3.2. レシーバー


レシーバーはデータを Collector に入れます。レシーバーはプッシュベースまたはプルベースにすることができます。通常、レシーバーは指定された形式のデータを受け入れて内部形式に変換し、それを適用可能なパイプラインで定義されるプロセッサーおよびエクスポーターに渡します。デフォルトでは、レシーバーは設定されていません。1 つまたは複数のレシーバーを設定する必要があります。レシーバーは 1 つまたは複数のデータソースをサポートする場合があります。

現在、Red Hat build of OpenTelemetry では、次の一般提供およびテクノロジープレビューのレシーバーが利用可能です。

3.2.1. OTLP Receiver

OTLP Receiver は、OpenTelemetry Protocol (OTLP) を使用してトレース、メトリクス、およびログを取り込みます。OTLP Receiver は、OpenTelemetry Protocol (OTLP) を使用してトレースとメトリクスを取り込みます。

OTLP Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      otlp:
        protocols:
          grpc:
            endpoint: 0.0.0.0:4317 
1

            tls: 
2

              ca_file: ca.pem
              cert_file: cert.pem
              key_file: key.pem
              client_ca_file: client.pem 
3

              reload_interval: 1h 
4

          http:
            endpoint: 0.0.0.0:4318 
5

            tls: {} 
6


    service:
      pipelines:
        traces:
          receivers: [otlp]
        metrics:
          receivers: [otlp]
# ...

1
OTLP gRPC エンドポイント。省略した場合、デフォルトの 0.0.0.0:4317 が使用されます。
2
サーバー側の TLS 設定。TLS 証明書へのパスを定義します。省略した場合、TLS は無効になります。
3
サーバーがクライアント証明書を検証する TLS 証明書へのパス。これにより、TLSConfigClientCAs および ClientAuth の値が RequireAndVerifyClientCert に設定されます。詳細は、Config of the Golang TLS package を参照してください。
4
証明書をリロードする間隔を指定します。この値が設定されていない場合、証明書はリロードされません。reload_interval フィールドは、nsus (または µs)、mssmh などの有効な時間単位を含む文字列を受け入れます。
5
OTLP HTTP エンドポイント。デフォルト値は 0.0.0.0:4318 です。
6
サーバー側の TLS 設定。詳細は、grpc プロトコル設定セクションを参照してください。

3.2.2. Jaeger Receiver

Jaeger Receiver は、Jaeger 形式でトレースを取り込みます。

Jaeger Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      jaeger:
        protocols:
          grpc:
            endpoint: 0.0.0.0:14250 
1

          thrift_http:
            endpoint: 0.0.0.0:14268 
2

          thrift_compact:
            endpoint: 0.0.0.0:6831 
3

          thrift_binary:
            endpoint: 0.0.0.0:6832 
4

          tls: {} 
5


    service:
      pipelines:
        traces:
          receivers: [jaeger]
# ...

1
Jaeger gRPC エンドポイント。省略した場合、デフォルトの 0.0.0.0:14250 が使用されます。
2
Jaeger Thrift HTTP エンドポイント。省略した場合、デフォルトの 0.0.0.0:14268 が使用されます。
3
Jaeger Thrift Compact エンドポイント。省略した場合、デフォルトの 0.0.0.0:6831 が使用されます。
4
Jaeger Thrift Binary エンドポイント。省略した場合、デフォルトの 0.0.0.0:6832 が使用されます。
5
サーバー側の TLS 設定。詳細は、OTLP Receiver 設定セクションを参照してください。

3.2.3. Host Metrics Receiver

Host Metrics Receiver は、OTLP 形式でメトリクスを取り込みます。

Host Metrics Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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apiVersion: v1
kind: ServiceAccount
metadata:
  name: otel-hostfs-daemonset
  namespace: <namespace>
# ...
---
apiVersion: security.openshift.io/v1
kind: SecurityContextConstraints
allowHostDirVolumePlugin: true
allowHostIPC: false
allowHostNetwork: false
allowHostPID: true
allowHostPorts: false
allowPrivilegeEscalation: true
allowPrivilegedContainer: true
allowedCapabilities: null
defaultAddCapabilities:
- SYS_ADMIN
fsGroup:
  type: RunAsAny
groups: []
metadata:
  name: otel-hostmetrics
readOnlyRootFilesystem: true
runAsUser:
  type: RunAsAny
seLinuxContext:
  type: RunAsAny
supplementalGroups:
  type: RunAsAny
users:
- system:serviceaccount:<namespace>:otel-hostfs-daemonset
volumes:
- configMap
- emptyDir
- hostPath
- projected
# ...
---
apiVersion: opentelemetry.io/v1beta1
kind: OpenTelemetryCollector
metadata:
  name: otel
  namespace: <namespace>
spec:
  serviceAccount: otel-hostfs-daemonset
  mode: daemonset
  volumeMounts:
    - mountPath: /hostfs
      name: host
      readOnly: true
  volumes:
    - hostPath:
        path: /
      name: host
  config:
    receivers:
      hostmetrics:
        collection_interval: 10s 
1

