4.12. CloudFormation テンプレートの使用による、AWS でのユーザーによってプロビジョニングされたインフラストラクチャーへのクラスターのインストール


OpenShift Container Platform バージョン 4.9 では、独自に提供するインフラストラクチャーを使用するクラスターを Amazon Web Services (AWS) にインストールできます。

このインフラストラクチャーを作成する 1 つの方法として、提供される CloudFormation テンプレートを使用できます。テンプレートを変更してインフラストラクチャーをカスタマイズしたり、それらに含まれる情報を使用し、所属する会社のポリシーに基づいて AWS オブジェクトを作成したりできます。

重要

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。これらの手順を実行するか、独自の手順を作成するのに役立つ複数の CloudFormation テンプレートが提供されます。他の方法を使用して必要なリソースを作成することもできます。これらのテンプレートはサンプルとしてのみ提供されます。

4.12.1. 前提条件

4.12.2. OpenShift Container Platform のインターネットアクセス

OpenShift Container Platform 4.9 では、クラスターをインストールするためにインターネットアクセスが必要になります。

インターネットへのアクセスは以下を実行するために必要です。

  • OpenShift Cluster Manager にアクセスし、インストールプログラムをダウンロードし、サブスクリプション管理を実行します。クラスターにインターネットアクセスがあり、Telemetry を無効にしない場合、そのサービスは有効なサブスクリプションでクラスターを自動的に使用します。
  • クラスターのインストールに必要なパッケージを取得するために Quay.io にアクセスします。
  • クラスターの更新を実行するために必要なパッケージを取得します。
重要

クラスターでインターネットに直接アクセスできない場合、プロビジョニングする一部のタイプのインフラストラクチャーでネットワークが制限されたインストールを実行できます。このプロセスで、必要なコンテンツをダウンロードし、これを使用してミラーレジストリーにインストールパッケージを設定します。インストールタイプによっては、クラスターのインストール環境でインターネットアクセスが不要となる場合があります。クラスターを更新する前に、ミラーレジストリーのコンテンツを更新します。

4.12.3. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用したクラスターの要件

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを含むクラスターの場合、必要なマシンすべてをデプロイする必要があります。

このセクションでは、ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をデプロイする要件について説明します。

4.12.3.1. クラスターのインストールに必要なマシン

最小の OpenShift Container Platform クラスターでは以下のホストが必要です。

表4.41 最低限必要なホスト
ホスト説明

1 つの一時的なブートストラップマシン

クラスターでは、ブートストラップマシンが OpenShift Container Platform クラスターを 3 つのコントロールプレーンマシンにデプロイする必要があります。クラスターのインストール後にブートストラップマシンを削除できます。

3 つのコントロールプレーンマシン

コントロールプレーンマシンは、コントロールプレーンを設定する Kubernetes および OpenShift Container Platform サービスを実行します。

少なくとも 2 つのコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる)。

OpenShift Container Platform ユーザーが要求するワークロードは、コンピュートマシンで実行されます。

重要

クラスターの高可用性を維持するには、これらのクラスターマシンについて別の物理ホストを使用します。

ブートストラップおよびコントロールプレーンマシンでは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) をオペレーティングシステムとして使用する必要があります。ただし、コンピュートマシンは Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS)、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.9、または RHEL 8.4 のいずれかを選択できます。

RHCOS は Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 をベースとしており、そのハードウェア認定および要件が継承されることに注意してください。Red Hat Enterprise Linux テクノロジーの機能と制限 を参照してください。

4.12.3.2. クラスターインストールの最小リソース要件

それぞれのクラスターマシンは、以下の最小要件を満たしている必要があります。

表4.42 最小リソース要件
マシンオペレーティングシステムvCPU [1]仮想 RAMストレージIOPS [2]

ブートストラップ

RHCOS

4

16 GB

100 GB

300

コントロールプレーン

RHCOS

4

16 GB

100 GB

300

コンピュート

RHCOS、RHEL 7.9、または RHEL 8.4 [3]

