5.3. Network Observability Operator のインストール
				OpenShift Container Platform Web コンソール Operator Hub を使用して Network Observability Operator をインストールできます。Operator をインストールすると、FlowCollector カスタムリソース定義 (CRD) が提供されます。FlowCollector を作成するときに、Web コンソールで仕様を設定できます。
			
Operator の実際のメモリー消費量は、クラスターのサイズとデプロイされたリソースの数によって異なります。それに応じて、メモリー消費量を調整する必要がある場合があります。詳細は、「Flow Collector 設定に関する重要な考慮事項」セクションの「Network Observability コントローラーマネージャー Pod のメモリーが不足する」を参照してください。
前提条件
- Loki を使用する場合は、Loki Operator バージョン 5.7 以降 をインストールしている。
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						cluster-admin権限を持っている必要があります。
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						サポートされているアーキテクチャーである amd64、ppc64le、arm64、s390xのいずれか。
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 でサポートされる任意の CPU。
- メインネットワークプラグインとして OVN-Kubernetes を使用して設定する必要があり、オプションで Multus および SR-IOV を使用したセカンダリーインターフェイスを使用する必要があります。
					さらに、このインストール例では、すべてのコンポーネントで使用される netobserv namespace を使用します。必要に応じて、別の namespace を使用できます。
				
手順
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						OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators OperatorHub をクリックします。 
- OperatorHub で使用可能な Operator のリストから Network Observability Operator を選択し、Install をクリックします。
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						Enable Operator recommended cluster monitoring on this Namespaceチェックボックスを選択します。
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						Operators Installed Operators に移動します。Network Observability の Provided APIs で、Flow Collector リンクを選択します。 
- Flow Collector タブに移動し、Create FlowCollector をクリックします。フォームビューで次の選択を行います。 - 
								spec.agent.ebpf.Sampling: フローのサンプリングサイズを指定します。サンプリングサイズが小さいほど、リソース使用率への影響が大きくなります。詳細は、「FlowCollector API リファレンス」の spec.agent.ebpfを参照してください。
- Loki を使用していない場合は、Loki クライアント設定 をクリックし、Enable を False に変更します。デフォルトでは設定は True です。
- Loki を使用している場合は、次の仕様を設定します。 - 
										spec.loki.mode: これを LokiStackモードに設定すると、URL、TLS、クラスターロール、クラスターロールバインディング、およびauthToken値が自動的に設定されます。または、Manualモードを使用すると、これらの設定をより詳細に制御できます。
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										spec.loki.lokistack.name: これは LokiStackリソースの名前に設定します。このドキュメントでは、lokiを使用します。
 
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										spec.loki.mode: これを 
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								オプション: 使用している環境が大規模な場合は、回復性とスケーラビリティーが高い方法でデータを転送するために、Kafka を使用して FlowCollectorを設定することを検討してください。「Flow Collector 設定に関する重要な考慮事項」セクションの「Kafka ストレージを使用した Flow Collector リソースの設定」を参照してください。
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								オプション: 次の FlowCollector作成手順に進む前に、他のオプションを設定します。たとえば、Loki を使用しないことを選択した場合は、Kafka または IPFIX へのフローのエクスポートを設定できます。「Flow Collector 設定に関する重要な考慮事項」セクションの「エンリッチされたネットワークフローデータを Kafka および IPFIX にエクスポートする」などを参照してください。
 
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								spec.agent.ebpf.Sampling: フローのサンプリングサイズを指定します。サンプリングサイズが小さいほど、リソース使用率への影響が大きくなります。詳細は、「FlowCollector API リファレンス」の 
- Create をクリックします。
検証
これが成功したことを確認するには、Observe に移動すると、オプションに Network Traffic が表示されます。
OpenShift Container Platform クラスター内に アプリケーショントラフィック がない場合は、デフォルトのフィルターが "No results" と表示され、視覚的なフローが発生しないことがあります。フィルター選択の横にある Clear all filters を選択して、フローを表示します。