        initial_delay: 1s 
2

        root_path: / 
3

        scrapers: 
4

          cpu: {}
          memory: {}
          disk: {}
    service:
      pipelines:
        metrics:
          receivers: [hostmetrics]
# ...

1
ホストメトリクス収集の時間間隔を設定します。省略した場合、デフォルト値は 1m です。
2
ホストメトリクス収集の初期時間遅延を設定します。省略した場合、デフォルト値は 1s です。
3
Host Metrics Receiver がルートファイルシステムの場所を認識できるように、root_path を設定します。Host Metrics Receiver のインスタンスを複数実行する場合は、各インスタンスに同じ root_path 値を設定します。
4
有効なホストメトリクススクレーパーをリストします。使用可能なスクレーパーは、cpudiskloadfilesystemmemorynetworkpagingprocesses、および process です。

3.2.4. Kubernetes Objects Receiver

Kubernetes Objects Receiver は、Kubernetes API サーバーから収集されるオブジェクトをプルまたは監視します。このレシーバーは、主に Kubernetes イベントを監視しますが、あらゆる種類の Kubernetes オブジェクトを収集できます。このレシーバーはクラスター全体のテレメトリーを収集するため、すべてのデータを収集するにはこのレシーバーのインスタンスが 1 つあれば十分です。

重要

Kubernetes Objects Receiver はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Kubernetes Objects Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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apiVersion: v1
kind: ServiceAccount
metadata:
  name: otel-k8sobj
  namespace: <namespace>
# ...
---
apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRole
metadata:
  name: otel-k8sobj
  namespace: <namespace>
rules:
- apiGroups:
  - ""
  resources:
  - events
  - pods
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - "events.k8s.io"
  resources:
  - events
  verbs:
  - watch
  - list
# ...
---
apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRoleBinding
metadata:
  name: otel-k8sobj
subjects:
  - kind: ServiceAccount
    name: otel-k8sobj
    namespace: <namespace>
roleRef:
  kind: ClusterRole
  name: otel-k8sobj
  apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
# ...
---
apiVersion: opentelemetry.io/v1beta1
kind: OpenTelemetryCollector
metadata:
  name: otel-k8s-obj
  namespace: <namespace>
spec:
  serviceAccount: otel-k8sobj
  mode: deployment
  config:
    receivers:
      k8sobjects:
        auth_type: serviceAccount
        objects:
          - name: pods 
1

            mode: pull 
2

            interval: 30s 
3

            label_selector: 
4

            field_selector: 
5

            namespaces: [<namespace>,...] 
6

          - name: events
            mode: watch
    exporters:
      debug:
    service:
      pipelines:
        logs:
          receivers: [k8sobjects]
          exporters: [debug]
# ...

1
このレシーバーが監視するリソース名。たとえば、podsdeploymentsevents などです。
2
このレシーバーが使用する観測モード。pull または watch です。
3
プルモードにのみ適用されます。オブジェクトをプルする要求の間隔です。省略した場合、デフォルト値は 1h です。
4
ターゲットを定義するためのラベルセレクター。
5
ターゲットをフィルタリングするためのフィールドセレクター。
6
イベントを収集する namespace のリスト。省略した場合、デフォルト値は all です。

3.2.5. Kubelet Stats Receiver

Kubelet Stats Receiver は、kubelet の API サーバーからノード、Pod、コンテナー、ボリュームに関連するメトリクスを抽出します。これらのメトリクスは、さらなる分析のためにメトリクス処理パイプラインに送られます。

Kubelet Stats Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      kubeletstats:
        collection_interval: 20s
        auth_type: "serviceAccount"
        endpoint: "https://${env:K8S_NODE_NAME}:10250"
        insecure_skip_verify: true
    service:
      pipelines:
        metrics:
          receivers: [kubeletstats]
  env:
    - name: K8S_NODE_NAME 
1

      valueFrom:
        fieldRef:
          fieldPath: spec.nodeName
# ...