2

8 GB

100 GB

300

  1. 1 vCPU は、同時マルチスレッド (SMT) またはハイパースレッディングが有効にされていない場合に 1 つの物理コアと同等です。これが有効にされている場合、以下の数式を使用して対応する比率を計算します: (コアごとのスレッド × コア数) × ソケット数 = vCPU
  2. OpenShift Container Platform および Kubernetes はディスクのパフォーマンスに敏感であり、特に 10 ms p99 fsync 期間を必要とするコントロールプレーンノード上の etcd については、高速ストレージが推奨されます。多くのクラウドプラットフォームでは、ストレージサイズと IOPS スケールが一緒にあるため、十分なパフォーマンスを得るためにストレージボリュームの割り当てが必要になる場合があります。
  3. ユーザーによってプロビジョニングされるすべてのインストールと同様に、クラスターで RHEL コンピュートマシンの使用を選択する場合は、システム更新の実行、パッチの適用、その他すべての必要なタスクの完了など、オペレーティングシステムのライフサイクルの管理と保守をすべて担当します。RHEL 7 コンピュートマシンの使用は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4 の今後のリリースで削除される予定です。

4.12.3.3. 証明書署名要求の管理

ユーザーがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用する場合、クラスターの自動マシン管理へのアクセスは制限されるため、インストール後にクラスターの証明書署名要求 (CSR) のメカニズムを提供する必要があります。kube-controller-manager は kubelet クライアント CSR のみを承認します。machine-approver は、kubelet 認証情報を使用して要求される提供証明書の有効性を保証できません。適切なマシンがこの要求を発行したかどうかを確認できないためです。kubelet 提供証明書の要求の有効性を検証し、それらを承認する方法を判別し、実装する必要があります。

4.12.3.4. サポートされる AWS マシンタイプ

以下の Amazon Web Services (AWS) イ ンスタンスタイプは、OpenShift Container Platform でサポートされています。

例4.22 マシンのインスタンスタイプ

インスタンスタイプブートストラップコントロールプレーンコンピュート

i3.large

x

  

m4.large

  

x

m4.xlarge

 

x

x

m4.2xlarge

 

x

x

m4.4xlarge

 

x

x

m4.10xlarge

 

x

x

m4.16xlarge

 

x

x

m5.large

  

x

m5.xlarge

 

x

x

m5.2xlarge

 

x

x

m5.4xlarge

 

x

x

m5.8xlarge

 

x

x

m5.12xlarge

 

x

x

m5.16xlarge

 

x

x

m5a.large

  

x

m5a.xlarge

 

x

x

m5a.2xlarge

 

x

x

m5a.4xlarge

 

x

x

m5a.8xlarge

 

x

x

m5a.12xlarge

 

x

x

m5a.16xlarge

 

x

x

m6i.xlarge

 

x

x

m6i.2xlarge

 

x

x

m6i.4xlarge

 

x

x

m6i.8xlarge

 

x

x

m6i.16xlarge

 

x

x

c4.2xlarge

 

x

x

c4.4xlarge

 

x

x

c4.8xlarge

 

x

x

c5.xlarge

  

x

c5.2xlarge

 

x

x

c5.4xlarge

 

x

x

c5.9xlarge

 

x

x

c5.12xlarge

 

x

x

c5.18xlarge

 

x

x

c5.24xlarge

 

x

x

c5a.xlarge

  

x

c5a.2xlarge

 

x

x

c5a.4xlarge

 

x

x

c5a.8xlarge

 

x

x

c5a.12xlarge

 

x

x

c5a.16xlarge

 

x

x

c5a.24xlarge

 

x

x

r4.large

  

x

r4.xlarge

 

x

x

r4.2xlarge

 

x

x

r4.4xlarge

 

x

x

r4.8xlarge

 

x

x

r4.16xlarge

 

x

x

r5.large

  

x

r5.xlarge

 

x

x

r5.2xlarge

 

x

x

r5.4xlarge

 

x

x

r5.8xlarge

 

x

x

r5.12xlarge

 

x

x

r5.16xlarge

 

x

x

r5.24xlarge

 

x

x

r5a.large

  

x

r5a.xlarge

 

x

x

r5a.2xlarge

 

x

x

r5a.4xlarge

 

x

x

r5a.8xlarge

 

x

x

r5a.12xlarge

 

x

x

r5a.16xlarge

 

x

x

r5a.24xlarge

 

x

x

t3.large

  

x

t3.xlarge

  

x

t3.2xlarge

  

x

t3a.large

  

x

t3a.xlarge

  

x

t3a.2xlarge

  

x

4.12.4. 必要な AWS インフラストラクチャーコンポーネント

OpenShift Container Platform を Amazon Web Services (AWS) のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーにインストールするには、マシンとサポートするインフラストラクチャーの両方を手動で作成する必要があります。

各種プラットフォームの統合テストの詳細については、OpenShift Container Platform 4.x のテスト済みインテグレーション のページを参照してください。

