第8章 GCP 上のクラスターを共有 VPC にインストールする方法
OpenShift Container Platform バージョン 4.18 では、Google Cloud Platform (GCP) 上の共有 Virtual Private Cloud (VPC) にクラスターをインストールできます。このインストール方法では、クラスターは別の GCP プロジェクトの VPC を使用するように設定されています。共有 VPC により、組織は複数のプロジェクトから共通の VPC ネットワークにリソースを接続できるようになります。対象のネットワークの内部 IP アドレスを使用して、組織内の通信を安全かつ効率的に実行できます。共有 VPC の詳細は、GCP ドキュメントの共有 VPC の概要 を参照してください。
インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml
ファイルでパラメーターを変更します。
8.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認した。
- ファイアウォールを使用する場合は、クラスターがアクセスを必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 する必要がある。
- クラスターをホストするように GCP プロジェクトを設定 している。サービスプロジェクトと呼ばれるこのプロジェクトは、ホストプロジェクトに割り当てる必要があります。詳細は、Attaching service projects in the GCP documentation を参照してください。
- VPC からのインターネットアクセスを確実に利用できるように、共有 VPC ネットワークが含まれ、Cloud Router と Cloud NAT ゲートウェイが設定された GCP ホストプロジェクトがある。詳細は、Cloud Router overview および Cloud NAT overview (Google ドキュメント) を参照してください。
- ホストプロジェクトとサービスプロジェクトの両方で 必要な GCP 権限 を持つ GCP サービスアカウントを持っている。
-
独自のプライベートホストゾーンを提供する場合は、DNS パターン
cluster-name.baseDomain.
(例:testCluster.example.com
) を使用してサービスプロジェクトにプライベートホストゾーンを作成している。プライベートホストゾーンは、ホストプロジェクト内の VPC にバインドする必要があります。プロジェクト間のバインディングの詳細は、Create a zone with cross-project binding (Google ドキュメント) を参照してください。プライベートホストゾーンを提供しない場合は、インストールプログラムによって自動的にプロビジョニングされます。