This documentation is for a release that is no longer maintained
See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.第1章 OpenStack へのインストール
1.1. カスタマイズによる OpenStack へのクラスターのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform バージョン 4.3 では、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) にカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に install-config.yaml でパラメーターを変更します。
1.1.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform のインストールおよび更新プロセスについての詳細を確認します。
- OpenShift Container Platform 4.3 が Available platforms セクションの RHOSP バージョンと互換性があることを確認します。RHOSP サポートマトリックスの OpenShift Container Platform を参照して、プラットフォームのサポートを異なるバージョン間で比較することもできます。
- RHOSP でメタデータサービスが有効にされていること
1.1.2. OpenShift Container Platform を RHOSP にインストールするリソースのガイドライン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クォータは、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) で OpenShift Container Platform インストールプログラムを実行するために、以下の要件を満たす必要があります。
| リソース | 値 |
|---|---|
| Floating IP アドレス | 2 |
| ポート | 15 |
| ルーター | 1 |
| サブネット | 1 |
| RAM | 112 GB |
| vCPU | 28 |
| ボリュームストレージ | 175 GB |
| インスタンス | 7 |
| セキュリティーグループ | 3 |
| セキュリティーグループルール | 60 |
| Swift コンテナー | 2 |
| Swift オブジェクト | 1 |
| Swift で利用可能な領域 | 10 MB 以上 |
Swift 領域要件は、ブートストラップ Ignition ファイルおよびイメージレジストリーのサイズによって異なります。
クラスターは推奨されるリソースよりもリソースが少ない場合にも機能する場合がありますが、その場合のパフォーマンスは保証されません。
デフォルトで、セキュリティーグループおよびセキュリティーグループルールのクォータは低く設定される可能性があります。問題が生じた場合には、管理者として openstack quota set --secgroups 3 --secgroup-rules 60 <project> を実行して値を増やします。
OpenShift Container Platform デプロイメントは、コントロールプレーンマシン、コンピュートマシン、およびブートストラップマシンで構成されます。
1.1.2.1. コントロールプレーンおよびコンピュートマシン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで、OpenShift Container Platform インストールプログラムは 3 つのコントロールプレーンおよびコンピュートマシンを使用します。
それぞれのマシンには以下が必要です。
- RHOSP クォータからのインスタンス
- RHOSP クォータからのポート
- 少なくとも 16 GB のメモリー、4 つの vCPU および 25 GB のストレージ領域があるフレーバー
コンピュートマシンは、OpenShift Container Platform で実行されるアプリケーションをホストします。できるだけ多くのアプリケーションを実行することが意図されています。
1.1.2.2. ブートストラップマシン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストール時に、ブートストラップマシンは一時的にプロビジョニングされ、コントロールプレーンを初期化します。実稼働環境用のコントロールプレーンの準備ができた後に、ブートストラップマシンのプロビジョニングは解除されます。
ブートストラップマシンには以下が必要です。
- RHOSP クォータからのインスタンス
- RHOSP クォータからのポート
- 少なくとも 16 GB のメモリー、4 つの vCPU および 25 GB のストレージ領域があるフレーバー
インストールプログラムは、コントロールプレーンマシンの Ignition に認証局バンドルを渡すことはできません。そのため、エンドポイントが自己署名型の証明書を使用する場合には、ブートストラップマシンが Swift から Ignition 設定を取得できません。
1.1.3. OpenShift Container Platform のインターネットアクセスおよび Telemetry アクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform 4.3 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは Red Hat OpenShift Cluster Manager (OCM) に登録されます。
Red Hat OpenShift Cluster Manager インベントリーが Telemetry によって自動的に維持されるか、または OCM を手動で使用しているかのいずれによって正常であることを確認した後に、subscription watch を使用して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。
インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager ページにアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
- クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
- クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにクラスターのインストールおよびインストールプログラムの生成に必要なパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。
1.1.4. OpenStack での Swift の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 上の OpenShift Container Platform は RHOSP Object Storage (Swift) を使用して、ユーザー設定ファイルを保存し、これを提供します。