提供される CloudFormation テンプレートを使用すると、以下のコンポーネントを表す AWS リソースのスタックを作成できます。

  • AWS Virtual Private Cloud (VPC)
  • ネットワークおよび負荷分散コンポーネント
  • セキュリティーグループおよびロール
  • OpenShift Container Platform ブートストラップノード
  • OpenShift Container Platform コントロールプレーンノード
  • OpenShift Container Platform コンピュートノード

または、コンポーネントを手動で作成するか、またはクラスターの要件を満たす既存のインフラストラクチャーを再利用できます。コンポーネントの相互関係についての詳細は、CloudFormation テンプレートを参照してください。

4.12.4.1. 他のインフラストラクチャーコンポーネント

  • 1 つの VPC
  • DNS エントリー
  • ロードバランサー (classic または network) およびリスナー
  • パブリックおよびプライベート Route 53 ゾーン
  • セキュリティーグループ
  • IAM ロール
  • S3 バケット

非接続環境で作業している場合、またはプロキシーを使用する場合には、EC2 および ELB エンドポイントのパブリック IP アドレスに到達することはできません。これらのエンドポイントに到達するには、VPC エンドポイントを作成してクラスターが使用するサブネットに割り当てる必要があります。以下のエンドポイントを作成します。

  • ec2.<region>.amazonaws.com
  • elasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com
  • s3.<region>.amazonaws.com

必要な VPC コンポーネント

お使いのマシンとの通信を可能にする適切な VPC およびサブネットを指定する必要があります。

コンポーネントAWS タイプ説明

VPC

  • AWS::EC2::VPC
  • AWS::EC2::VPCEndpoint

使用するクラスターのパブリック VPC を指定する必要があります。VPC は、各サブネットのルートテーブルを参照するエンドポイントを使用して、S3 でホストされているレジストリーとの通信を強化します。

パブリックサブネット

  • AWS::EC2::Subnet
  • AWS::EC2::SubnetNetworkAclAssociation

VPC には 1 から 3 のアベイラビリティーゾーンのパブリックサブネットが必要であり、それらを適切な Ingress ルールに関連付ける必要があります。

インターネットゲートウェイ

  • AWS::EC2::InternetGateway
  • AWS::EC2::VPCGatewayAttachment
  • AWS::EC2::RouteTable
  • AWS::EC2::Route
  • AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation
  • AWS::EC2::NatGateway
  • AWS::EC2::EIP

VPC に割り当てられたパブリックルートを持つパブリックインターネットゲートウェイが必要です。提供されるテンプレートでは、各パブリックサブネットに EIP アドレスと NAT ゲートウェイがあります。これらの NAT ゲートウェイは、プライベートサブネットインスタンスなどのクラスターリソースがインターネットに到達できるようにするもので、一部のネットワークが制限された環境またはプロキシーのシナリオでは必要ありません。

ネットワークアクセス制御

  • AWS::EC2::NetworkAcl
  • AWS::EC2::NetworkAclEntry

VPC が以下のポートにアクセスできるようにする必要があります。

ポート

理由

80

インバウンド HTTP トラフィック

443

インバウンド HTTPS トラフィック

22

インバウンド SSH トラフィック

1024 - 65535

インバウンド一時 (ephemeral) トラフィック

0 - 65535

アウトバウンド一時 (ephemeral) トラフィック

プライベートサブネット

  • AWS::EC2::Subnet
  • AWS::EC2::RouteTable
  • AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation

VPC にはプライベートサブネットを使用できます。提供される CloudFormation テンプレートは 1 から 3 アベイラビリティーゾーンのプライベートサブネットを作成できます。プライベートサブネットを使用できる場合は、それらの適切なルートおよびテーブルを指定する必要があります。

必要な DNS および負荷分散コンポーネント

DNS およびロードバランサー設定では、パブリックホストゾーンを使用する必要があり、クラスターのインフラストラクチャーをプロビジョニングする場合にインストールプログラムが使用するものと同様のプライベートホストゾーンを使用できます。ロードバランサーに解決する DNS エントリーを作成する必要があります。api.<cluster_name>.<domain> のエントリーは外部ロードバランサーを参照し、api-int.<cluster_name>.<domain> のエントリーは内部ロードバランサーを参照する必要があります。

またクラスターには、Kubernetes API とその拡張に必要なポート 6443、および新規マシンの Ignition 設定ファイルに必要なポート 22623 のロードバランサーおよびリスナーが必要です。ターゲットはコントロールプレーンノードになります。ポート 6443 はクラスター外のクライアントとクラスター内のノードからもアクセスできる必要があります。ポート 22623 はクラスター内のノードからアクセスできる必要があります。

