6.6. FeatureGate の使用による OpenShift Container Platform 機能の有効化
管理者は、テクノロジープレビュー機能をオンにすることができます。
6.6.1. FeatureGate とテクノロジープレビュー機能について
FeatureGate カスタムリソースを使用して、クラスター全体でテクノロジープレビュー機能をオンまたはオフに切り換えることができます。
たとえば、実稼働クラスターではテクノロジープレビュー機能をオフにし、テストクラスターではオンのままにしてそれらの機能の完全なテストを実行できるようにすることができます。
6.6.2. FeatureGate の影響を受ける機能
以下の機能は FeatureGate の影響を受けます。
FeatureGate | 説明 | Default |
---|---|---|
| クラスター上でのサーバー TLS 証明書のローテーションを有効にします。 | True |
| Pod でのプロセス数 (PID) を制限するサポートを有効にします。 | True |
| マシンプール内の正常でないマシンの自動修復を有効にします。 | True |
|
ローカルの一時ストレージの消費、および | False |
それらの機能を有効にするには、Feature Gate カスタムリソースを編集します。これらの機能をオンにすると元に戻すことができなくなり、クラスターのアップグレードができなくなります。
6.6.3. FeatureGate の使用によるテクノロジープレビュー機能の有効化
openshift-config プロジェクトの cluster という名前の FeatureGate カスタムリソースを編集して、クラスター内のすべてのノードで、テクノロジープレビュー機能をオンおよびオフにできます。
以下のテクノロジープレビュー機能は、機能ゲートにより有効にされています。
-
RotateKubeletServerCertificate
-
SupportPodPidsLimit
テクノロジープレビュー機能をオンにすると元に戻すことができなくなり、アップグレードができなくなります。
手順
クラスター全体でテクノロジープレビュー機能をオンにするには、以下の手順を実行します。
FeatureGate インスタンスを作成します。
-
Administration
Custom Resource Definitions ページに切り替えます。 - Custom Resource Definitions ページで、FeatureGate をクリックします。
- Custom Resource Definition ページで、Actions メニューをクリックし、View Instances を選択します。
- Feature Gates ページで、Create Feature Gates をクリックします。
コードを以下のように置き換えます。
apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: FeatureGate metadata: name: cluster spec: {}
- Create をクリックします。
-
Administration
テクノロジープレビュー機能をオンにするには、
spec
パラメーターを以下のように変更します。apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: FeatureGate metadata: name: cluster spec: featureSet: TechPreviewNoUpgrade 1
- 1
featureSet: TechPreviewNoUpgrade
を追加して、FeatureGate の影響を受けるテクノロジープレビュー機能を有効にします。
注記テクノロジープレビュー機能をオンにすると元に戻すことができなくなり、アップグレードができなくなります。