが失敗しました。ビルドコントローラーは、そのイメージストリームのキャッシュにローカルのプルスルー (pull-through) イメージストリームタグを許可するために必要な情報がないことを検出し、他の手段で情報を取得できるように更新されました。ビルドでローカルのプルスルー (pull-through) イメージストリームタグを正常に使用できるようになりました。(BZ#1753731)
- ビルドコントローラーでは、ビルドエンドポイントから直接インスタンス化される場合もビルド設定エンドポイントからインスタンス化されたと誤って仮定することがありました。そのため、ビルドコントローラーのログには、(ビルド設定 API エンドポイントの外部でビルド要求を実行する場合とは異なり) ユーザーが OpenShift ビルドを直接インスタンス化する場合に、存在しないビルド設定についての混乱を生じさせるログが表示される可能性がありました。ビルドコントローラーが更新され、ビルドがビルド設定エンドポイントからインスタンス化されたかどうかをより適切にチェックし、不要なエラーメッセージをログに記録しないようになりました。ビルドコントローラーのログには、(ビルド設定エンドポイントからではなく) 直接インスタンス化されたビルドについての混乱を生じさせるエラーメッセージが含まれなくなりました。(BZ#1767218)、(BZ#1767219)
クラスターバージョン Operator
-
以前のバージョンでは、自動更新を容易にするように設計された更新プロトコルの Cincinnati がペイロードの参照にタグを使用していました。これにより、複数の異なる時点での同じグラフの同じリリースを適用すると、複数の異なる結果が出される可能性がありました。コンテナーレジストリーが
manifestref
を指定する場合、ペイロード参照でイメージの SHA が使用されるようになりました。これにより、クラスターが使用する正確なリリースバージョンが適用されるようになります。(BZ#1686589)
コンソール kubevirt プラグイン
-
以前のバージョンでは、指定された
volumeMode
は新規に作成されたディスクに渡されず、PVC が適切にバインドされないことがありました。volumeMode
が新たに作成されたディスクに適切に渡されるようになりました。(BZ#1753688) - 以前のバージョンでは、仮想マシンの詳細ページは URL で直接アクセスされると適切に読み込まれませんでした。このページは適切に読み込まれるようになりました。(BZ#1731480)
-
以前のバージョンでは、
kubevirt-storage-class-defaults
ConfigMap 設定では VMware VM のインポートについて適切に反映されていませんでした。そのため、blockMode
PVC が VMware VM インポートに使用できませんでした。ストレージクラスのデフォルトが、VMware のインポートされたディスクを要求する際に適切に使用されるようになりました。(BZ#1762217) - 以前のバージョンでは、仮想マシンのインポートウィザードのタイトルが適切ではなく、混乱を生じさせる可能性がありました。ウィザードに正しいタイトルの Import Virtual Machine が使用されるようになりました。(BZ#1768442)
- 以前のバージョンでは、VM 移行ウィザードのストレージおよびネットワーク設定の確認ボタンが間違った場所にありました。確認ボタンが正しい場所に置かれるようになりました。(BZ#1778783)
- 以前のバージョンでは、Create Virtual Machine ウィザードが仮想マシンの作成前に確認を求めるプロンプトを出しませんでした。つまり、ユーザーが予期せずに仮想マシンを作成してしまう可能性がありました。今回の修正により、ユーザーが確認ページの「Create Virtual Machine」をクリックしないと仮想マシンが作成されないようになりました。(BZ#1674407)
- 以前のバージョンでは、Create Virtual Machine ウィザードに、仮想マシンのインポート時に常に直感的に機能する訳ではない必須フィールドが含まれました。Create Virtual Machine ウィザードは予想通りに機能するよう再設計されました。(BZ#1710939)
- 以前のバージョンでは、仮想マシン名の検証についてのエラーメッセージが適切な情報を伝えませんでした。このエラーメッセージはより多くの説明が含まれるように改善されました。(BZ#1743938)
コンテナー