コンポーネントAWS タイプ説明

DNS

AWS::Route53::HostedZone

内部 DNS のホストゾーン。

etcd レコードセット

AWS::Route53::RecordSet

コントロールプレーンマシンの etcd の登録レコード。

パブリックロードバランサー

AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer

パブリックサブネットのロードバランサー。

外部 API サーバーレコード

AWS::Route53::RecordSetGroup

外部 API サーバーのエイリアスレコード。

外部リスナー

AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener

外部ロードバランサー用のポート 6443 のリスナー。

外部ターゲットグループ

AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup

外部ロードバランサーのターゲットグループ。

プライベートロードバランサー

AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer

プライベートサブネットのロードバランサー。

内部 API サーバーレコード

AWS::Route53::RecordSetGroup

内部 API サーバーのエイリアスレコード。

内部リスナー

AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener

内部ロードバランサー用のポート 22623 のリスナー。

内部ターゲットグループ

AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup

内部ロードバランサーのターゲットグループ。

内部リスナー

AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener

内部ロードバランサーのポート 6443 のリスナー。

内部ターゲットグループ

AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup

内部ロードバランサーのターゲットグループ。

セキュリティーグループ

コントロールプレーンおよびワーカーマシンには、以下のポートへのアクセスが必要です。

グループタイプIP プロトコルポート範囲

MasterSecurityGroup

AWS::EC2::SecurityGroup

icmp

0

tcp

22

tcp

6443

tcp

22623

WorkerSecurityGroup

AWS::EC2::SecurityGroup

icmp

0

tcp

22

BootstrapSecurityGroup

AWS::EC2::SecurityGroup

tcp

22

tcp

19531

コントロールプレーンの Ingress

コントロールプレーンマシンには、以下の Ingress グループが必要です。それぞれの Ingress グループは AWS::EC2::SecurityGroupIngress リソースになります。

Ingress グループ説明IP プロトコルポート範囲

MasterIngressEtcd

etcd

tcp

2379- 2380

MasterIngressVxlan

Vxlan パケット

udp

4789

MasterIngressWorkerVxlan

Vxlan パケット

udp

4789

MasterIngressInternal

内部クラスター通信および Kubernetes プロキシーメトリクス

tcp

9000 - 9999

MasterIngressWorkerInternal

内部クラスター通信

tcp

9000 - 9999

MasterIngressKube

Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー

tcp

10250 - 10259

MasterIngressWorkerKube

Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー

tcp

10250 - 10259

MasterIngressIngressServices

Kubernetes Ingress サービス

tcp

30000 - 32767

MasterIngressWorkerIngressServices

Kubernetes Ingress サービス

tcp

30000 - 32767

MasterIngressGeneve

Geneve パケット

udp

6081

MasterIngressWorkerGeneve

Geneve パケット

udp

6081

MasterIngressIpsecIke

IPsec IKE パケット

udp

500

MasterIngressWorkerIpsecIke

IPsec IKE パケット

udp

500

MasterIngressIpsecNat

IPsec NAT-T パケット

udp

4500

MasterIngressWorkerIpsecNat

IPsec NAT-T パケット

udp

4500

MasterIngressIpsecEsp

IPsec ESP パケット

50

All

MasterIngressWorkerIpsecEsp

IPsec ESP パケット

50

All

MasterIngressInternalUDP

内部クラスター通信

udp

9000 - 9999

MasterIngressWorkerInternalUDP

内部クラスター通信

udp

9000 - 9999

MasterIngressIngressServicesUDP

Kubernetes Ingress サービス

udp

30000 - 32767

MasterIngressWorkerIngressServicesUDP

Kubernetes Ingress サービス

udp

30000 - 32767

ワーカーの Ingress

ワーカーマシンには、以下の Ingress グループが必要です。それぞれの Ingress グループは AWS::EC2::SecurityGroupIngress リソースになります。

