第2章 Logging 6.0


2.1. Logging 6.0.0

このリリースには、Logging for Red Hat OpenShift バグ修正リリース 6.0.0 が含まれています。

注記

Logging は、コアの OpenShift Container Platform とは異なるリリースサイクルで、インストール可能なコンポーネントとして提供されます。Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー は、リリースの互換性を概説しています。

表2.1 アップストリームコンポーネントのバージョン
Logging バージョンコンポーネントのバージョン

Operator

eventrouter

logfilemetricexporter

loki

lokistack-gateway

opa-openshift

vector

6.0

0.4

1.1

3.1.0

0.1

0.1

0.37.1

2.1.1. 削除通知

  • このリリースにより、ロギングは ClusterLogging.logging.openshift.io および ClusterLogForwarder.logging.openshift.io カスタムリソースをサポートしなくなりました。代替の機能に関する詳細は、製品ドキュメントを参照してください。(LOG-5803)
  • このリリースにより、ロギングでは、ログストレージ (Elasticsearch など)、視覚化 (Kibana など)、または Fluentd ベースのログコレクターが管理またはデプロイされなくなりました。(LOG-5368)
注記

elasticsearch-operator によって管理される Elasticsearch と Kibana を引き続き使用するには、管理者は ClusterLogging リソースを削除する前に、それらのオブジェクトの ownerRefs を変更する必要があります。

2.1.2. 新機能および機能拡張

  • この機能は、ストレージ、視覚化、収集などのコンポーネントの責任を関連する Operator に移すことで、Red Hat OpenShift のロギング用の新しいアーキテクチャーを導入します。ログの収集および転送用の ClusterLogForwarder.observability.openshift.io API を導入します。ClusterLogging.logging.openshift.io および ClusterLogForwarder.logging.openshift.io API のサポートと、Red Hat Managed Elastic スタック (Elasticsearch および Kibana) のサポートが削除されました。ログの保存には Red Hat LokiStack への移行が推奨されます。既存の Managed Elasticsearch デプロイメントは、限られた期間使用できます。ログ収集の自動移行は提供されていないため、管理者は新しい ClusterLogForwarder.observability.openshift.io 仕様を作成して、以前のカスタムリソースを置き換える必要があります。詳細は、公式の製品ドキュメントを参照してください。(LOG-3493)
  • このリリースにより、ロギングビュープラグインのデプロイの責任が Red Hat OpenShift Logging Operator から Cluster Observability Operator (COO) に移行します。視覚化が必要な新しいログストレージのインストールでは、Cluster Observability Operator と関連する UIPlugin リソースをデプロイする必要があります。詳細は、ログ記録の視覚化 を参照してください。(LOG-5461)

    重要

    現在は テクノロジープレビュー (TP) 機能である Cluster Observability Operator (COO) の一般提供 (GA) リリースが近づくまで、Red Hat は、OpenShift Container Platform 4.14 以降の Logging UI プラグイン の COO で Logging 6.0 以降を使用しているお客様にサポートを提供します。COO にはいくつかの独立した機能が含まれており、その一部はまだテクノロジープレビュー機能であるため、このサポート例外は一時的なものです。ただし、Logging UI プラグインは GA の準備が完了しています。

  • この機能拡張により、Vector ドキュメントの推奨事項に基づいて、Vector コレクターのデプロイメントのメモリーと CPU 使用量のデフォルトの要求と制限が設定されます。(LOG-4745)
  • この機能拡張により、アップストリームバージョン v0.37.1 に合わせて Vector が更新されます。(LOG-5296)
  • この機能拡張により、ログコレクターがログをノードのファイルシステムにバッファーし、利用可能な領域の 15% 超を使用する場合にトリガーするアラートが導入され、バックプレッシャーの問題の可能性を示すようになりました。(LOG-5381)
  • この機能拡張により、すべてのコンポーネントのセレクターが更新され、共通の Kubernetes ラベルが使用されます。(LOG-5906)
  • この機能拡張により、コレクター設定がシークレットではなく ConfigMap としてデプロイされるように変更され、ClusterLogForwarder が Unmanaged に設定されている場合にユーザーが設定を表示および編集できるようになります。(LOG-5599)
  • この機能拡張により、trace、debug、info、warn、error、または off などのオプションと共に、ClusterLogForwarder のアノテーションを使用して Vector コレクターログレベルを設定する機能が追加されました。(LOG-5372)
  • この機能拡張により、Amazon CloudWatch 出力で複数の AWS ロールが使用される設定を拒否するための検証が追加され、誤ったログルーティングが防止されます。(LOG-5640)
  • この機能拡張により、メトリクスダッシュボードから Log Bytes Collected および Log Bytes Sent グラフが削除されます。(LOG-5964)
  • この機能拡張により、must-gather 機能が更新され、ClusterLogForwarder.observability.openshift.io リソースから Red Hat Managed LokiStack など、Logging 6.0 コンポーネントを検査するための情報のみがキャプチャーされるようになりました。(LOG-5949)
  • この機能拡張により、特定のエラー状態に対する早期警告が提供され、Azure ストレージシークレットの検証が改善されます。(LOG-4571)

2.1.3. テクノロジープレビュー機能

  • このリリースでは、OpenTelemetry を使用したログ転送のテクノロジープレビュー機能が導入されています。新しい出力タイプ `OTLP` を使用すると、OpenTelemetry データモデルとリソースのセマンティック規則を使用して、JSON でエンコードされたログレコードを送信できます。(LOG-4225)

2.1.4. バグ修正

  • この更新前は、CollectorHighErrorRate および CollectorVeryHighErrorRate アラートがまだ存在していました。この更新により、両方のアラートが logging 6.0 リリースで削除されましたが、今後のリリースで復活する可能性はあります。(LOG-3432)

2.1.5. CVE

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