Swift は、swiftoperator ロールのあるユーザーアカウントによって操作されます。
前提条件
- ターゲット環境の RHOSP 管理者アカウント
-
Ceph RGW では、
account in urlオプションが有効にされる必要があります。
手順
RHOSP 上で Swift を有効にするには、以下を実行します。
RHOSP CLI の管理者として、
swiftoperatorロールを Swift にアクセスするアカウントに追加します。openstack role add --user <user> --project <project> swiftoperator
$ openstack role add --user <user> --project <project> swiftoperatorCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
RHOSP のデプロイメントでは、Swift を使用してファイルを保存し、提供できるようになりました。
1.1.5. 外部ネットワークアクセスの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform インストーラーでは、外部ネットワークへのアクセスが必要です。外部ネットワーク値をこれに指定する必要があります。指定しない場合には、デプロイメントは失敗します。インストーラーを実行する前に、外部ルータータイプのネットワークが Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) に存在することを確認します。
前提条件
RHOSP では、
NeutronDhcpAgentDnsmasqDnsServersパラメーターを DHP エージェントがインスタンスの DNS クエリーを転送できるように設定される必要があります。このパラメーターを設定する方法として、以下を実行できます。- テンプレートディレクトリーに新規の環境ファイルを作成します。
ファイルにパラメーター値を指定します。例:
parameter_defaults: NeutronDhcpAgentDnsmasqDnsServers: ['<DNS_server_address_1>','<DNS_server_address_2']
parameter_defaults: NeutronDhcpAgentDnsmasqDnsServers: ['<DNS_server_address_1>','<DNS_server_address_2']Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オーバークラウドデプロイコマンドに環境ファイルを組み込みます。例:
openstack overcloud deploy --templates -e neutron-dhcp-agent-dnsmasq-dns-servers.yaml ...
$ openstack overcloud deploy --templates -e neutron-dhcp-agent-dnsmasq-dns-servers.yaml ...Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
RHOSP CLI を使用して、'External' ネットワークの名前と ID を確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
外部ルータータイプのあるネットワークがネットワーク一覧に表示されます。1 つ以上のネットワークが表示されない場合は、「Creating a default floating IP network」および「 Creating a default provider network」を参照してください。
外部ネットワークの CIDR 範囲がデフォルトのネットワーク範囲のいずれかと重複している場合、インストールプログラムを実行する前に、install-config.yaml ファイルで一致するネットワーク範囲を変更する必要があります。
デフォルトのネットワーク範囲は以下のとおりです。
| Network | 範囲 |
|---|---|
| machineCIDR | 10.0.0.0/16 |
| serviceNetwork | 172.30.0.0/16 |
| clusterNetwork | 10.128.0.0/14 |
インストールプログラムにより同じ名前を持つ複数のネットワークが見つかる場合、それらのネットワークのいずれかがランダムに設定されます。この動作を回避するには、RHOSP でリソースの一意の名前を作成します。
Neutron トランクサービスプラグインが有効にされると、トランクポートがデフォルトで作成されます。詳細は、「Neutron trunk port」を参照してください。
1.1.6. インストールプログラムのパラメーターの定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform インストールプログラムは、clouds.yaml というファイルを使用します。このファイルは、プロジェクト名、ログイン情報、認可サービスの URL を含む Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) 設定パラメーターを説明します。
手順
clouds.yamlファイルを作成します。RHOSP ディストリビューションに Horizon Web UI が含まれる場合には、そこに
clouds.yamlファイルを生成します。重要パスワードを必ず
authフィールドに追加してください。シークレットは、clouds.yamlの別のファイルに保持できます。RHOSP ディストリビューションに Horizon Web UI が含まれない場合や Horizon を使用する必要がない場合には、このファイルを独自に作成します。
clouds.yamlについての詳細は、RHOSP ドキュメントの「Config files」を参照してください。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
生成するファイルを以下のいずれかの場所に置きます。
-
OS_CLIENT_CONFIG_FILE環境変数の値 - 現行ディレクトリー
-
Unix 固有のユーザー設定ディレクトリー (例:
~/.config/openstack/clouds.yaml) Unix 固有のサイト設定ディレクトリー (例:
/etc/openstack/clouds.yaml)インストールプログラムはこの順序で
clouds.yamlを検索します。
-
1.1.7. インストールプログラムの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。
前提条件
- Linux または macOS を使用するコンピューターからクラスターをインストールする必要があります。
- インストールプログラムをダウンロードするには、500 MB のローカルディスク領域が必要です。
手順