Ingress グループ説明IP プロトコルポート範囲

WorkerIngressVxlan

Vxlan パケット

udp

4789

WorkerIngressWorkerVxlan

Vxlan パケット

udp

4789

WorkerIngressInternal

内部クラスター通信

tcp

9000 - 9999

WorkerIngressWorkerInternal

内部クラスター通信

tcp

9000 - 9999

WorkerIngressKube

Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー

tcp

10250

WorkerIngressWorkerKube

Kubernetes kubelet、スケジューラーおよびコントローラーマネージャー

tcp

10250

WorkerIngressIngressServices

Kubernetes Ingress サービス

tcp

30000 - 32767

WorkerIngressWorkerIngressServices

Kubernetes Ingress サービス

tcp

30000 - 32767

WorkerIngressGeneve

Geneve パケット

udp

6081

WorkerIngressMasterGeneve

Geneve パケット

udp

6081

WorkerIngressIpsecIke

IPsec IKE パケット

udp

500

WorkerIngressMasterIpsecIke

IPsec IKE パケット

udp

500

WorkerIngressIpsecNat

IPsec NAT-T パケット

udp

4500

WorkerIngressMasterIpsecNat

IPsec NAT-T パケット

udp

4500

WorkerIngressIpsecEsp

IPsec ESP パケット

50

All

WorkerIngressMasterIpsecEsp

IPsec ESP パケット

50

All

WorkerIngressInternalUDP

内部クラスター通信

udp

9000 - 9999

WorkerIngressMasterInternalUDP

内部クラスター通信

udp

9000 - 9999

WorkerIngressIngressServicesUDP

Kubernetes Ingress サービス

udp

30000 - 32767

WorkerIngressMasterIngressServicesUDP

Kubernetes Ingress サービス

udp

30000 - 32767

ロールおよびインスタンスプロファイル

マシンには、AWS でのパーミッションを付与する必要があります。提供される CloudFormation テンプレートはマシンに対し、以下の AWS::IAM::Role オブジェクトについてのマシンの Allow パーミッションを付与し、それぞれのロールセットに AWS::IAM::InstanceProfile を指定します。テンプレートを使用しない場合、マシンには以下の広範囲のパーミッションまたは個別のパーミッションを付与することができます。

ロール結果アクションリソース

マスター

Allow

ec2:*

*

Allow

elasticloadbalancing:*

*

Allow

iam:PassRole

*

Allow

s3:GetObject

*

ワーカー

Allow

ec2:Describe*

*

ブートストラップ

Allow

ec2:Describe*

*

Allow

ec2:AttachVolume

*

Allow

ec2:DetachVolume

*

4.12.4.2. クラスターマシン

以下のマシンには AWS::EC2::Instance オブジェクトが必要になります。

  • ブートストラップマシン。このマシンはインストール時に必要ですが、クラスターのデプロイ後に除去することができます。
  • 3 つのコントロールプレーンマシンコントロールプレーンマシンはマシンセットによって制御されません。
  • コンピュートマシン。インストール時に 2 つ以上のコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) を作成する必要があります。これらのマシンはマシンセットによって制御されません。

4.12.4.3. IAM ユーザーに必要な AWS パーミッション

注記

ベースクラスターリソースを削除するには、IAM ユーザーが領域 us-east-1 にアクセス許可 tag:GetResources を持っている必要があります。AWS API 要件の一部として、OpenShift Container Platform インストールプログラムはこのリージョンでさまざまなアクションを実行します。

AdministratorAccess ポリシーを、Amazon Web Services (AWS) で作成する IAM ユーザーに割り当てる場合、そのユーザーには必要なパーミッションすべてを付与します。OpenShift Container Platform クラスターのすべてのコンポーネントをデプロイするために、IAM ユーザーに以下のパーミッションが必要になります。

例4.23 インストールに必要な EC2 パーミッション

  • ec2:AuthorizeSecurityGroupEgress
  • ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress
  • ec2:CopyImage
  • ec2:CreateNetworkInterface
  • ec2:AttachNetworkInterface
  • ec2:CreateSecurityGroup
  • ec2:CreateTags
  • ec2:CreateVolume
  • ec2:DeleteSecurityGroup
  • ec2:DeleteSnapshot
  • ec2:DeleteTags
  • ec2:DeregisterImage
  • ec2:DescribeAccountAttributes
  • ec2:DescribeAddresses
  • ec2:DescribeAvailabilityZones
  • ec2:DescribeDhcpOptions
  • ec2:DescribeImages
  • ec2:DescribeInstanceAttribute
  • ec2:DescribeInstanceCreditSpecifications
  • ec2:DescribeInstances
  • ec2:DescribeInstanceTypes
  • ec2:DescribeInternetGateways
  • ec2:DescribeKeyPairs
  • ec2:DescribeNatGateways
  • ec2:DescribeNetworkAcls
  • ec2:DescribeNetworkInterfaces
  • ec2:DescribePrefixLists
  • ec2:DescribeRegions
  • ec2:DescribeRouteTables
  • ec2:DescribeSecurityGroups
  • ec2:DescribeSubnets
  • ec2:DescribeTags
  • ec2:DescribeVolumes
  • ec2:DescribeVpcAttribute
  • ec2:DescribeVpcClassicLink
  • ec2:DescribeVpcClassicLinkDnsSupport
  • ec2:DescribeVpcEndpoints
  • ec2:DescribeVpcs
  • ec2:GetEbsDefaultKmsKeyId
  • ec2:ModifyInstanceAttribute
  • ec2:ModifyNetworkInterfaceAttribute
  • ec2:RevokeSecurityGroupEgress
  • ec2:RevokeSecurityGroupIngress
  • ec2:RunInstances
  • ec2:TerminateInstances

