9.6. EgressIP オブジェクトのデュアルスタックネットワークの設定


デュアルスタックネットワーク用に設定されたクラスターの場合、デュアルスタックネットワークを単一の EgressIP オブジェクトに適用できます。EgressIP オブジェクトは、デュアルスタックネットワーク機能を Pod に拡張できます。

重要

Red Hat は、デュアルスタックネットワーキング機能を表す 2 つの EgressIP オブジェクトの作成をサポートしていません。たとえば、1 つのオブジェクトで IPv4 アドレスを指定し、別のオブジェクトを使用して IPv6 アドレスを指定します。この設定は、Pod へのアドレスタイプの割り当てに影響します。

前提条件

  • EgressIP オブジェクトが IPv4 アドレスを 1 つのノードに割り当て、IPv6 アドレスを他のノードに割り当てることができるように、2 つの egress ノードを作成しました。詳細は、egress IP アドレスのノードへの割り当てを参照してください。

手順

  • EgressIP オブジェクトを作成し、オブジェクトの IPv4 および IPv6 アドレスを設定します。以下の EgressIP オブジェクトは、セレクターを使用して、送信トラフィックに指定された egress IP アドレスを使用する Pod を特定します。

    kind: EgressIP
    metadata:
      name: egressip-dual
    spec:
      egressIPs:
        - 192.168.118.30
        - 2600:52:7:94::30
      namespaceSelector:
        matchLabels:
          env: qa
      podSelector:
        matchLabels:
          egressip: ds
    # ...
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検証

  1. Pod マニフェストファイルを作成し、EgressIP オブジェクトをテストおよび検証します。Pod は、送信トラフィックを送信するクライアントワークロードとして機能し、EgressIP ポリシーが想定どおりに機能することを確認します。

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: ubi-egressip-pod
      namespace: test
      labels:
        egressip: ds
    spec:
      containers:
      - name: fedora-curl
        image: registry.redhat.io/ubi9/ubi
        command: ["/bin/bash", "-c", "sleep infinity"]
    # ...
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    ここでは、以下のようになります。

    <labels>
    EgressIP オブジェクトがこれらのラベルを使用して egress IP アドレスをターゲット Pod に適用できるようにカスタム識別子を設定します。
  2. Pod 内から外部サーバーへの curl 要求を実行します。このアクションは、アウトバウンドトラフィックが EgressIP オブジェクトに指定したアドレスを正しく使用することを確認します。

    $ curl <ipv_address>
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    ここでは、以下のようになります。

    <ipv_address>
    EgressIP オブジェクトに応じて、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを入力します。
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