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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.1.5. クラスターの GCP の既存 VPC へのインストール
OpenShift Container Platform バージョン 4.3 では、クラスターを Google Cloud Platform (GCP) の既存の Virtual Private Cloud (VPC) にインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。
1.5.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新プロセスについての詳細を確認します。
- GCP アカウントを設定してクラスターをホストします。
- ファイアウォールを使用する場合、クラスターがアクセスを必要とするサイトを許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。
- システムが IAM(アイデンティティーおよびアクセス管理)を管理できない場合、クラスター管理者は IAM 認証情報を手動で作成し、維持できます。手動モードは、クラウド IAM API に到達できない環境でも使用できます。
1.5.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.3 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。
Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
1.5.3. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。
実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。
このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。
AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -N '' \ -f <path>/<file_name>$ ssh-keygen -t rsa -b 4096 -N '' \ -f <path>/<file_name>1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_rsaなどの、SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存の SSH キーは上書きされるため、指定しないでください。
このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。
ssh-agentプロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)" Agent pid 31874Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow SSH プライベートキーを
ssh-agentに追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>1 Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_rsaなどの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
1.5.4. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
- インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。
手順
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar xvf <installation_program>.tar.gz
$ tar xvf <installation_program>.tar.gzCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを
.txtファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
1.5.5. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Google Cloud Platform (GCP) での OpenShift Container Platform のインストールをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
手順
install-config.yamlファイルを作成します。以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory>1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
重要空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agentプロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして gcp を選択します。
- コンピューター上で GCP アカウント用のサービスアカウントキーを設定していない場合、GCP からこれを取得してファイルの内容を貼り付けるか、またはファイルへの絶対パスを入力する必要があります。
- クラスターのプロビジョニングに使用するプロジェクト ID を選択します。デフォルト値は、設定したサービスアカウントによって指定されます。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
- クラスターの記述名を入力します。7 文字以上の名前を指定すると、クラスター名から生成されるインフラストラクチャー ID で最初の 6 文字のみが使用されます。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
-
install-config.yamlファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。 install-config.yamlファイルをバックアップし、これを複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。重要install-config.yamlファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
1.5.5.1. インストール設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、install-config.yaml ファイルでこれらのパラメーターを変更することはできません。
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
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クラウドプロバイダーのベースドメイン。この値は、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
|
コントロールプレーンマシンをホストするためのクラウドプロバイダー。このパラメーターの値は |
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|
ワーカーマシンをホストするためのクラウドプロバイダー。このパラメーターの値は |
|
|
| クラスターの名前。 |
|
|
| クラスターをデプロイするリージョン。 |
AWS の |
|
| Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレット。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する、Quay.io などの組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。 |
|
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
| クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
|
|
| FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。 |
|
|
| クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントを公開する方法。 |
|
|
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。 |
|
|
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
|
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
| クラスターをデプロイする既存 VPC の名前。 | 文字列。 |
|
| GCP マシンタイプ。 | |
|
| インストールプログラムが指定される MachinePool のマシンを作成するアベイラビリティーゾーン。 |
YAML シーケンスの |
|
| コントロールプレーンマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。 | サブネット名。 |
|
| コンピュートマシンをデプロイする VPC の既存サブネットの名前。 | サブネット名。 |
1.5.5.2. GCP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームについての詳細を指定するか、または必要なパラメーターの値を変更することができます。
このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得し、これを変更する必要があります。
- 1 7 8 9 13
- 必須。インストールプログラムはこの値の入力を求めるプロンプトを出します。
- 2 5
- これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
- 3 6
controlPlaneセクションは単一マッピングですが、コンピュートセクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、computeセクションの最初の行はハイフン-で始め、controlPlaneセクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。- 4
- 同時マルチスレッドまたは
hyperthreadingを有効/無効にするかどうか。デフォルトでは、同時スレッドはマシンのコアのパフォーマンスを上げるために有効にされます。パラメーター値をDisabledに設定するとこれを無効にすることができます。一部のクラスターマシンで同時マルチスレッドを無効にする場合は、これをすべてのクラスターマシンで無効にする必要があります。重要同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。同時マルチスレッドを無効にする場合は、マシンに対して
n1-standard-8などの大規模なマシンタイプを使用します。 - 10
- 既存の VPC を使用する場合は、その名前を指定します。
- 11
- 既存の VPC を使用する場合は、コントロールプレーンマシンをデプロイする既存サブネットの名前を指定します。サブネットは、指定した VPC に属している必要があります。
- 12
- 既存の VPC を使用する場合は、コンピュートマシンをデプロイする既存サブネットの名前を指定します。サブネットは、指定した VPC に属している必要があります。