例4.24 インストール時のネットワークリソースの作成に必要なパーミッション

  • ec2:AllocateAddress
  • ec2:AssociateAddress
  • ec2:AssociateDhcpOptions
  • ec2:AssociateRouteTable
  • ec2:AttachInternetGateway
  • ec2:CreateDhcpOptions
  • ec2:CreateInternetGateway
  • ec2:CreateNatGateway
  • ec2:CreateRoute
  • ec2:CreateRouteTable
  • ec2:CreateSubnet
  • ec2:CreateVpc
  • ec2:CreateVpcEndpoint
  • ec2:ModifySubnetAttribute
  • ec2:ModifyVpcAttribute
注記

既存の VPC を使用する場合、アカウントではネットワークリソースの作成にこれらのパーミッションを必要としません。

例4.25 インストールに必要な Elastic Load Balancing (ELB) のパーミッション

  • elasticloadbalancing:AddTags
  • elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets
  • elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck
  • elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners
  • elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:DescribeInstanceHealth
  • elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancerAttributes
  • elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers
  • elasticloadbalancing:DescribeTags
  • elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
  • elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener

例4.26 インストールに必要な Elastic Load Balancing (ELBv2) のパーミッション

  • elasticloadbalancing:AddTags
  • elasticloadbalancing:CreateListener
  • elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:CreateTargetGroup
  • elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer
  • elasticloadbalancing:DeregisterTargets
  • elasticloadbalancing:DescribeListeners
  • elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancerAttributes
  • elasticloadbalancing:DescribeLoadBalancers
  • elasticloadbalancing:DescribeTargetGroupAttributes
  • elasticloadbalancing:DescribeTargetHealth
  • elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes
  • elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup
  • elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes
  • elasticloadbalancing:RegisterTargets

例4.27 インストールに必要な IAM パーミッション

  • iam:AddRoleToInstanceProfile
  • iam:CreateInstanceProfile
  • iam:CreateRole
  • iam:DeleteInstanceProfile
  • iam:DeleteRole
  • iam:DeleteRolePolicy
  • iam:GetInstanceProfile
  • iam:GetRole
  • iam:GetRolePolicy
  • iam:GetUser
  • iam:ListInstanceProfilesForRole
  • iam:ListRoles
  • iam:ListUsers
  • iam:PassRole
  • iam:PutRolePolicy
  • iam:RemoveRoleFromInstanceProfile
  • iam:SimulatePrincipalPolicy
  • iam:TagRole
注記

AWS アカウントに Elastic Load Balancer (ELB) を作成していない場合、IAM ユーザーには iam:CreateServiceLinkedRole パーミッションも必要です。

例4.28 インストールに必要な Route 53 パーミッション

  • route53:ChangeResourceRecordSets
  • route53:ChangeTagsForResource
  • route53:CreateHostedZone
  • route53:DeleteHostedZone
  • route53:GetChange
  • route53:GetHostedZone
  • route53:ListHostedZones
  • route53:ListHostedZonesByName
  • route53:ListResourceRecordSets
  • route53:ListTagsForResource
  • route53:UpdateHostedZoneComment

例4.29 インストールに必要な S3 パーミッション

  • s3:CreateBucket
  • s3:DeleteBucket
  • s3:GetAccelerateConfiguration
  • s3:GetBucketAcl
  • s3:GetBucketCors
  • s3:GetBucketLocation
  • s3:GetBucketLogging
  • s3:GetBucketObjectLockConfiguration
  • s3:GetBucketReplication
  • s3:GetBucketRequestPayment
  • s3:GetBucketTagging
  • s3:GetBucketVersioning
  • s3:GetBucketWebsite
  • s3:GetEncryptionConfiguration
  • s3:GetLifecycleConfiguration
  • s3:GetReplicationConfiguration
  • s3:ListBucket
  • s3:PutBucketAcl
  • s3:PutBucketTagging
  • s3:PutEncryptionConfiguration