1
API に認証するために K8S_NODE_NAME を設定します。

Kubelet Stats Receiver には、OpenTelemetry Collector の実行に使用されるサービスアカウントに対する追加の権限が必要です。

サービスアカウントに必要な権限

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apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRole
metadata:
  name: otel-collector
rules:
  - apiGroups: ['']
    resources: ['nodes/stats']
    verbs: ['get', 'watch', 'list']
  - apiGroups: [""]
    resources: ["nodes/proxy"] 
1

    verbs: ["get"]
# ...

1
extra_metadata_labels または request_utilization または limit_utilization メトリクスを使用するときに必要な権限。

3.2.6. Prometheus Receiver

Prometheus Receiver はメトリクスエンドポイントをスクレイプします。

重要

Prometheus Receiver はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Prometheus Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
        prometheus:
          config:
            scrape_configs: 
1

              - job_name: 'my-app'  
2

                scrape_interval: 5s 
3

                static_configs:
                  - targets: ['my-app.example.svc.cluster.local:8888'] 
4

    service:
      pipelines:
        metrics:
          receivers: [prometheus]
# ...

1
Prometheus 形式を使用して設定をスクレイプします。
2
Prometheus のジョブ名。
3
メトリクスデータをスクレイプする間隔。時間単位を受け入れます。デフォルト値は 1m です。
4
メトリクスが公開されるターゲット。この例では、example プロジェクトの my-app アプリケーションからメトリクスをスクレイプします。

3.2.7. OTLP JSON File Receiver

OTLP JSON File Receiver は、OpenTelemetry Protocol 仕様に準拠した、ProtoJSON 形式のデータを含むファイルからパイプライン情報を抽出します。処理対象ファイルの作成や修正などの変更がないか、指定されたディレクトリーを監視します。

重要

OTLP JSON File Receiver はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

OTLP JSON File Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    otlpjsonfile:
      include:
        - "/var/log/*.log" 
1

      exclude:
        - "/var/log/test.log" 
2

# ...

1
監視するファイルパスの glob パターンのリスト。
2
無視するファイルパスの glob パターンのリスト。

3.2.8. Zipkin Receiver

Zipkin Receiver は、Zipkin v1 および v2 形式でトレースを取り込みます。

Zipkin Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      zipkin:
        endpoint: 0.0.0.0:9411 
1

        tls: {} 
2

    service:
      pipelines:
        traces:
          receivers: [zipkin]
# ...

1
Zipkin HTTP エンドポイント。省略した場合、デフォルトの 0.0.0.0:9411 が使用されます。
2
サーバー側の TLS 設定。詳細は、OTLP Receiver 設定セクションを参照してください。

3.2.9. Kafka Receiver

Kafka Receiver は、Kafka からトレース、メトリクス、ログを OTLP 形式で受信します。

重要

Kafka Receiver はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Kafka Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      kafka:
        brokers: ["localhost:9092"] 
1

        protocol_version: 2.0.0 
2

        topic: otlp_spans 
3

        auth:
          plain_text: 
4

            username: example
            password: example
          tls: 
5

            ca_file: ca.pem
            cert_file: cert.pem
            key_file: key.pem
            insecure: false 
6

            server_name_override: kafka.example.corp 
7

    service:
      pipelines:
        traces:
          receivers: [kafka]
# ...

1
Kafka ブローカーのリスト。デフォルトは localhost:9092 です。
2
Kafka プロトコルのバージョン。たとえば、2.0.0 などです。これは必須フィールドです。
3
読み取り元の Kafka トピックの名前。デフォルトは otlp_spans です。
4
プレーンテキスト認証設定。省略した場合、プレーンテキスト認証は無効になります。
5
クライアント側の TLS 設定。TLS 証明書へのパスを定義します。省略した場合、TLS 認証は無効になります。
6
サーバーの証明書チェーンとホスト名の検証を無効にします。デフォルトは false です。
7
ServerName は、仮想ホスティングをサポートするためにクライアントによって要求されたサーバーの名前を示します。

3.2.10. Kubernetes Cluster Receiver

Kubernetes Cluster Receiver は、Kubernetes API サーバーからクラスターメトリクスとエンティティーイベントを収集します。このレシーバーは、Kubernetes API を使用して更新に関する情報を受信します。このレシーバーの認証は、サービスアカウントを通じてのみサポートされます。

重要

Kubernetes Cluster Receiver はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Kubernetes Cluster Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      k8s_cluster:
        distribution: openshift
        collection_interval: 10s
    exporters:
      debug: {}
    service:
      pipelines:
        metrics:
          receivers: [k8s_cluster]
          exporters: [debug]
        logs/entity_events:
          receivers: [k8s_cluster]
          exporters: [debug]
# ...

