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23.2. ファイアウォールの設定

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ファイアウォールを使用する場合、OpenShift Container Platform が機能するために必要なサイトにアクセスできるように設定する必要があります。一部のサイトにはアクセスを常に付与し、クラスターをホストするために Red Hat Insights、Telemetry サービス、クラウドを使用したり、特定のビルドストラテジーをホストする場合に追加のアクセスを付与する必要があります。

23.2.1. OpenShift Container Platform のファイアウォールの設定

OpenShift Container Platform をインストールする前に、ファイアウォールを、OpenShift Container Platform が必要とするサイトへのアクセスを付与するように設定する必要があります。ファイアウォールを使用する場合は、OpenShift Container Platform が機能するために必要なサイトにアクセスできるように、ファイアウォールに追加の設定を行います。

ワーカーノードと比較して、コントローラーノードのみで実行されるサービスには、特別な設定上の考慮事項はありません。

注記

ご使用の環境で OpenShift Container Platform クラスターの前に専用のロードバランサーがある場合は、ファイアウォールとロードバランサーの間の許可リストを確認して、クラスターに対する不要なネットワーク制限を回避してください。

手順

  1. ファイアウォールの許可リストに次のレジストリー URL を設定します。

    URLポート機能

    registry.redhat.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    access.redhat.com

    443

    コンテナークライアントが registry.access.redhat.com から取得したイメージを検証するのに必要な署名ストアをホストします。ファイアウォール環境では、このリソースが許可リストに含まれていることを確認してください。

    registry.access.redhat.com

    443

    コアコンテナーイメージを含め、Red Hat Ecosystem Catalog に保存されているすべてのコンテナーイメージをホストします。

    quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn01.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn02.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn03.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn04.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn05.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    cdn06.quay.io

    443

    コアコンテナーイメージを指定します。

    sso.redhat.com

    443

    https://console.redhat.com サイトは、sso.redhat.com からの認証を使用します。

    • 許可リストで cdn.quay.iocdn0[1-6].quay.io の代わりに、ワイルドカードの *.quay.io*.openshiftapps.com を使用できます。
    • ワイルドカード *.access.redhat.com を使用すると、設定を簡素化し、registry.access.redhat.com を含むすべてのサブドメインを許可できます。
    • quay.io などのサイトを許可リストに追加するには、*.quay.io などのワイルドカードエントリーを拒否リストに加えないでください。ほとんどの場合、イメージレジストリーはコンテンツ配信ネットワーク (CDN) を使用してイメージを提供します。ファイアウォールがアクセスをブロックすると、最初のダウンロード要求が cdn01.quay.io などのホスト名にリダイレクトされるときに、イメージのダウンロードが拒否されます。
  2. ファイアウォールの許可リストを設定し、ビルドに必要な言語またはフレームワークのリソースを提供するサイトをリストに含めます。
  3. Telemetry を無効にしていない場合は、以下の URL へのアクセスを許可して Red Hat Insights にアクセスできるようにする必要があります。

    URLポート機能

    cert-api.access.redhat.com

    443

    Telemetry で必須

    api.access.redhat.com

    443

    Telemetry で必須

    infogw.api.openshift.com

    443

    Telemetry で必須

    console.redhat.com

    443

    Telemetry および insights-operator で必須

  4. Alibaba Cloud、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、または Google Cloud Platform (GCP) を使用してクラスターをホストする場合、クラウドプロバイダー API およびそのクラウドの DNS を提供する URL へのアクセス権を付与する必要があります。

    クラウドURLポート機能

    Alibaba

    *.aliyuncs.com

    443

    Alibaba Cloud のサービスとリソースにアクセスするために必要です。Alibaba の endpoints_config.go ファイル を参照して、使用するリージョンを許可する正確なエンドポイントを確認してください。

    AWS

    aws.amazon.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    *.amazonaws.com