- 以前のバージョンでは、CRI-O は復元操作時に Podman コンテナーを適切にフィルターしませんでした。Podman コンテナーには CRI-O 固有のメタデータがないため、起動時に CRI-O は、自らが認識した Podman コンテナーを誤って作成された CRI-O コンテナーとして解釈していました。そのため、ストレージライブラリーに対してコンテナーを削除するように指示しました。今回のバグ修正により、CRI-O の復元時に Podman コンテナーを適切にフィルターでき、それらが起動時にストレージから削除されないようになりました。(BZ#1758500)
Etcd
- etcd はオブジェクトが多数になるとオーバーロードし、etcd の失敗時にクラスターが停止することがありました。etcd クライアントバランサーは、クライアント接続のタイムアウト時にピアフェイルオーバーを容易にします。(BZ#1706103)
- etcd はアップグレードプロセス時に失敗し、障害復旧の修復手順が生じることがありました。etcd は、致命的なクラスター障害を防ぐために gRPC パッケージを解決するように更新されました。(BZ#1733594)
イメージレジストリー
- イメージレジストリー Operator の設定でストレージタイプを変更した後に、直前のストレージタイプと新規のストレージタイプの両方が Operator のステータスに表示されました。この動作により、イメージレジストリー Operator はその設定を削除した後も削除されませんでした。今回のリリースより、新規ストレージタイプのみが表示されるようになったため、イメージが使用するストレージタイプを変更した後にイメージレジストリー Operator が削除されるようになりました。BZ#1722878)
- 古いイメージストリームに無効な名前が含まれる可能性があり、イメージストリームのタグの仕様が無効な場合にイメージのプルーニングは失敗しました。関連付けられたイメージストリームに無効な名前が含まれる場合に、イメージプルーナーは常にイメージをプルーニングするようになりました。BZ#1749256)
-
イメージレジストリー Operator の管理状態が
Removed
の場合、それ自体が Available であることを報告せず、正しいバージョン番号を報告しませんでした。この問題により、イメージレジストリー Operator がRemoved
に設定されている場合にアップグレードは失敗しました。イメージレジストリー Operator のステータスをRemoved
に設定すると、それ自体が Available として、また正確なバージョンで報告されるようになりました。イメージレジストリーをクラスターから削除した場合でも、アップグレードを完了できます。(BZ#1753778) - イメージレジストリー Operator を無効な Azure コンテナー名で設定する可能性があり、イメージレジストリーは名前が無効であると Azure にデプロイできませんでした。イメージレジストリー Operator の API スキーマにより、入力する Azure コンテナー名が Azure の API 要件に準拠し、有効であることが確認されるようになったため、Operator がデプロイできるようになりました。(BZ#1750675)
kube-apiserver
- 不要なサービスモニタリングオブジェクトが kube-apiserver、kube-controller-manager、および kube-scheduler のそれぞれのコントローラーに作成されていました。使用されないサービスモニタリングオブジェクトは作成されなくなりました。(BZ#1735509)
-
テクノロジープレビュー機能またはカスタム機能のいずれかが有効になっているためにクラスターがアップグレード不可能な状態にあると、アラートは送信されませんでした。クラスターは、アップグレードが不可能な状態のクラスターでアップグレードを試行すると
TechPreviewNoUpgrade
アラートを Prometheus 経由で送信するようになりました。(BZ#1731228)
kube-controller-manager
-
StatefulSet リソースオブジェクトを定義する際に、カスタムラベルは
volumeClaimTemplates
パラメーターで指定されたテンプレートから PersistentVolumeClaim リソースオブジェクトを作成する場合に適用されませんでした。カスタムラベルは、StatefulSet リソースで定義されるvolumeClaimTemplates
から作成される PersistentVolumeClaim オブジェクトに正常に適用されるようになりました。(BZ#1753467) - 以前のバージョンでは、Kubernetes Controller Manager (KCM) のリース ConfigMap が削除されると、KCM には ConfigMap を再作成するパーミッションがなく、これを実行できませんでした。KCM は、削除されている場合でもリース ConfigMap を再作成できるようになりました。(BZ#1780843)
ロギング
