3.3. Compute Cloud@Customer にクラスターをインストールするための設定ファイルの作成
Agent-based Installer を使用して起動可能な ISO イメージを生成できるように、install-config.yaml 設定ファイルと agent-config.yaml 設定ファイルを作成する必要があります。エージェントベースのインストールは、Assisted Discovery Agent と Assisted Service を含む起動可能な ISO で構成されます。これらのコンポーネントは、クラスターのインストールを実行するために両方とも必要ですが、後者のコンポーネントはいずれか 1 つのホストでのみ実行されます。
Agent-based Installer を使用して、ゼロタッチプロビジョニング (ZTP) カスタムリソースを生成または受け入れることもできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新プロセスの詳細を確認した。
- クラスターのインストール方法の選択とその方法の準備に関するユーザー向けドキュメントを確認した。
- 「Agent-based Installer を使用したインストールの準備」ドキュメントを確認した。
- Red Hat Hybrid Cloud Console から Agent-based Installer とコマンドラインインターフェイス (CLI) をダウンロードした。
非接続環境にインストールする場合は、環境にミラーレジストリーを準備し、リリースイメージをレジストリーにミラーリングした。
重要次のコマンドを実行して、
openshift-installバイナリーのバージョンが、Red Hat Quay などの共有レジストリーではなく、ローカルイメージコンテナーレジストリーに関連していることを確認してください。./openshift-install version
$ ./openshift-install versionCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 共有レジストリーバイナリーの出力例
./openshift-install 4.18.0 built from commit ae7977b7d1ca908674a0d45c5c243c766fa4b2ca release image registry.ci.openshift.org/origin/release:4.18ocp-release@sha256:0da6316466d60a3a4535d5fed3589feb0391989982fba59d47d4c729912d6363 release architecture amd64
./openshift-install 4.18.0 built from commit ae7977b7d1ca908674a0d45c5c243c766fa4b2ca release image registry.ci.openshift.org/origin/release:4.18ocp-release@sha256:0da6316466d60a3a4535d5fed3589feb0391989982fba59d47d4c729912d6363 release architecture amd64Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 管理者権限で OpenShift Container Platform にログインしている。
手順
次のコマンドを実行して、設定ファイルを保存するインストールディレクトリーを作成します。
mkdir ~/<directory_name>
$ mkdir ~/<directory_name>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 組織のニーズに合わせて
install-config.yaml設定ファイルを設定し、作成したディレクトリーにファイルを保存します。外部プラットフォームを設定する
install-config.yamlファイルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- クラウドプロバイダーのベースドメイン。
- 2
- ネットワーク上で機能するリソースおよびコンポーネントに対して CIDR が割り当てる仮想クラウドネットワーク (VCN) の IP アドレス。
- 3 4
- インフラストラクチャーに応じて、
arm64またはamd64のいずれかを選択できます。 - 5
- OpenShift Container Platform が OCI と統合できるように、
OCIを外部プラットフォームとして設定します。 - 6
- SSH 公開鍵を指定します。
- 7
- OpenShift Container Platform コンポーネントおよびサービス (Quay.io など) のコンテナーイメージをダウンロードするときに認証するために必要なプルシークレット。Red Hat Hybrid Cloud Console の Install OpenShift Container Platform 4 を参照してください。
ローカルシステム上に
openshiftという名前のディレクトリーを作成します。これはインストールディレクトリーのサブディレクトリーである必要があります。重要install-config.yamlまたはagent-config.yaml設定ファイルをopenshiftディレクトリーに移動しないでください。Oracle カスタムマニフェストファイルを設定します。
- OpenShift Cluster Setup with Agent Based Installer on Compute Cloud@Customer (Oracle ドキュメント) の「Prepare the OpenShift Master Images」にアクセスします。
-
oci-ccm.yml、oci-csi.yml、machineconfig-ccm.ymlファイルをコピーして、openshiftディレクトリーに貼り付けます。 -
oci-ccm.ymlファイルとoci-csi.ymlファイルを編集して、コンパートメントの Oracle® Cloud Identifier (OCID)、VCN の OCID、ロードバランサーからのサブネットの OCID、セキュリティーリストの OCID、およびc3-cert.pemセクションを指定します。
組織の要件に合わせて
agent-config.yaml設定ファイルを設定します。IPv4 ネットワーク用のサンプル
agent-config.yamlファイルCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- DNS レコードに指定したクラスター名。
- 2
- OpenShift Container Platform 上のクラスターの namespace。
- 3
- ネットワーク IP アドレス形式として IPv4 を使用する場合は、
rendezvousIPパラメーターを、VCN の Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 方式によってネットワークに割り当てられる IPv4 アドレスに必ず設定してください。また、ISO を使用して起動したインスタンスプール内の少なくとも 1 つのインスタンスが、rendezvousIPパラメーターに設定した IP アドレス値と一致していることを確認してください。 - 4
- rootfs イメージをアップロードするサーバーの URL。このパラメーターは、非接続環境でのみ必要です。
インストールディレクトリーで次のコマンドを入力して、rootfs イメージを除外した最小限の ISO イメージを生成します。
./openshift-install agent create image --log-level debug
$ ./openshift-install agent create image --log-level debugCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow このコマンドは次の操作も実行します。
-
サブディレクトリー
./<installation_directory>/auth directory:を作成し、そのサブディレクトリーにkubeadmin-passwordファイルとkubeconfigファイルを配置します。 -
agent-config.yaml設定ファイルで指定した IP アドレスに基づいて、rendezvousIPファイルを作成します。 オプション:
agent-config.yamlおよびinstall-config.yaml設定ファイルに加えた変更は、すべてゼロタッチプロビジョニング (ZTP) カスタムリソースにインポートされます。重要Agent-based Installer は Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を使用します。後のステップで説明する rootfs イメージは、オペレーティングシステムの起動、回復、修復に必要です。
-
サブディレクトリー
非接続環境のみ: rootfs イメージを Web サーバーにアップロードします。
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最小限の ISO イメージを作成したときに生成された
./<installation_directory>/boot-artifactsディレクトリーに移動します。 任意の Hypertext Transfer Protocol デーモン (
httpd) などの優先 Web サーバーを使用して、agent-config.yamlファイルのbootArtifactsBaseURLパラメーターに指定された場所に rootfs イメージをアップロードします。たとえば、
bootArtifactsBaseURLパラメーターにhttp://192.168.122.20と指定されている場合、生成された rootfs イメージをこの場所にアップロードして、Agent-based Installer がhttp://192.168.122.20/agent.x86_64-rootfs.imgからイメージにアクセスできるようにします。Agent-based Installer は、外部プラットフォームの最小限の ISO を起動した後、http://192.168.122.20/agent.x86_64-rootfs.imgの場所から rootfs イメージをシステムメモリーにダウンロードします。注記また、Agent-based Installer は、Operator がクラスターのノードを起動するときに rootfs イメージをシステムメモリーにダウンロードするために、
bootArtifactsBaseURLの値を最小限の ISO イメージの設定に追加します。重要1GB を超える完全な ISO イメージには、rootfs イメージが含まれていることに注意してください。このイメージは、通常150MB 未満の最小 ISO イメージよりも大きくなります。
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最小限の ISO イメージを作成したときに生成された