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Infrastructure Provider」ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターインストールの完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルの両方を保持する必要があります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。特定のクラウドプロバイダー用に記載された OpenShift Container Platform のアンインストール手順を完了して、クラスターを完全に削除する必要があります。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar xvf <installation_program>.tar.gz
$ tar xvf <installation_program>.tar.gzCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから、インストールプルシークレットを
.txtファイルとしてダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
1.1.8. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) での OpenShift Container Platform のインストールをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
手順
install-config.yamlファイルを作成します。以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir=<installation_directory>1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
重要空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agentプロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットに設定するプラットフォームとして openstack を選択します。
- クラスターのインストールに使用する Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) の外部ネットワーク名を指定します。
- OpenShift API への外部アクセスに使用する Floating IP アドレスを指定します。
- コントロールプレーンおよびコンピュートノードに使用する 16 GB 以上の RAM で RHOSP フレーバーを指定します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。すべての DNS レコードはこのベースのサブドメインとなり、クラスター名も含まれます。
- クラスターの名前を入力します。名前は 14 文字以下でなければなりません。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレットを貼り付けます。
-
install-config.yamlファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細については、「インストール設定パラメーター」セクションを参照してください。 install-config.yamlファイルをバックアップし、これを複数のクラスターをインストールするために使用できるようにします。重要install-config.yamlファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
1.1.9. インストール設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、install-config.yaml ファイルでこれらのパラメーターを変更することはできません。
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。この値は、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
|
コントロールプレーンマシンをホストするためのクラウドプロバイダー。このパラメーターの値は |
|
|
|
ワーカーマシンをホストするためのクラウドプロバイダー。このパラメーターの値は |
|
|
| クラスターの名前。 |
|
|
| クラスターをデプロイするリージョン。 |
AWS の |
|
| Red Hat OpenShift Cluster Manager サイトの「Pull Secret」ページから取得したプルシークレット。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する、Quay.io などの組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。 |
|
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
| クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
|
|
| FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。 |
|
|
| クラスターのユーザーに表示されるエンドポイントを公開する方法。 |
|
|
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン(ワーカーマシンとしても知られる)の数。 |
|
|
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
|
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
| コンピュートマシンの場合、root ボリュームのギガバイトのサイズになります。この値を設定しない場合、マシンは一時ストレージを使用します。 |
整数 (例: |
|
| コンピュートマシンの場合、root のボリュームタイプです。 |
文字列 (例: |
|
| コントロールプレーンマシンの場合、root ボリュームのギガバイトのサイズになります。この値を設定しない場合、マシンは一時ストレージを使用します。 |
整数 (例: |
|
| コントロールプレーンマシンの場合、root ボリュームのタイプです。 |
文字列 (例: |
|
| RHOSP クラスターが作成されるリージョン。 |
文字列 (例: |
|
|
|
文字列 (例: |
|
| インストールに使用される RHOSP の外部ネットワーク名。 |
文字列 (例: |
|
| コントロールプレーンおよびコンピュートマシンに使用する RHOSP フレーバー。 |
文字列 (例: |
|
| ロードバランサー API に関連付ける既存の Floating IP アドレス。 |
IP アドレス (例: |
| パラメーター | 説明 | 値 |
|---|---|---|
|
| クラスターインスタンスが DNS 解決に使用する外部 DNS サーバーの IP アドレス。 |
IP アドレスの一覧 (文字列)。例: |
|
| デフォルトのマシンプールプラットフォームの設定。 |
|
|