- クラスターバージョンと ClusterLogging バージョンが一致しないと、ClusterLogging がデプロイに失敗しました。kubeversion は、デプロイされた ClusterLogging バージョンをサポートしているかどうかについて検証されるようになりました。(BZ#1765261)
- facility 値についての journald のデータはサニタイズされず、値が間違っているため、fluentd が正しくないレベルでエラーメッセージを出力していました。今回のリリースより、fluentd がデバッグレベルでログを記録し、これらのエラーが適切に報告されるようになりました。(BZ#1753936、BZ#1766187)
- oauth-proxy は誤って設定され、ユーザーがログアウト後にログインすることができませんでした。今回のリリースにより、oauth-proxy が再設定され、ユーザーがログアウト後も再度ログインできるようになりました。(BZ#1725517)
- Eventrouter は不明なイベントタイプを処理できませんでした。これにより Eventrouter のクラッシュが発生しました。eventrouter が不明なイベントタイプを適切に処理できるようになりました。(BZ#1753568)
管理コンソール
- Management Console Dashboard Details では、不要なインフラストラクチャーリソースの監視が行われていました。これにより、初期の Web ソケット接続の終了に関するエラーが生じる可能性がありました。今回のリリースより、Details カードでインフラストラクチャーリソースを監視しなくなり、リソースデータのフェッチが 1 度だけ行われるようになりました。この修正の実装後は、エラーが報告されなくなりました。(BZ#1765083)
- コンソール Operator は、ルーターがホスト名を指定する前にコンソール URL の初期の空の文字列の値を記録しました。今回のリリースより、Operator はホスト名が入力され、空の文字列の値が除去されるまで待機するようになりました。(BZ#1768684)
メータリング Operator
-
以前のバージョンでは、
metering-operator
CSV バンドルのcontainerImage
フィールドは、ART が置換に使用するimage-references
ファイルに一覧表示されていないイメージタグを参照しました。そのため、ART はcontainerImage
フィールドに一覧表示されている元のイメージを関連付けられたimage-registry
リポジトリーおよびsha256
タグに適切に置き換えることができませんでした。今回のバグ修正により、イメージタグlatest
が、image-references
ファイルで定義されるrelease-4.3
に置き換えられました。これにより、ART はmetering-operator
コンテナーイメージを正常に置き換えることができるようになりました。(BZ#1782237) -
以前のバージョンでは、Hadoop
Dockerfile.rhel
はgcs-connector
JAR ファイルをコンテナーの正しくない場所にコピーしました。パスが修正され、正しい場所をポイントするようになりました。(BZ#1767629)
ネットワーク
- 以前のバージョンでは、CNO が変更されると、関連するすべてのオブジェクトが削除されず、古い network-attachment-definitions がそのまま残りました。OpenShift Container Platform 4.3 では、コードのリファクタリングが行われ、関連するオブジェクトが適切にクリーンアップされるように一般的な方法で実行できるようになりました。(BZ#1755586)
- 以前のバージョンでは、一部の更新が完了せずにドロップされ、これによりイベントが失敗していました。 イベントがドロップされなくなりました。(BZ#1747532)
- 以前のバージョンでは、ネットワークのトラフィック量が高く、パケットロスのあるクラスターで、サービスへの正常な接続が Connection reset by peer エラーを出して失敗する可能性がありました。その結果、クライアントは再接続し、再送信する必要がありました。TCP 再送信を正しく処理するために iptables ルールが更新されました。確立された接続は、閉じられるまで開かれたままになります。(BZ#1762298)
- 以前のバージョンでは、多くの namespace、namespace の変更、および namespace を選択する NetworkPolicies を含むクラスターでは、新規 namespace に対する NetworkPolicy ルールの適用に時間がかかる場合がありました。新規 namespace は、他の namespace からアクセスできるようになるまでに多くの時間がかかる可能性がありました。Namespace および NetworkPolicy コードの更新により、NetworkPolicies は新規の namespace にすぐに適用されます。(BZ#1752636)
