2.9. ノードアクセス用のコアユーザーパスワードの変更


デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) はクラスター内のノードに core という名前のユーザーを作成します。core ユーザーを使用して、クラウドプロバイダーのシリアルコンソールまたはベアメタルベースボードコントローラーマネージャー (BMC) を介してノードにアクセスできます。これは、たとえば、ノードがダウンしていて、SSH または oc debug node コマンドを使用して、そのノードにアクセスできない場合に役立ちます。ただし、デフォルトでは、このユーザーにはパスワードがないため、パスワードを作成しないとログインできません。

マシン設定を使用して、core ユーザーのパスワードを作成できます。Machine Config Operator (MCO) がパスワードを割り当て、そのパスワードを /etc/shadow ファイルに挿入して、core ユーザーでログインできるようにします。MCO はパスワードハッシュを調べません。そのため、パスワードに問題がある場合、MCO は報告できません。

注記
  • パスワードは、クラウドプロバイダーのシリアルコンソールまたは BMC を介してのみ機能します。SSH では動作しません。
  • /etc/shadow ファイルまたはパスワードを設定する systemd ユニットを含むマシン設定がある場合、パスワードハッシュよりも優先されます。

必要に応じて、パスワードの作成に使用したマシン設定を編集して、パスワードを変更できます。また、マシン設定を削除することでパスワードを削除できます。マシン設定を削除しても、ユーザーアカウントは削除されません。

手順

  1. オペレーティングシステムでサポートされているツールを使用して、ハッシュ化されたパスワードを作成します。たとえば次のコマンドを実行し、mkpasswd を使用してハッシュ化されたパスワードを作成します。

    $ mkpasswd -m SHA-512 testpass

    出力例

    $ $6$CBZwA6s6AVFOtiZe$aUKDWpthhJEyR3nnhM02NM1sKCpHn9XN.NPrJNQ3HYewioaorpwL3mKGLxvW0AOb4pJxqoqP4nFX77y0p00.8.

  2. core ユーザー名とハッシュ化されたパスワードを含むマシン設定ファイルを作成します。

    apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1
    kind: MachineConfig
    metadata:
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: worker
      name: set-core-user-password
    spec:
      config:
        ignition:
          version: 3.4.0
        passwd:
          users:
          - name: core 
    1
    
            passwordHash: <password> 
    2
    1
    これは core である必要があります。
    2
    core アカウントで使用するハッシュ化されたパスワード。
  3. 次のコマンドを実行して、マシン設定を作成します。

    $ oc create -f <file-name>.yaml

    ノードは再起動せず、しばらくすると使用可能になります。次の例に示すように、oc get mcp を使用して、マシン設定プールが更新されるのを監視できます。

    NAME     CONFIG                                             UPDATED   UPDATING   DEGRADED   MACHINECOUNT   READYMACHINECOUNT   UPDATEDMACHINECOUNT   DEGRADEDMACHINECOUNT   AGE
    master   rendered-master-d686a3ffc8fdec47280afec446fce8dd   True      False      False      3              3                   3                     0                      64m
    worker   rendered-worker-4605605a5b1f9de1d061e9d350f251e5   False     True       False      3              0                   0                     0                      64m

検証

  1. ノードが UPDATED=True 状態に戻ったら、次のコマンドを実行してノードのデバッグセッションを開始します。

    $ oc debug node/<node_name>
  2. 次のコマンドを実行して、デバッグシェル内のルートディレクトリーとして /host を設定します。

    sh-4.4# chroot /host
  3. /etc/shadow ファイルの内容を確認します。

    出力例

    ...
    core:$6$2sE/010goDuRSxxv$o18K52wor.wIwZp:19418:0:99999:7:::
    ...

    ハッシュ化されたパスワードは、core ユーザーに割り当てられます。

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