| インストーラーが RHCOS イメージをダウンロードする場所。 ネットワークが制限された環境でインストールを実行するには、このパラメーターを設定する必要があります。 | HTTP または HTTPS の URL (オプションで SHA-256 形式のチェックサムを使用)。
例:
この値は、既存の Glance イメージの名前にもなり得ます (例: |
1.1.9.1. RHOSP のカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このサンプル install-config.yaml は、すべての可能な Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) カスタマイズオプションを示しています。
このサンプルファイルは参照用にのみ提供されます。インストールプログラムを使用して install-config.yaml ファイルを取得する必要があります。
1.1.10. SSH プライベートキーの生成およびエージェントへの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターでインストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要がある場合、ssh-agent とインストールプログラムの両方に SSH キーを指定する必要があります。
実稼働環境では、障害復旧およびデバッグが必要です。
このキーを使用して、ユーザー core としてマスターノードに対して SSH を実行できます。クラスターをデプロイする際に、キーは core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加されます。
AWS キーペアなどのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。
手順
パスワードなしの認証に設定されている SSH キーがコンピューター上にない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -N '' \ -f <path>/<file_name>$ ssh-keygen -t rsa -b 4096 -N '' \ -f <path>/<file_name>1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_rsaなどの、SSH キーのパスおよびファイル名を指定します。既存の SSH キーは上書きされるため、指定しないでください。
このコマンドを実行すると、指定した場所にパスワードを必要としない SSH キーが生成されます。
ssh-agentプロセスをバックグラウンドタスクとして開始します。eval "$(ssh-agent -s)"
$ eval "$(ssh-agent -s)" Agent pid 31874Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow SSH プライベートキーを
ssh-agentに追加します。ssh-add <path>/<file_name>
$ ssh-add <path>/<file_name>1 Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
~/.ssh/id_rsaなどの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。
次のステップ
- OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。
1.1.11. 環境へのアクセスの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デプロイ時に、OpenShift Container Platform マシンはすべて Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) テナントネットワークに作成されます。したがって、ほとんどの RHOSP デプロイメントでは直接アクセスできません。
OpenShift Container Platform API を、Floating IP アドレスを使用/不使用でアクセス可能になるように設定できます。
1.1.11.1. Floating IP アドレスを使ったアクセスの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform API エンドポイントに 2 つのエンドポイントを割り当てることにより、これらのエンドポイントをアクセス可能にします。その内の 1 つは API ロードバランサー用で (lb FIP)、もう 1 つは OpenShift Container Platform アプリケーション用 (apps FIP) になります。
ロードバランサー FIP も install-config.yaml ファイルで使用されます。
手順
Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) CLI を使用して、新しい外部ネットワークを作成します。
openstack floating ip create <external network>
$ openstack floating ip create <external network>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このパターンに準拠するレコードを DNS サーバーに追加します。
api.<cluster name>.<base domain> IN A <lb FIP>
api.<cluster name>.<base domain> IN A <lb FIP>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記DNS サーバーを制御しない場合は、代わりに
/etc/hostsファイルにレコードを追加します。このアクションにより、API は他者のアクセスできない状態になり、この状態は実稼働デプロイメントには適していませんが、開発およびテスト目的のインストールが可能になります。
Floating IP アドレスを割り当て、ファイアウォール設定を更新することで、OpenShift Container Platform リソースがクラスター外で利用できる状態にすることができます。
1.1.11.2. Floating IP アドレスを使用しないアクセスの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Floating IP アドレスを使用できない場合でも、OpenShift Container Platform のインストールは終了できる可能性があります。ただし、インストールプラグラムは API アクセスを待機してタイムアウトする場合は失敗します。
インストールプログラムがタイムアウトすると、クラスターは初期化される可能性があります。ブートストラップ処理が開始されたら、これを完了する必要があります。ただし、デプロイ後にクラスターのネットワーク設定を編集する必要があります。
1.1.12. クラスターのデプロイ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
