第8章 Windows ノードの更新
Windows Machine Config Operator (WMCO) を更新することで、Windows ノードに最新の更新を確実に適用できます。
WMCO は次のいずれか場合に更新できます。
- 現在のバージョン内での更新。たとえば、<10.y.z> から <10.y.z+1> に更新できます。
- 連続する新しいバージョンへの更新。たとえば、<10.y> から <10.y+1> に更新できます。
- コントロールプレーンのみの更新を使用した、ある EUS バージョンから別の EUS バージョンへの更新。たとえば、<10.y> から <10.y+2> に更新できます。
8.1. Windows Machine Config Operator の更新
現在のクラスターバージョンと互換性のある Windows Machine Config Operator (WMCO) の新しいバージョンがリリースされると、Operator Lifecycle Manager (OLM) の使用時にインストールされた更新チャネルとサブスクリプション承認ストラテジーに基づいて Operator が更新されます。WMCO が更新されると、Windows マシンの Kubernetes コンポーネントも更新されます。
新しいバージョンの WMCO に更新し、クラスターモニタリングを使用する必要がある場合は、WMCO の namespace に openshift.io/cluster-monitoring=true
ラベルが存在している必要があります。ラベルを既存の WMCO namespace に追加し、すでに Windows ノードが設定されている場合は、WMCO Pod を再起動してモニタリンググラフを表示できるようにします。
WMCO は、無停止で更新するために、以前のバージョンの WMCO によって設定された Windows マシンを終了し、現在のバージョンを使用して再作成します。これは、Machine
オブジェクトを削除して実行されます。これにより、Windows ノードのドレイン (解放) および削除が実行されます。WMCO は、更新を容易にするために、設定されたすべてのノードにバージョンアノテーションを追加します。更新中にバージョンアノテーションが一致しない場合、Windows マシンが削除され、再作成されます。更新中のサービス中断を最小限に抑えるために、WMCO は一度に 1 台の Windows マシンのみを更新します。
更新後、ワークロード Pod で spec.os.name.windows
パラメーターを設定することが推奨されます。WMCO は、このフィールドを使用して検証のために Pod オペレーティングシステムを正式に識別し、Windows 固有の Pod セキュリティーコンテキスト制約 (SCC) を強制するために使用されます。
WMCO は Kubernetes コンポーネントの更新のみを行い、Windows オペレーティングシステムの更新は行いません。仮想マシンの作成時に Windows イメージを指定できるため、更新されたイメージを指定できます。MachineSet
仕様でイメージ設定を変更して、更新された Windows イメージを指定できます。