このレシーバーには、設定済みのサービスアカウント、クラスターロールの RBAC ルール、および RBAC をサービスアカウントにバインドするクラスターロールバインディングが必要です。

ServiceAccount オブジェクト

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apiVersion: v1
kind: ServiceAccount
metadata:
  labels:
    app: otelcontribcol
  name: otelcontribcol
# ...

ClusterRole オブジェクトの RBAC ルール

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apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRole
metadata:
  name: otelcontribcol
  labels:
    app: otelcontribcol
rules:
- apiGroups:
  - quota.openshift.io
  resources:
  - clusterresourcequotas
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - ""
  resources:
  - events
  - namespaces
  - namespaces/status
  - nodes
  - nodes/spec
  - pods
  - pods/status
  - replicationcontrollers
  - replicationcontrollers/status
  - resourcequotas
  - services
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - apps
  resources:
  - daemonsets
  - deployments
  - replicasets
  - statefulsets
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - extensions
  resources:
  - daemonsets
  - deployments
  - replicasets
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - batch
  resources:
  - jobs
  - cronjobs
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
    - autoscaling
  resources:
    - horizontalpodautoscalers
  verbs:
    - get
    - list
    - watch
# ...

ClusterRoleBinding オブジェクト

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apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRoleBinding
metadata:
  name: otelcontribcol
  labels:
    app: otelcontribcol
roleRef:
  apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
  kind: ClusterRole
  name: otelcontribcol
subjects:
- kind: ServiceAccount
  name: otelcontribcol
  namespace: default
# ...

3.2.11. OpenCensus Receiver

OpenCensus Receiver は、OpenCensus プロジェクトとの下位互換性を提供し、計装済みのコードベースの移行を容易にします。gRPC または HTTP および Json を介して OpenCensus 形式でメトリクスとトレースを受信します。

OpenCensus Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      opencensus:
        endpoint: 0.0.0.0:9411 
1

        tls: 
2

        cors_allowed_origins: 
3

          - https://*.<example>.com
    service:
      pipelines:
        traces:
          receivers: [opencensus]
# ...

1
OpenCensus エンドポイント。省略した場合、デフォルトは 0.0.0.0:55678 です。
2
サーバー側の TLS 設定。詳細は、OTLP Receiver 設定セクションを参照してください。
3
HTTP JSON エンドポイントを使用して、オプションで CORS を設定することもできます。これは、このフィールドで許可される CORS オリジンのリストを指定することで有効になります。* を含むワイルドカードは、cors_allowed_origins で受け入れられます。任意のオリジンと一致させるには、* のみを入力します。

3.2.12. Filelog Receiver

Filelog Receiver はファイルからログを追跡して解析します。

重要

Filelog Receiver はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

テキストファイルを追跡する Filelog Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  config:
    receivers:
      filelog:
        include: [ /simple.log ] 
1

        operators: 
2

          - type: regex_parser
            regex: '^(?P<time>\d{4}-\d{2}-\d{2} \d{2}:\d{2}:\d{2}) (?P<sev>[A-Z]*) (?P<msg>.*)$'
            timestamp:
              parse_from: attributes.time
              layout: '%Y-%m-%d %H:%M:%S'
            severity:
              parse_from: attributes.sev
# ...

1
読み取り対象のファイルパスにマッチするファイル glob パターンのリスト。
2
Operators の配列。各 Operator は、タイムスタンプや JSON の解析などの単純なタスクを実行します。ログを目的の形式に処理するには、複数の Operator を連結します。