互換性のあるクラウドプラットフォームに OpenShift Container Platform をインストールできます。
インストールプログラムの create cluster コマンドは、初期インストール時に 1 回だけ実行できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得します。
手順
インストールプログラムを実行します。
./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \ --log-level=info$ ./openshift-install create cluster --dir=<installation_directory> \1 --log-level=info2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記ホストに設定した AWS アカウントにクラスターをデプロイするための十分なパーミッションがない場合、インストールプログラムは停止し、不足しているパーミッションが表示されます。
クラスターのデプロイメントが完了すると、Web コンソールへのリンクや
kubeadminユーザーの認証情報を含む、クラスターにアクセスするための指示がターミナルに表示されます。重要インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになる証明書が含まれます。最初の証明書のローテーションが正常に実行されるようにするには、クラスターを動作が低下していない状態で 24 時間実行し続ける必要があります。
重要インストールプログラム、またはインストールプログラムが作成するファイルを削除することはできません。これらはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
1.1.13. クラスターステータスの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストール時またはインストール後に OpenShift Container Platform クラスターのステータスを確認するには、以下を実行します。
手順
クラスター環境で、管理者の kubeconfig ファイルをエクスポートします。
export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
kubeconfigファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。デプロイメント後に作成されたコントロールプレーンおよびコンピュートマシンを表示します。
oc get nodes
$ oc get nodesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスターのバージョンを表示します。
oc get clusterversion
$ oc get clusterversionCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Operator のステータスを表示します。
oc get clusteroperator
$ oc get clusteroperatorCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow クラスター内のすべての実行中の Pod を表示します。
oc get pods -A
$ oc get pods -ACopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
1.1.14. クラスターへのログイン リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイします。
-
ocCLI をインストールします。
手順
kubeadmin認証情報をエクスポートします。export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig
$ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
エクスポートされた設定を使用して、
ocコマンドを正常に実行できることを確認します。oc whoami
$ oc whoami system:adminCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
1.1.15. Floating IP アドレスを使用したアプリケーションアクセスの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform をインストールした後に、アプリケーションネットワークトラフィックを許可するように Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) を設定します。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターがインストールされている必要があります。
- 「環境へのアクセスの有効化」で説明されているように、Floating IP アドレスが有効化されています。
手順
OpenShift Container Platform クラスターをインストールした後に、Floating IP アドレスを Ingress ポートに割り当てます。
ポートを表示します。
openstack port show <cluster name>-<clusterID>-ingress-port
$ openstack port show <cluster name>-<clusterID>-ingress-portCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ポートを IP アドレスに接続します。
openstack floating ip set --port <ingress port ID> <apps FIP>
$ openstack floating ip set --port <ingress port ID> <apps FIP>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow *apps.のワイルドカードAレコードを DNS ファイルに追加します。*.apps.<cluster name>.<base domain> IN A <apps FIP>
*.apps.<cluster name>.<base domain> IN A <apps FIP>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
DNS サーバーを制御せず、非実稼働環境でアプリケーションアクセスを有効にする必要がある場合は、これらのホスト名を /etc/hostsに追加できます。
1.1.16. 次のステップ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- クラスターをカスタマイズします。
- 必要な場合は、リモートの健全性レポートをオプトアウトすることができます。
- ノードポートへの外部アクセスを有効にする必要がある場合は、NodePort を使用して Ingress クラスタートラフィックを設定 します。