- 14
- FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
- 15
- クラスター内のマシンにアクセスするために使用する
sshKey値をオプションで指定できます。注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agentプロセスが使用する SSH キーを指定します。
1.5.5.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。
前提条件
-
既存の
install-config.yamlファイルが必要です。 クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認し、プロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別します。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーオブジェクトの
spec.noProxyフィールドにサイトを追加し、必要に応じてプロキシーをバイパスします。注記プロキシーオブジェクトの
status.noProxyフィールドは、デフォルトでインスタンスメタデータエンドポイント (169.254.169.254) およびインストール設定のnetworking.machineCIDR、networking.clusterNetwork.cidr、およびnetworking.serviceNetwork[]フィールドの値で設定されます。
手順
install-config.yamlファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下は例になります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは
httpである必要があります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpProxy値を指定することはできません。 - 2
- クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。このフィールドが指定されていない場合、HTTP および HTTPS 接続の両方に
httpProxyが使用されます。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、httpsProxy値を指定することはできません。 - 3
- プロキシーを除外するための宛先ドメイン名、ドメイン、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のカンマ区切りの一覧。ドメインのすべてのサブドメインを組み込むために、ドメインの前に
.を入力します。*を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。 - 4
- 指定されている場合、インストールプログラムは HTTPS 接続のプロキシーに必要な 1 つ以上の追加の CA 証明書が含まれる
user-ca-bundleという名前の ConfigMap をopenshift-confignamespace に生成します。次に Cluster Network Operator は、これらのコンテンツを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) 信頼バンドルにマージするtrusted-ca-bundleConfigMap を作成し、この ConfigMap はプロキシーオブジェクトのtrustedCAフィールドで参照されます。additionalTrustBundleフィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。追加のプロキシー設定が必要ではなく、追加の CA を必要とする MITM の透過的なプロキシーネットワークを使用する場合には、MITM CA 証明書を指定する必要があります。
注記インストールプログラムは、プロキシーの
readinessEndpointsフィールドをサポートしません。- ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。
インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster のプロキシーオブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。
cluster という名前のプロキシーオブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。
1.5.6. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを設定します。
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
手順
クラスターに設定した GCP アカウントのサービスアカウントキーを使用しない既存の GCP 認証情報で、以下の場所に保存されているものを削除します。
-
GOOGLE_CREDENTIALS、GOOGLE_CLOUD_KEYFILE_JSON、またはGCLOUD_KEYFILE_JSON環境変数 -
~/.gcp/osServiceAccount.jsonファイル -
gcloud cliデフォルト認証情報
-
インストールプログラムを実行します。
./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ --log-level=info$ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \1 --log-level=info2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや
kubeadminユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。重要インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになる証明書が含まれます。最初の証明書のローテーションが正常に実行されるようにするには、クラスターを動作が低下していない状態で 24 時間実行し続ける必要があります。
重要インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
オプション: クラスターをインストールするために使用したサービスアカウントのパーミッションの数を減らすことができます。
-
Ownerロールをサービスアカウントに割り当てている場合、 そのロールを削除し、これをViewerロールに置き換えることができます。 -
Service Account Key Adminロールが含まれている場合は、これを削除することができます。
-
1.5.7. バイナリーのダウンロードによる CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
コマンドラインインターフェースを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。
以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.3 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。
1.5.7.1. Linux への CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。
手順
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
- Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Linux を選択し、Download command-line tools をクリックします。
アーカイブを展開します。
tar xvzf <file>
$ tar xvzf <file>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ocバイナリーを、PATHにあるディレクトリーに配置します。PATHを確認するには、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATHCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。
oc <command>
$ oc <command>
1.5.7.2. Windows での CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。
手順
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
- Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの Windows を選択し、Download command-line tools をクリックします。
- ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
ocバイナリーを、PATHにあるディレクトリーに移動します。PATHを確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。path
C:\> pathCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。
oc <command>
C:\> oc <command>
1.5.7.3. macOS への CLI のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。
手順
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページに移動します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択し、(該当する場合は) インストールタイプを選択します。
- Command-line interface セクションで、ドロップダウンメニューの MacOS を選択し、Download command-line tools をクリックします。
- アーカイブを展開し、解凍します。
ocバイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。PATHを確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。echo $PATH
$ echo $PATHCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
CLI のインストール後は、oc コマンドを使用して利用できます。
oc <command>
$ oc <command>
1.5.8. クラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
-
ocCLI をインストールします。
手順
kubeadmin認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
ocコマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami system:adminCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
1.5.9. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズします。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウトすることができます。