第15章 Network Observability CLI


15.1. Network Observability CLI のインストール

Network Observability CLI (oc netobserv) は、Network Observability Operator とは別にデプロイされます。CLI は、OpenShift CLI (oc) プラグインとして利用できます。CLI は、Network Observability を活用して、迅速にデバッグおよびトラブルシューティングを行う軽量な方法です。

15.1.1. Network Observability CLI について

Network Observability CLI (oc netobserv) を使用すると、ネットワークの問題を迅速にデバッグおよびトラブルシューティングできます。Network Observability CLI は、eBPF エージェントを利用して収集したデータを一時的なコレクター Pod にストリーミングするフローおよびパケット可視化ツールです。キャプチャー中に永続的なストレージは必要ありません。実行後、出力がローカルマシンに転送されます。そのため、Network Observability Operator をインストールしなくても、パケットとフローデータをすばやくライブで把握できます。

重要

CLI のキャプチャーは、8 - 10 分などの短い期間のみ実行されるように設計されています。実行時間が長すぎると、実行中のプロセスを削除するのが難しくなる可能性があります。

15.1.2. Network Observability CLI のインストール

Network Observability CLI は、ネットワーク可観測性のデバッグおよびトラブルシューティングを迅速に行う軽量な方法です。これは、別途インストールする必要があります。

Network Observability CLI (oc netobserv) のインストールは、Network Observability Operator のインストールとは別の手順です。つまり、Operator がソフトウェアカタログからインストールされている場合でも、CLI を別途インストールする必要があります。

注記

ユーザーは、必要に応じて、Krew を使用して netobserv CLI プラグインをインストールできます。詳細は、「Krew を使用した CLI プラグインのインストール」を参照してください。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) をインストールしておく。
  • macOS または Linux オペレーティングシステムがある。
  • docker または podman をインストールする必要があります。
注記

インストールコマンドの実行には、podman または docker を使用できます。この手順では podman を使用します。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、Red Hat レジストリー にログインします。

    $ podman login registry.redhat.io
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  2. 次のコマンドを実行して、イメージから oc-netobserv ファイルを抽出します。

    $ podman create --name netobserv-cli registry.redhat.io/network-observability/network-observability-cli-rhel9:1.10
    $ podman cp netobserv-cli:/oc-netobserv .
    $ podman rm netobserv-cli
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  3. 次のコマンドを実行して、抽出したファイルをシステムの PATH にあるディレクトリー (/usr/local/bin/ など) に移動します。

    $ sudo mv oc-netobserv /usr/local/bin/
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検証

  1. oc netobserv が利用可能であることを確認します。

    $ oc netobserv version
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    このコマンドを実行すると、次の例のような結果が生成されるはずです。

Netobserv CLI version <version>
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