- 以前のバージョンでは、SDN Pod がノードで再起動する際に Egress IP アドレスをクリーンアップせず、IP アドレスの競合が生じました。SDN Pod は起動時に古い Egress IP アドレスをクリーンアップし、競合は発生しなくなりました (BZ#1753216)。
- 以前のバージョンでは、DNS 名は EgressNetworkPolicy に出現するたびにクエリーされました。特定の DNS レコードが以前のクエリーによって更新されたかどうかに関わらずレコードのクエリーが行われ、これによりネットワークのパフォーマンスが低下しました。DNS レコードのクエリーは、EgressNetworkPolicy ごとではなく一意の名前に基づいて行われるようになりました。その結果、DNS クエリーのパフォーマンスが大幅に改善しました。(BZ#1684079)
- 複数のサービスのエンドポイント間のルート作成をコンソールから実行できませんでした。今回のリリースにより、GUI が最大 3 つの代替サービスエンドポイントを追加または削除できるように更新されました。(BZ#1725006)
ノード
-
以前のバージョンでは、コンテナーの再起動数が高い場合(または > 1 の場合)、kubelet は重複したコンテナーメトリクスをメトリクスストリームに挿入し、これにより kubelet の
/metrics
エンドポイントが 500 エラーをスローしました。今回のバグ修正により、(実行中または停止状態の)最新のコンテナーのメトリクスのみが含まれるようになりました。これにより、/metrics
エンドポイントが 500 エラーを出さずにメトリクスを Prometheus に送ることができるようになりました。(BZ#1779285) - アップストリームの変更が長いパス名のテストに対して行われました。255 文字を超える名前を持つ Pod はログに記録されず、警告は出力されませんでした。今回のリリースにより、長い名前のテストが削除され、名前が 255 文字を超える Pod は予想通りにログを記録するようになりました。(BZ#1711544)
-
LocalStorageCapacityIsolation
機能は無効にされており、ユーザーはStatefulset.emptyDir.sizeLimit
パラメーターを使用できませんでした。LocalStorageCapacityIsolation
機能は有効にされ、Statefulset.emptyDir.sizeLimit
パラメーターを設定できるようになりました。(BZ#1758434)
oc
-
以前のバージョンでは、サーバー側の print を使用する場合、 wide 出力オプションは watch で使用される場合に無視されました (
oc get clusteroperators -o wide
)。操作が修正され、サーバー側の print を使用する際に選択可能なすべてのオプションを適切に認識できるようになりました。(BZ#1685189) -
アップストリームドキュメントへの
oc explain
コマンドリンクの情報が古くなっていました。これらのリンクが更新され、有効になりました。(BZ#1727781) -
正しくないフラグエラーと共に詳細な使用方法のメニュー情報が出力されるため、エラーメッセージが表示されない可能性がありました。
oc command --help
コマンドを実行すると、正しくないフラグのエラーのみが表示されるようになりました。(BZ#1748777) -
oc status
コマンドは、ステータスコード情報がないために、一貫した形式で DaemonSet を表示しませんでした。oc status
コマンドの出力に Daemonset、Deployment、および Deployment Configuration が適切に出力されるようになりました。(BZ#1540560) -
コマンドの
oc version
およびoopenshift-install version
は、フラグが正しく設定されていない場合に Dirty として表示されました。これらのフラグは更新され、コマンドは DirtyGitTreeState
またはGitVersion
を表示しなくなりました。(BZ#1715001) -
oc status
コマンドは、コントローラーによって所有されていた可能性のある Pod を含む Pod が実行中であることを検証するためにoc set probe pod
の提案を表示しました。コントローラーによって所有される Pod はプローブの提案で無視されるようになりました。(BZ#1712697) -
以前のバージョンでは、
