第1章 メータリング
1.1. メータリングの概要
メータリングは、異なるデータソースからデータを処理するためのレポートを作成できる汎用のデータ分析ツールです。クラスター管理者として、メータリングを使用してクラスターの内容を分析できます。独自のクエリーを作成するか、または事前定義 SQL クエリーを使用して、利用可能な異なるデータソースからデータを処理する方法を定義できます。
メータリングは主にデフォルトデータとして Prometheus を使用するクラスター内のメトリクスデータにフォーカスを置き、メータリングのユーザーが Pod、namespace、および他のほとんどの Kubernetes リソースについてのレポートを行えるようにします。
メータリングは OpenShift Container Platform 4.x クラスター以降にインストールできます。
1.1.1. メータリングリソース
メータリングには、メータリングのデプロイメントやインストール、およびメータリングが提供するレポート機能を管理するために使用できるリソースが多数含まれています。
メータリングは以下の CustomResourceDefinition (CRD) を使用して管理されます。
MeteringConfig | デプロイメントのメータリングスタックを設定します。メータリング スタックを構成する各コンポーネントを制御するカスタマイズおよび設定オプションが含まれます。 |
Report | 使用するクエリー、クエリーを実行するタイミングおよび頻度、および結果を保存する場所を制御します。 |
ReportQuery | ReportDataSource 内に含まれるデータに対して分析を実行するために使用される SQL クエリーが含まれます。 |
ReportDataSource | ReportQuery および Report で利用可能なデータを制御します。メータリング内で使用できるように複数の異なるデータベースへのアクセスの設定を可能にします。 |