5.3. ハブクラスターのアーキテクチャーの概要
管理ハブクラスターで実行される機能とコンポーネントは、ハブアンドスポークトポロジー内に存在する他の多数のクラスターを管理するために使用します。ハブクラスターは、デプロイされたクラスター群の設定、ライフサイクル、および可観測性を管理するための、可用性の高い一元的なインターフェイスを提供します。
管理ハブのすべての機能は、専用の OpenShift Container Platform クラスターにデプロイすることも、既存のクラスターに共存するアプリケーションとしてデプロイすることもできます。
- マネージドクラスターのライフサイクル
- ハブクラスターは、Day 2 Operator を組み合わせて使用し、GitOps 手法を使用してクラスター群をデプロイおよび設定するために必要なインフラストラクチャーを提供します。デプロイされたクラスターの稼働期間中、アップグレードのさらなる管理、クラスターの数のスケーリング、ノードの置き換え、およびその他のライフサイクル管理機能を、宣言的に定義してロールアウトできます。クラスター群全体のロールアウトのタイミングと進行を制御できます。
- モニタリング
- ハブクラスターは、RHACM Operator の主要機能である可観測性を通じて、マネージドクラスターの監視とステータスレポートを提供します。これには、ガバナンスポリシーフレームワークを介した集約されたメトリクス、アラート、コンプライアンス監視が含まれます。
通信事業者管理ハブのリファレンス設計仕様 (RDS) と、関連するリファレンスカスタムリソース (CR) は、通信事業者が管理するクラスターインフラストラクチャーのライフサイクルをデプロイ、設定、管理するための方法を表したものです。この方法は、通信事業者エンジニアリングおよび QE チームによって検証されています。このリファレンス設定には、OpenShift Container Platform 上のハブクラスターコンポーネントのインストールと設定が含まれます。
図5.1 ハブクラスターリファレンス設計のコンポーネント
図5.2 ハブクラスターリファレンス設計のアーキテクチャー