oc new-build
の help コマンドはフラグを適切にフィルターしませんでした。これにより、oc new-build --help
の呼び出し時に関係のないフラグが出力されました。これは修正されており、help コマンドは関連する出力のみを印刷するようになりました。(BZ#1737392)
openshift-apiserver
-
4.2 および 4.3 の
ClusterResourceQuota
では、OpenAPI スキーマに誤りがあるため、文字列以外の値は制限値として許可されませんでした。そのため、4.1 で実行された場合でも、整数のクォータの値はClusterResourceQuota
オブジェクトで設定できませんでした。ClusterResourceQuota
の OpenAPI スキーマが整数を使用できるように修正されたため、整数をClusterResourceQuota
のクォータ値として再び使用できるようになりました。(BZ#1756417) -
アップグレード時に、
openshift-apiserver
はdegraded
を報告しました。パフォーマンスの低下の理由はMultipleAvailable
としてのみ表示されましたが、この意味をユーザーが理解するのは不可能でした。今回のバグ修正により、パフォーマンス低下の理由が一覧表示され、関連情報がユーザーに表示されるようになりました。(BZ#1767156)
Web コンソール
- コンソールのワークロードには、knative serverless TP1 Operator がインストールされ、管理者以外のユーザーがログインしている場合にアクセス制限についてのエラーが表示されます。今回のバグ修正により、Overview サイドバーのリソースが通常のデプロイメントおよび knative 固有のデプロイメントの両方で予想通りに機能するようになりました。管理者以外のユーザーがワークロードを表示できるようになりました。(BZ#1758628)
- トポロジービューのデータモデルは、当初はプロジェクトの Workloads ページのサブセットでした。他の機能が追加され、トポロジービューは拡張されましたが、同じコードは共有されませんでした。ユースケースがより複雑になると、一部のエッジケースは新しいコードで対応されませんでした。特定の状況では、トポロジービューの Pod の一覧は正しくありませんでした。今回のバグ修正により、コードロジックがトポロジービューとプロジェクトの Workloads ページ間で共有されるようになりました。その結果、トポロジーからサイドバーの Pod 一覧を表示する場合も、プロジェクトの Workloads 一覧から表示する場合も、同一の Pod の詳細が表示されるようになりました。(BZ#1760827)
- 以前のバージョンでは、Route オブジェクトの作成時に、ターゲットポートのドロップダウンメニューで選択したポートを設定するのではなく、利用可能なポート一覧の最初のポートが設定されていました。このため、ユーザーは必要なターゲットポートを選択できませんでした。ターゲットポートのドロップダウンメニューから選択されたポートが Route オブジェクトの作成時に適用されるようになりました。ポートが選択されていない場合は、一覧の最初のポートが設定されます。(BZ#1760836)
- 以前のバージョンでは、アプリケーション名やビルドステータスなどの一部の特長については、Edge ブラウザーの Topology ビューでレンダリングされませんでした。今回のバグ修正により、Edge ブラウザーはアプリケーション名とビルドステータスを予想通りにレンダリングします。(BZ#1760858)
- Web コンソールの Overview では、Knative ワークロードではないデプロイメントが選択されている場合でも、管理者以外のユーザーは Knative Operator がインストールされている場合にワークロードを表示できませんでした。今回のバグ修正により、システムが Overview に Knative 固有のリソースを追加しないように、設定が見つからない場合のチェック機能が追加されました。これにより、管理者以外のユーザーが予想通りにワークロードを表示できるようになりました。(BZ#1760810)
- 以前のバージョンでは、Topology コンテキストメニューが開いている場合に、関連付けられたノードを簡単に特定することができませんでした。ユーザーはコンテキストメニューが参照しているノードを特定できないために、混乱を生じさせる状況が生じました。今回のリリースにより、ノードを右クリックしてコンテキストメニューを開くと、視覚的なホバーやドロップシャドウがノードに適用され、ノードの特定が容易になりました。(BZ#1776401)
