第5章 Assisted Installer を使用した Oracle Compute Cloud@Customer へのクラスターのインストール
Oracle® Compute Cloud@Customer (C3) を使用すると、データセンターの高性能クラウドインフラストラクチャー上で Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) サービスを使用して、アプリケーションとミドルウェアを実行できます。
5.1. 概要
Assisted Installer を使用して、Oracle Compute Cloud@Customer に OpenShift Container Platform をインストールできます。
別のインストール方法については、「Agent-based Installer を使用した Oracle® Compute Cloud@Customer へのクラスターのインストール」を参照してください。
インストール前の考慮事項
- インストールが Oracle の指定された前提条件を満たしていることを確認します。詳細は、Oracle ドキュメント の「Access and Considerations」セクションを参照してください。
- インフラストラクチャーが認定済みのものであり、互換性のあるクラウドインスタンスタイプを使用していることを確認します。詳細は、Oracle Cloud Infrastructure を参照してください。
- 必ず仮想マシン上でインストールを実行します。
インストールプロセス
インストールプロセスでは、OpenShift Container Platform クラスターの指定コンパートメント内に踏み台ホストが構築されます。踏み台ホストは、次の 2 つの Terraform スクリプトを実行するために使用されます。
- 最初のスクリプトは、Compute Cloud@Customer システムの OCI ホームリージョンに IAM リソース (2 つの動的グループと 1 つのポリシー) を構築します。
- 2 番目のスクリプトは、OpenShift Container Platform クラスターをサポートするためのインフラストラクチャーリソースを、Compute Cloud@Customer システム上に構築します。リソースには、OpenShift Container Platform VCN、パブリックサブネットとプライベートサブネット、ロードバランサー、インターネット GW、NAT GW、DNS サーバーが含まれます。スクリプトには、クラスターを形成するコントロールプレーンノードとコンピュートノードをアクティブ化するために必要なすべてのリソースが含まれています。
踏み台ホストは、OpenShift Container Platform の指定コンパートメントにインストールされ、Compute Cloud@Customer 親テナンシー内の指定された Compute Cloud@Customer DRG サブネットまたはインターネット GW サブネットを介して通信するように設定されます。
インストールプロセスでは、その後、クラスターを形成する外部および内部ロードバランサーとともに、3 つのコントロールプレーン (マスター) ノードと 3 つのコンピュート (ワーカー) ノードがプロビジョニングされます。これは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の標準実装です。
主なステップ
手順の主なステップは次のとおりです。
- Compute Cloud@Customer の踏み台サーバーを準備します。
- ホームリージョンを介して Terraform スクリプトを実行します。
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 用の OpenShift Container Platform イメージを準備します。
- Compute Cloud@Customer リージョンを介して Terraform スクリプトを実行します。
- Assisted Installer Web コンソールを使用してクラスターをインストールします。