例4.30 クラスター Operator が必要とする S3 パーミッション

  • s3:DeleteObject
  • s3:GetObject
  • s3:GetObjectAcl
  • s3:GetObjectTagging
  • s3:GetObjectVersion
  • s3:PutObject
  • s3:PutObjectAcl
  • s3:PutObjectTagging

例4.31 ベースクラスターリソースの削除に必要なパーミッション

  • autoscaling:DescribeAutoScalingGroups
  • ec2:DeleteNetworkInterface
  • ec2:DeleteVolume
  • elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup
  • elasticloadbalancing:DescribeTargetGroups
  • iam:DeleteAccessKey
  • iam:DeleteUser
  • iam:ListAttachedRolePolicies
  • iam:ListInstanceProfiles
  • iam:ListRolePolicies
  • iam:ListUserPolicies
  • s3:DeleteObject
  • s3:ListBucketVersions
  • tag:GetResources

例4.32 ネットワークリソースの削除に必要なパーミッション

  • ec2:DeleteDhcpOptions
  • ec2:DeleteInternetGateway
  • ec2:DeleteNatGateway
  • ec2:DeleteRoute
  • ec2:DeleteRouteTable
  • ec2:DeleteSubnet
  • ec2:DeleteVpc
  • ec2:DeleteVpcEndpoints
  • ec2:DetachInternetGateway
  • ec2:DisassociateRouteTable
  • ec2:ReleaseAddress
  • ec2:ReplaceRouteTableAssociation
注記

既存の VPC を使用する場合、アカウントではネットワークリソースの削除にこれらのパーミッションを必要としません。代わりに、アカウントではネットワークリソースの削除に tag:UntagResources パーミッションのみが必要になります。

例4.33 共有インスタン出力ルが割り当てられたクラスターを削除するために必要なパーミッション

  • iam:UntagRole

例4.34 マニフェストの作成に必要な追加の IAM および S3 パーミッション

  • iam:DeleteAccessKey
  • iam:DeleteUser
  • iam:DeleteUserPolicy
  • iam:GetUserPolicy
  • iam:ListAccessKeys
  • iam:PutUserPolicy
  • iam:TagUser
  • s3:PutBucketPublicAccessBlock
  • s3:GetBucketPublicAccessBlock
  • s3:PutLifecycleConfiguration
  • s3:HeadBucket
  • s3:ListBucketMultipartUploads
  • s3:AbortMultipartUpload
注記

クラウドプロバイダーのクレデンシャルをミントモードで管理している場合に、IAM ユーザーには iam:CreateAccessKeyiam:CreateUser 権限も必要です。

例4.35 インスタンスのオプションのパーミッションおよびインストールのクォータチェック

  • ec2:DescribeInstanceTypeOfferings
  • servicequotas:ListAWSDefaultServiceQuotas

4.12.5. AWS Marketplace イメージの取得

AWS Marketplace イメージを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合は、最初に AWS を通じてサブスクライブする必要があります。オファーにサブスクライブすると、インストールプログラムがワーカーノードのデプロイに使用する AMI ID が提供されます。

注記

AWS Marketplace イメージを使用した OpenShift Container Platform クラスターのデプロイは、シークレットリージョンまたは中国リージョンではサポートされません。

前提条件

  • オファーを購入するための AWS アカウントを持っている。このアカウントは、クラスターのインストールに使用されるアカウントと同じである必要はありません。

手順

  1. AWS Marketplace で OpenShift Container Platform サブスクリプションを完了します。
  2. 使用する特定のリージョンの AMI ID を記録します。CloudFormation テンプレートを使用してワーカーノードをデプロイする場合は、worker0.type.properties.ImageID パラメーターをこの値で更新する必要があります。

4.12.6. インストールプログラムの取得

OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールファイルをローカルコンピューターにダウンロードします。

前提条件

  • 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。

手順

  1. OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使ってログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
  2. インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
  3. 選択するインストールタイプのページに移動し、オペレーティングシステムのインストールプログラムをダウンロードし、ファイルをインストール設定ファイルを保存するディレクトリーに配置します。

    重要

    インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。

    重要

    インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。

  4. インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
  5. Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。

4.12.7. クラスターノードの SSH アクセス用のキーペアの生成

OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定できます。キーは、Ignition 設定ファイルを介して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) ノードに渡され、ノードへの SSH アクセスを認証するために使用されます。このキーは各ノードの core ユーザーの ~/.ssh/authorized_keys 一覧に追加され、パスワードなしの認証が可能になります。

