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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.8.4. SR-IOV ネットワークデバイスの設定
クラスターで Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) デバイスを設定できます。
8.4.1. SR-IOV ネットワークデバイスの自動検出 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SR-IOV ネットワーク Operator は、クラスターでワーカーノード上の SR-IOV 対応ネットワークデバイスを検索します。Operator は、互換性のある SR-IOV ネットワークデバイスを提供する各ワーカーノードの SriovNetworkNodeState カスタムリソース (CR) を作成し、更新します。
CR にはワーカーノードと同じ名前が割り当てられます。status.interfaces
一覧は、ノード上のネットワークデバイスについての情報を提供します。
SriovNetworkNodeState CR は変更しないでください。Operator はこれらのリソースを自動的に作成し、管理します。
8.4.1.1. SriovNetworkNodeState CR の例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の YAML は、SR-IOV ネットワーク Operator によって作成される SriovNetworkNodeState CR の例です。
SriovNetworkNodeState オブジェクト
8.4.2. SR-IOV ネットワークデバイスの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
SR-IOV ネットワーク Operator は SriovNetworkNodePolicy.sriovnetwork.openshift.io
CustomResourceDefinition を OpenShift Container Platform に追加します。SR-IOV ネットワークデバイスは、SriovNetworkNodePolicy カスタムリソース (CR) を作成して設定できます。
SriovNetworkNodePolicy CR で指定された設定を適用する際に、SR-IOV Operator はノードをドレイン (解放) する可能性があり、場合によってはノードの再起動を行う場合があります。設定の変更が適用されるまでに数分かかる場合があります。エビクトされたワークロードを処理するために、クラスター内に利用可能なノードが十分にあることを前もって確認します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) をインストールします。 -
cluster-admin
権限を持つアカウント。 - SR-IOV Operator がインストールされていること。
手順
-
以下の SriovNetworkNodePolicy CR を作成してから、YAML を
<name>-sriov-node-network.yaml
ファイルに保存します。<name>
をこの設定の名前に置き換えます。
- 1
- CR オブジェクトの名前を指定します。
- 2
- SR-IOV Operator がインストールされている namespace を指定します。
- 3
- SR-IOV デバイスプラグインのリソース名を指定します。1 つのリソース名に複数の SriovNetworkNodePolicy CR を作成できます。
- 4
- 設定するノードを選択するノードセレクターを指定します。選択したノード上の SR-IOV ネットワークデバイスのみが設定されます。SR-IOV Container Network Interface (CNI) プラグインおよびデバイスプラグインは、選択したノードにのみデプロイされます。
- 5
- オプション:
0
から99
までの整数値を指定します。数値が小さいほど優先度が高くなります。したがって、10
は99
よりも優先度が高くなります。デフォルト値は99
です。 - 6
- オプション: 仮想機能 (VF) の最大転送単位 (MTU) の値を指定します。MTU の最大値は NIC モデルによって異なります。
- 7
- SR-IOV 物理ネットワークデバイス用に作成する仮想機能 (VF) の数を指定します。Intel Network Interface Card (NIC) の場合、VF の数はデバイスがサポートする VF の合計よりも大きくすることはできません。Mellanox NIC の場合、VF の数は
128
よりも大きくすることはできません。 - 8
nicSelector
マッピングは、Operator が設定するイーサネットデバイスを選択します。すべてのパラメーターの値を指定する必要はありません。意図せずにイーサネットデバイスを選択する可能性を最低限に抑えるために、イーサネットアダプターを正確に特定できるようにすることが推奨されます。rootDevices
を指定する場合、vendor
、deviceID
、またはpfName
の値も指定する必要があります。pfNames
とrootDevices
の両方を同時に指定する場合、それらが同一のデバイスをポイントすることを確認します。- 9
- オプション: SR-IOV ネットワークデバイスのベンダー 16 進コードを指定します。許可される値は
8086
または15b3
のいずれかのみになります。 - 10
- オプション: SR-IOV ネットワークデバイスのデバイス 16 進コードを指定します。許可される値は
158b
、1015
、1017
のみになります。 - 11
- オプション: このパラメーターは、1 つ以上のイーサネットデバイスの物理機能 (PF) 名の配列を受け入れます。
- 12
- このパラメーターは、イーサネットデバイスの物理機能についての 1 つ以上の PCI バスアドレスの配列を受け入れます。以下の形式でアドレスを指定します:
0000:02:00.1
- 13
- オプション: 仮想機能 (VF) のドライバータイプを指定します。以下の値のいずれかを指定できます:
netdevice
またはvfio-pci
デフォルト値はnetdevice
です。注記Mellanox カードをベアメタルノードの Data Plane Development Kit (DPDK) モードで機能させるには、
netdevice
ドライバータイプを使用し、isRdma
をtrue
に設定します。Mellanox カードを Container-Native Virtualization (CNV) を使用して DPDK モードで機能させるには、vfio-pci
ドライバータイプを使用し、isRdma
をfalse
に設定します。 - 14
- オプション。Remote Direct Memory Access (RDMA) モードを有効にするかどうかを指定します。デフォルト値は
false
です。Mellanox Ethernet アダプターでは、RoCE (RDMA over Converged Ethernet) モードのみがサポートされます。注記isRDMA
フラグがtrue
に設定される場合、引き続き RDMA 対応の VF を通常のネットワークデバイスとして使用できます。デバイスはどちらのモードでも使用できます。
SriovNetworkNodePolicy CR を作成します。
<name>
をこの設定の名前に置き換えます。oc create -f <name>-sriov-node-network.yaml
$ oc create -f <name>-sriov-node-network.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 設定の更新が適用された後に、
sriov-network-operator
namespace のすべての Pod がRunning
ステータスに移行します。SR-IOV ネットワークデバイスが設定されていることを確認するには、以下のコマンドを実行します。
<node_name>
を、設定したばかりの SR-IOV ネットワークデバイスを持つノードの名前に置き換えます。oc get sriovnetworknodestates -n openshift-sriov-network-operator <node_name> -o jsonpath='{.status.syncStatus}'
$ oc get sriovnetworknodestates -n openshift-sriov-network-operator <node_name> -o jsonpath='{.status.syncStatus}'
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