7.11. ローカルの OCI Operator カタログを含む


OpenShift Container Platform リリース、Operator カタログ、および追加イメージをレジストリーから部分的に切断されたクラスターにミラーリングするときに、ディスク上のローカルのファイルベースのカタログから Operator カタログイメージを含めることができます。ローカルカタログは Open Container Initiative (OCI) 形式である必要があります。

ローカルカタログとそのコンテンツは、イメージセット設定ファイル内のフィルタリング情報に基づいて、ターゲットミラーレジストリーにミラーリングされます。

重要

ローカル OCI カタログをミラーリングする場合、ローカル OCI 形式のカタログとともにミラーリングする OpenShift Container Platform リリースまたは追加のイメージをレジストリーからプルする必要があります。

OCI カタログを oc-mirror イメージセットファイルと一緒にディスク上でミラーリングすることはできません。

OCI 機能を使用するユースケースの 1 つの例は、ディスク上の場所に OCI カタログを構築している CI/CD システムがあり、その OCI カタログを OpenShift Container Platform リリースとともにミラーレジストリーにミラーリングしたい場合です。

注記

OpenShift Container Platform 4.12 の oc-mirror プラグインの Technology Preview OCI ローカルカタログ機能を使用した場合、完全に切断されたクラスターへのミラーリングの最初のステップとして、ローカルにカタログをコピーして OCI 形式に変換するために oc-mirror プラグインの OCI ローカルカタログ機能を使用できないようになりました。

前提条件

  • 必要なコンテナーイメージを取得するためのインターネットへのアクセスがある。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • oc-mirror CLI プラグインがインストールされている。

手順

  1. イメージセット設定ファイルを作成し、必要に応じて設定を調整します。

    次のイメージセット設定例では、OpenShift Container Platform リリースおよび registry.redhat.io の UBI イメージとともに、ディスク上の OCI カタログをミラーリングします。

    kind: ImageSetConfiguration
    apiVersion: mirror.openshift.io/v1alpha2
    storageConfig:
      local:
        path: /home/user/metadata                                                
    1
    
    mirror:
      platform:
        channels:
        - name: stable-4.18                                                      
    2
    
          type: ocp
        graph: false
      operators:
      - catalog: oci:///home/user/oc-mirror/my-oci-catalog                       
    3
    
        targetCatalog: my-namespace/redhat-operator-index                        
    4
    
        packages:
        - name: aws-load-balancer-operator
      - catalog: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.18           
    5
    
        packages:
        - name: rhacs-operator
      additionalImages:
      - name: registry.redhat.io/ubi9/ubi:latest                                 
    6
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    イメージセットのメタデータを保存するバックエンドの場所を設定します。この場所は、レジストリーまたはローカルディレクトリーにすることができます。storageConfig 値を指定する必要があります。
    2
    オプションで、registry.redhat.io からミラーリングする OpenShift Container Platform リリースを含めます。
    3
    ディスク上の OCI カタログの場所への絶対パスを指定します。OCI 機能を使用する場合、パスは oci:// で始まる必要があります。
    4
    必要に応じて、カタログをミラーリングする代替の namespace と名前を指定します。
    5
    必要に応じて、レジストリーから取得する追加の Operator カタログを指定します。
    6
    必要に応じて、レジストリーからプルする追加のイメージを指定します。
  2. oc mirror コマンドを実行して、OCI カタログをターゲットミラーレジストリーにミラーリングします。

    $ oc mirror --config=./imageset-config.yaml \ 
    1
    
      docker://registry.example:5000              
    2
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    イメージセット設定ファイルを渡します。この手順では、imageset-config.yaml という名前であることを前提としています。
    2
    コンテンツをミラーリングするレジストリーを指定します。レジストリーは docker:// で始まる必要があります。ミラーレジストリーに最上位の namespace を指定する場合は、これ以降の実行でもこれと同じ namespace を使用する必要があります。

    オプションで、他のフラグを指定して OCI 機能の動作を調整できます。

    --oci-insecure-signature-policy
    署名をターゲットミラーレジストリーにプッシュしないでください。
    --oci-registries-config

    TOML 形式の registries.conf ファイルへのパスを指定します。これを使用して、イメージセット設定ファイルを変更することなく、テスト用の運用前の場所など、別のレジストリーからミラーリングできます。このフラグはローカル OCI カタログにのみ影響し、他のミラーリングされたコンテンツには影響しません。

    registries.conf ファイルの例

    [[registry]]
     location = "registry.redhat.io:5000"
     insecure = false
     blocked = false
     mirror-by-digest-only = true
     prefix = ""
     [[registry.mirror]]
        location = "preprod-registry.example.com"
        insecure = false
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

次のステップ

  • oc-mirror が生成したリソースを使用するようにクラスターを設定します。
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