3.2.13. Journald Receiver

Journald Receiver は、systemd ジャーナルから journald イベントを解析し、ログとして送信します。

重要

Journald Receiver はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Journald Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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apiVersion: v1
kind: Namespace
metadata:
  name: otel-journald
  labels:
    security.openshift.io/scc.podSecurityLabelSync: "false"
    pod-security.kubernetes.io/enforce: "privileged"
    pod-security.kubernetes.io/audit: "privileged"
    pod-security.kubernetes.io/warn: "privileged"
# ...
---
apiVersion: v1
kind: ServiceAccount
metadata:
  name: privileged-sa
  namespace: otel-journald
# ...
---
apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRoleBinding
metadata:
  name: otel-journald-binding
roleRef:
  apiGroup: rbac.authorization.k8s.io
  kind: ClusterRole
  name: system:openshift:scc:privileged
subjects:
- kind: ServiceAccount
  name: privileged-sa
  namespace: otel-journald
# ...
---
apiVersion: opentelemetry.io/v1beta1
kind: OpenTelemetryCollector
metadata:
  name: otel-journald-logs
  namespace: otel-journald
spec:
  mode: daemonset
  serviceAccount: privileged-sa
  securityContext:
    allowPrivilegeEscalation: false
    capabilities:
      drop:
      - CHOWN
      - DAC_OVERRIDE
      - FOWNER
      - FSETID
      - KILL
      - NET_BIND_SERVICE
      - SETGID
      - SETPCAP
      - SETUID
    readOnlyRootFilesystem: true
    seLinuxOptions:
      type: spc_t
    seccompProfile:
      type: RuntimeDefault
  config:
    receivers:
      journald:
        files: /var/log/journal/*/*
        priority: info 
1

        units: 
2

          - kubelet
          - crio
          - init.scope
          - dnsmasq
        all: true 
3

        retry_on_failure:
          enabled: true 
4

          initial_interval: 1s 
5

          max_interval: 30s 
6

          max_elapsed_time: 5m 
7

    processors:
    exporters:
      debug: {}
    service:
      pipelines:
        logs:
          receivers: [journald]
          exporters: [debug]
  volumeMounts:
  - name: journal-logs
    mountPath: /var/log/journal/
    readOnly: true
  volumes:
  - name: journal-logs
    hostPath:
      path: /var/log/journal
  tolerations:
  - key: node-role.kubernetes.io/master
    operator: Exists
    effect: NoSchedule
# ...

1
メッセージの優先度または優先度の範囲で出力をフィルタリングします。デフォルト値は info です。
2
エントリーの読み取り元のユニットをリストします。空の場合、すべてのユニットからエントリーが読み取られます。
3
非常に長いログや出力できない文字を含むログを含めます。デフォルト値は false です。
4
true に設定すると、ダウンストリームのコンポーネントからエラーが発生した場合に、レシーバーがファイルの読み取りを一時停止し、現在のログのバッチを再送信しようとします。デフォルト値は false です。
5
最初の失敗から再試行するまで待機する時間の間隔。デフォルト値は 1s です。単位は mssmh です。
6
再試行バックオフ間隔の上限。この値に達すると、その後の再試行間の間隔がこの値で一定に保たれます。デフォルト値は 30s です。サポートされている単位は mssmh です。
7
ログバッチをダウンストリームのコンシューマーに送信する試行の最大時間間隔 (再試行を含む)。この値に達すると、データが破棄されます。設定値が 0 の場合、再試行が停止しません。デフォルト値は 5m です。サポートされている単位は mssmh です。

3.2.14. Kubernetes Events Receiver

Kubernetes Events Receiver は、Kubernetes API サーバーからイベントを収集します。収集されたイベントはログに変換されます。

重要

Kubernetes Events Receiver はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Kubernetes Events Receiver に必要な OpenShift Container Platform の権限

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apiVersion: rbac.authorization.k8s.io/v1
kind: ClusterRole
metadata:
  name: otel-collector
  labels:
    app: otel-collector
rules:
- apiGroups:
  - ""
  resources:
  - events
  - namespaces
  - namespaces/status
  - nodes
  - nodes/spec
  - pods
  - pods/status
  - replicationcontrollers
  - replicationcontrollers/status
  - resourcequotas
  - services
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - apps
  resources:
  - daemonsets
  - deployments
  - replicasets
  - statefulsets
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - extensions
  resources:
  - daemonsets
  - deployments
  - replicasets
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
  - batch
  resources:
  - jobs
  - cronjobs
  verbs:
  - get
  - list
  - watch
- apiGroups:
    - autoscaling
  resources:
    - horizontalpodautoscalers
  verbs:
    - get
    - list
    - watch
# ...

Kubernetes Event Receiver が有効になっている OpenTelemetry Collector カスタムリソース

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# ...
  serviceAccount: otel-collector 
1

  config:
    receivers:
      k8s_events:
        namespaces: [project1, project2] 
2

    service:
      pipelines:
        logs:
          receivers: [k8s_events]
# ...

1
必要な ClusterRole otel-collector RBAC を持つ Collector のサービスアカウント。
2
イベントを収集する namespace のリスト。デフォルト値は空です。その場合、すべての namespace が収集されます。

3.2.15. 関連情報

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