第21章 vSphere へのインストール
21.1. インストール方法
さまざまなインストール方法を使用して、OpenShift Container Platform クラスターを vSphere にインストールできます。それぞれの方法は、その特質上、適しているユースケース (非接続環境にクラスターをインストールする場合や、最小限の設定とプロビジョニングでクラスターをインストールする場合など) が異なります。
21.1.1. Assisted Installer
Assisted Installer を使用して、OpenShift Container Platform をインストールできます。この方法はインストーラーのセットアップが不要で、vSphere などの接続環境に最適です。Assisted Installer を使用してインストールすると、vSphere との統合も提供され、自動スケーリングが可能になります。詳細は、自動インストーラーを使用したオンプレミスクラスターのインストール を参照してください。
21.1.2. Agent-based Installer
Agent-based Installer を使用して、OpenShift Container Platform クラスターを vSphere にインストールできます。Agent-based Installer を使用すると、起動可能なイメージを使用して、非接続環境でオンプレミスサーバーを起動できます。Agent-based Installer を使用すると、ユーザーはインフラストラクチャーのプロビジョニング、ネットワーク設定のカスタマイズ、非接続環境内でのインストールのカスタマイズを柔軟に行うことができます。詳細は、Agent-based Installer を使用したインストールの準備 を参照してください。
21.1.3. installer-provisioned infrastructure によるインストール
installer-provisioned infrastructure を使用して、OpenShift Container Platform を vSphere にインストールできます。installer-provisioned infrastructure により、インストールプログラムは OpenShift Container Platform で必要なリソースのプロビジョニングを事前に設定し、自動化することができます。installer-provisioned infrastructure は、ネットワーク非接続環境にインストールする場合に役立ちます。このような環境では、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。
- クラスターの vSphere へのインストール: installer-provisioned infrastructure のインストールをカスタマイズせずに使用して、vSphere に OpenShift Container Platform をインストールできます。
- カスタマイズによる vSphere へのクラスターのインストール: installer-provisioned infrastructure のデフォルトのカスタマイズオプションのインストールを使用して、vSphere に OpenShift Container Platform をインストールできます。
- ネットワークのカスタマイズによる vSphere へのクラスターのインストール: ネットワークのカスタマイズを使用して、installer-provisioned vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- ネットワークが制限された環境での vSphere へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成して、ネットワークが制限された環境で VMware vSphere インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
21.1.4. user-provisioned infrastructure によるインストール
user-provisioned infrastructure を使用して、OpenShift Container Platform を vSphere にインストールできます。user-provisioned infrastructure では、ユーザーは OpenShift Container Platform に必要なすべてのリソースをプロビジョニングする必要があります。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
- user-provisioned infrastructure での vSphere へのクラスターのインストール: 独自にプロビジョニングする VMware vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。
- カスタマイズされたネットワークを使用した user-provisioned infrastructure の vSphere へのクラスターのインストール: カスタマイズされたネットワーク設定オプションを使用して独自にプロビジョニングする VMware vSphere インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。
- ネットワークが制限された環境で user-provisioned infrastructure の vSphere へのクラスターのインストール: ネットワークが制限された環境でプロビジョニングされる VMware vSphere インフラストラクチャーに、OpenShift Container Platform をインストールできます。
user-provisioned infrastructure のインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、vSphere プラットフォームおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。user-provisioned infrastructure のインストール手順をガイドとして使用します。他の方法で必要なリソースを作成することもできます。