    または、AWS API にワイルドカードを使用しない場合、次の URL を許可リストに含める必要があります。

    443

    AWS サービスおよびリソースへのアクセスに必要です。AWS ドキュメントの AWS Service Endpoints を参照して、使用するリージョンを許可する正確なエンドポイントを確認してください。

    ec2.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    events.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    iam.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    route53.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    *.s3.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    *.s3.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    *.s3.dualstack.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    sts.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    sts.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    tagging.us-east-1.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。このエンドポイントは、クラスターがデプロイされているリージョンに関係なく、常に us-east-1 です。

    ec2.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    elasticloadbalancing.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    AWS 環境でのクラスターのインストールおよび管理に使用されます。

    servicequotas.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    必須。サービスをデプロイするためのクォータを確認するのに使用されます。

    tagging.<aws_region>.amazonaws.com

    443

    タグの形式で AWS リソースに関するメタデータを割り当てることができます。

    *.cloudfront.net

    443

    CloudFront へのアクセスを提供するために使用されます。AWS Security Token Service (STS) およびプライベート S3 バケットを使用する場合は、CloudFront へのアクセスを提供する必要があります。

    GCP

    *.googleapis.com

    443

    GCP サービスおよびリソースへのアクセスに必要です。GCP ドキュメントの Cloud Endpoints を参照して、お使いの API を許可するエンドポイントを確認してください。

    accounts.google.com

    443

    GCP アカウントへのアクセスに必要です。

    Microsoft Azure

    management.azure.com

    443

    Microsoft Azure のサービスとリソースにアクセスするために必要です。Microsoft Azure ドキュメントの Microsoft Azure REST API reference を参照して、お使いの API を許可するエンドポイントを確認してください。

    *.blob.core.windows.net

    443

    Ignition ファイルのダウンロードに必要です。

    login.microsoftonline.com

    443

    Microsoft Azure のサービスとリソースにアクセスするために必要です。Microsoft Azure ドキュメントの Azure REST API reference を参照して、お使いの API を許可するエンドポイントを確認してください。

  5. 以下の URL を許可リストに指定します。

    URLポート機能

    mirror.openshift.com

    443

    ミラーリングされたインストールのコンテンツおよびイメージへのアクセスに必要。Cluster Version Operator には単一の機能ソースのみが必要ですが、このサイトはリリースイメージ署名のソースでもあります。

    storage.googleapis.com/openshift-release

    443

    リリースイメージ署名のソース (ただし、Cluster Version Operator には単一の機能ソースのみが必要)。

    *.apps.<cluster_name>.<base_domain>

    443

    Ingress ワイルドカードをインストール時に設定しない限り、デフォルトのクラスタールートへのアクセスに必要。

    quayio-production-s3.s3.amazonaws.com

    443

    AWS で Quay イメージコンテンツにアクセスするために必要。

    api.openshift.com

    443

    クラスタートークンの両方が必要であり、クラスターに更新が利用可能かどうかを確認するために必要です。

    rhcos.mirror.openshift.com

    443

    Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージをダウンロードするために必要。

    console.redhat.com

    443

    クラスタートークンに必須

    sso.redhat.com

    443

    https://console.redhat.com サイトは、sso.redhat.com からの認証を使用します。

    Operator にはヘルスチェックを実行するためのルートアクセスが必要です。具体的には、認証および Web コンソール Operator は 2 つのルートに接続し、ルートが機能することを確認します。クラスター管理者として操作を実行しており、*.apps.<cluster_name>.<base_domain> を許可しない場合は、これらのルートを許可します。

    • oauth-openshift.apps.<cluster_name>.<base_domain>
    • console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain>、またはフィールドが空でない場合に consoles.operator/cluster オブジェクトの spec.route.hostname フィールドに指定されるホスト名。
  6. オプションのサードパーティーコンテンツに対する次の URL を許可リストに追加します。

    URLポート機能

    registry.connect.redhat.com

    443

    すべてのサードパーティーのイメージと認定 Operator に必要です。

    rhc4tp-prod-z8cxf-image-registry-us-east-1-evenkyleffocxqvofrk.s3.dualstack.us-east-1.amazonaws.com

    443

    registry.connect.redhat.com でホストされているコンテナーイメージにアクセスできます

    oso-rhc4tp-docker-registry.s3-us-west-2.amazonaws.com

    443

    Sonatype Nexus、F5 Big IP Operator に必要です。

  7. デフォルトの Red Hat Network Time Protocol (NTP) サーバーを使用する場合は、以下の URL を許可します。

    • 1.rhel.pool.ntp.org
    • 2.rhel.pool.ntp.org
    • 3.rhel.pool.ntp.org
注記

デフォルトの Red Hat NTP サーバーを使用しない場合は、プラットフォームの NTP サーバーを確認し、ファイアウォールでこれを許可します。

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