- 以前のバージョンでは、Web コンソールの Import from Git フォームは制限のある正規表現を使用するために Git URL を検証できず、一部の有効な URL が許可されませんでした。正規表現が更新され、すべての有効な Git URL を許可できるようになりました。(BZ#1766350)、(BZ#1771851)
- 開発者コンソールからのエラーメッセージに重複がありました。今回のリリースにより、このシステムが更新され、クライアント側の値が反映されるようになりました。その結果、エラーメッセージは明確かつ簡潔になりました。(BZ#1688613)
- 以前のバージョンでは、OLM オペランドリソースの Resources タブにアクセスする際に、Web コンソールにランタイムエラーが発生することがありました。OLM オペランドリソースの Resources タブのソートを試行する際に、Web コンソールがフリーズする可能性もありました。これらの問題は解決されています。(BZ#1756319)
- 以前のバージョンでは、Microsoft Edge の OpenShift Web コンソールの Pod の詳細ページにアクセスすると、ランタイムエラーが発生する可能性があり、ページを表示できませんでした。この問題は解決され、Pod の詳細ページが正しく表示されるようになりました。(BZ#1768654)
- 以前のバージョンでは、ダッシュボードカードが Prometheus の結果を監視する場合、古いアラートと新しいアラートの正しくない比較により、ダッシュボードページのパフォーマンスが低下することがありました。比較に関連する不具合が修正されました。(BZ#1781053)
- 以前のバージョンでは、Network Policy ページのドキュメントリンクに誤りがありました。これは正しいリンクに置き換えられました。(BZ#1692227)
- 以前のバージョンでは、Prometheus クエリーには範囲セレクターが含まれ、これにより Prometheus UI のデフォルトページのチャートがレンダリングされませんでした。クエリーに範囲セレクターが含まれなくなったため、クエリーのレンダリングが適切に行われるようになりました。(BZ#1746979)
-
Recycle
は Persistent Volume Reclaim ポリシーのデフォルト値です (このオプションが非推奨になっている場合も同様)。 永続ボリュームには、デフォルトで非推奨の値が含まれていました。デフォルトの Persistent Volume Reclaim ポリシーがRetain
になり、新規の永続ボリュームに非推奨の値が含まれなくなりました。(BZ#1751647) - 以前のバージョンでは、クラスターのアップグレード後に Web コンソールはキャッシュされた CSS スタイルシートを使用できました。これにより、コンソールの読み込み時にレンダリングの問題が発生する可能性がありました。この問題は修正され、アップグレード後に Web コンソールが正しいスタイルシートを適切に使用できるようになりました。(BZ#1772687)
- 以前のバージョンでは、Web コンソールを使用する場合に、オプションメニューの一部がページ上の他の要素の後ろに置かれ、非表示になる場合がありました。オプションメニューは他のページ要素の後ろに表示されなくなり、メニュー全体が常に表示されるようにページの表示可能なスペースに展開できるようになりました。(BZ#1723254)
- 以前のバージョンでは、長いノード名により OpenShift コンソールの Pod テーブルの表の列にオーバーフローが生じる可能性がありました。今回のバグ修正により、それらが適切にラップされるようになりました。(BZ#1713193)
- 以前のバージョンでは、サンプル YAML を使用してレポートクエリーを作成するとエラーが生じていました。今回のバグ修正により、すべての必須フィールドを含むレポートクエリーの新たな YAML サンプルが追加され、エラーが発生しなくなりました。(BZ#1753124)
-
以前のバージョンでは、Install Plan Details ページで関連付けられたカタログソースの namespace が正しく設定されませんでした。これにより、namespace がないことからリンクの破損が生じました。今回のバグ修正により、InstallPlan リソースの
status.plan
フィールドを使用して、カタログソースを正しい namespace に関連付けてリンクを作成できるようになりました。その結果、カタログソースのリンクが予想通りに機能するようになりました。(BZ#1767072) - 以前のバージョンでは、不明なカスタムリソースは、ユーザーへの表示用として自動的に単語単位に分割されました。ただし、一部のリソースは適切に分割されませんでした。今回のバグ修正により、カスタムリソースは、単語ベースで分割されるのではなく、カスタムリソース定義で定義された名前を使用するようになりました (BZ#1722811)。