5.2. Knative Serving のインストール
OpenShift Serverless Operator のインストール後に、本書で説明されている手順に従って Knative Serving をインストールできます。
本書では、デフォルト設定を使用した Knative Serving のインストールについて説明します。ただし、KnativeServing カスタムリソース定義でより高度な設定を行うことができます。
KnativeServing カスタムリソース定義の設定オプションについての詳細は、「高度なインストール設定オプション」を参照してください。
5.2.1. knative-serving
namespace の作成
knative-serving
namespace を作成する際に、knative-serving
プロジェクトも作成されます。
Knative Serving をインストールする前に、この手順を完了する必要があります。
Knative Serving のインストール時に作成された KnativeServing
オブジェクトが knative-serving
namespace で作成されていない場合、これは無視されます。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウント。
- OpenShift Serverless Operator がインストールされていること。
5.2.1.1. Web コンソールを使用した knative-serving
namespace の作成
手順
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Administration
Namespaces に移動します。 プロジェクトの Name として
knative-serving
を入力します。他のフィールドはオプションです。- Create をクリックします。
5.2.1.2. CLI を使用した knative-serving
namespace の作成
手順
knative-serving
namespace を作成します。$ oc create namespace knative-serving
5.2.2. 前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウント。
- OpenShift Serverless Operator がインストールされていること。
-
knative-serving
namespace が作成されていること。
5.2.3. Web コンソールを使用した Knative Serving のインストール
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブで、Operators
Installed Operators に移動します。 - ページ上部の Project ドロップダウンメニューが Project: knative-serving に設定されていることを確認します。
OpenShift Serverless Operator の Provided API 一覧で Knative Serving をクリックし、Knative Serving タブに移動します。
Create Knative Serving ボタンをクリックします。
Create Knative Serving ページで、Create をクリックしてデフォルト設定を使用し、Knative Serving をインストールできます。
また、Knative Serving インストールの設定を変更するには、提供されるフォームを使用するか、または YAML を編集して
KnativeServing
オブジェクトを編集します。-
KnativeServing
オブジェクト作成を完全に制御する必要がない単純な設定には、このフォームの使用が推奨されます。 KnativeServing
オブジェクトの作成を完全に制御する必要のあるより複雑な設定には、YAML の編集が推奨されます。YAML にアクセスするには、Create Knative Serving ページの右上にある edit YAML リンクをクリックします。フォームを完了するか、または YAML の変更が完了したら、Create をクリックします。
注記KnativeServing カスタムリソース定義の設定オプションについての詳細は、高度なインストール設定オプション についてのドキュメントを参照してください。
-
Knative Serving のインストール後に、
KnativeServing
オブジェクトが作成され、Knative Serving タブに自動的にダイレクトされます。リソースの一覧に
knative-serving
が表示されます。
検証手順
-
Knative Serving タブの
knative-serving
をクリックします。 Knative Serving Overview ページに自動的にダイレクトされます。
- スクロールダウンして、Conditions の一覧を確認します。
ステータスが True の条件の一覧が表示されます(例のイメージを参照)。
注記Knative Serving リソースが作成されるまでに数分の時間がかかる場合があります。Resources タブでステータスを確認できます。
- 条件のステータスが Unknown または False である場合は、しばらく待ってから、リソースが作成されたことを再度確認します。
5.2.4. YAML を使用した Knative Serving のインストール
手順
-
serving.yaml
という名前のファイルを作成します。 以下のサンプル YAML を
serving.yaml
にコピーします。apiVersion: operator.knative.dev/v1alpha1 kind: KnativeServing metadata: name: knative-serving namespace: knative-serving
serving.yaml
ファイルを適用します。$ oc apply -f serving.yaml
検証手順
インストールが完了したことを確認します。
$ oc get knativeserving.operator.knative.dev/knative-serving -n knative-serving --template='{{range .status.conditions}}{{printf "%s=%s\n" .type .status}}{{end}}'
出力例
DependenciesInstalled=True DeploymentsAvailable=True InstallSucceeded=True Ready=True
注記Knative Serving リソースが作成されるまでに数分の時間がかかる場合があります。
-
条件のステータスが
Unknown
またはFalse
である場合は、しばらく待ってから、リソースが作成されたことを再度確認します。 以下を入力して Knative Serving リソースが作成されていることを確認します。
$ oc get pods -n knative-serving
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE activator-5c596cf8d6-5l86c 1/1 Running 0 9m37s activator-5c596cf8d6-gkn5k 1/1 Running 0 9m22s autoscaler-5854f586f6-gj597 1/1 Running 0 9m36s autoscaler-hpa-78665569b8-qmlmn 1/1 Running 0 9m26s autoscaler-hpa-78665569b8-tqwvw 1/1 Running 0 9m26s controller-7fd5655f49-9gxz5 1/1 Running 0 9m32s controller-7fd5655f49-pncv5 1/1 Running 0 9m14s kn-cli-downloads-8c65d4cbf-mt4t7 1/1 Running 0 9m42s webhook-5c7d878c7c-n267j 1/1 Running 0 9m35s
5.2.5. 次のステップ
- OpenShift Serverless のクラウドイベント機能については、Knative Eventing コンポーネントをインストールできます。Knative Eventing のインストールについてのドキュメントを参照してください。
-
Knative CLI をインストールして、Knative Serving で
kn
コマンドを使用します。例:kn service
コマンドKnative CLI (kn
) のインストール についてのドキュメントを参照してください。