キーがノードに渡されると、キーペアを使用して RHCOS ノードにユーザー core として SSH を実行できます。SSH 経由でノードにアクセスするには、秘密鍵のアイデンティティーをローカルユーザーの SSH で管理する必要があります。

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行するためにクラスターノードに対して SSH を実行する場合は、インストールプロセスの間に SSH 公開鍵を指定する必要があります。 /openshift-install gather コマンドでは、SSH 公開鍵がクラスターノードに配置されている必要もあります。

重要

障害復旧およびデバッグが必要な実稼働環境では、この手順を省略しないでください。

注記

AWS キーペア などのプラットフォームに固有の方法で設定したキーではなく、ローカルキーを使用する必要があります。

手順

  1. クラスターノードへの認証に使用するローカルマシンに既存の SSH キーペアがない場合は、これを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。

    $ ssh-keygen -t ed25519 -N '' -f <path>/<file_name> 1
    1
    新しい SSH キーのパスとファイル名 (~/.ssh/id_ed25519 など) を指定します。既存のキーペアがある場合は、公開鍵が ~/.ssh ディレクトリーにあることを確認します。
    注記

    FIPS で検証済み/進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを x86_64 アーキテクチャーにインストールする予定の場合は、ed25519 アルゴリズムを使用するキーは作成しないでください。代わりに、rsa アルゴリズムまたは ecdsa アルゴリズムを使用するキーを作成します。

  2. 公開 SSH キーを表示します。

    $ cat <path>/<file_name>.pub

    たとえば、次のコマンドを実行して ~/.ssh/id_ed25519.pub 公開鍵を表示します。

    $ cat ~/.ssh/id_ed25519.pub
  3. ローカルユーザーの SSH エージェントに SSH 秘密鍵 ID が追加されていない場合は、それを追加します。キーの SSH エージェント管理は、クラスターノードへのパスワードなしの SSH 認証、または ./openshift-install gather コマンドを使用する場合は必要になります。

    注記

    一部のディストリビューションでは、~/.ssh/id_rsa および ~/.ssh/id_dsa などのデフォルトの SSH 秘密鍵のアイデンティティーは自動的に管理されます。

    1. ssh-agent プロセスがローカルユーザーに対して実行されていない場合は、バックグラウンドタスクとして開始します。

      $ eval "$(ssh-agent -s)"

      出力例

      Agent pid 31874

      注記

      クラスターが FIPS モードにある場合は、FIPS 準拠のアルゴリズムのみを使用して SSH キーを生成します。鍵は RSA または ECDSA のいずれかである必要があります。

  4. SSH プライベートキーを ssh-agent に追加します。

    $ ssh-add <path>/<file_name> 1
    1
    ~/.ssh/id_ed25519 などの、SSH プライベートキーのパスおよびファイル名を指定します。

    出力例

    Identity added: /home/<you>/<path>/<file_name> (<computer_name>)

次のステップ

  • OpenShift Container Platform をインストールする際に、SSH パブリックキーをインストールプログラムに指定します。クラスターを独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールする場合は、キーをインストールプログラムに指定する必要があります。

4.12.8. AWS のインストールファイルの作成

ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー を使用して OpenShift Container Platform を Amazon Web Services (AWS) にインストールするには、インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なファイルを生成し、クラスターが使用するマシンのみを作成するようにそれらのファイルを変更する必要があります。install-config.yaml ファイル、Kubernetes マニフェスト、および Ignition 設定ファイルを生成し、カスタマイズします。また、インストールの準備フェーズ時にまず別の var パーティションを設定するオプションもあります。

4.12.8.1. オプション: 別個の /var パーティションの作成

OpenShift Container Platform のディスクパーティション設定はインストーラー側で行う必要があります。ただし、拡張予定のファイルシステムの一部に個別のパーティションの作成が必要となる場合もあります。

OpenShift Container Platform は、ストレージを /var パーティションまたは /var のサブディレクトリーのいずれかに割り当てる単一のパーティションの追加をサポートします。以下に例を示します。

  • /var/lib/containers: イメージやコンテナーがシステムにさらに追加されると拡張するコンテナー関連のコンテンツを保持します。
  • /var/lib/etcd: etcd ストレージのパフォーマンスの最適化などの目的で分離する必要のあるデータを保持します。
  • /var: 監査などの目的に合わせて分離させる必要のあるデータを保持します。

/var ディレクトリーのコンテンツを個別に保存すると、必要に応じてこれらの領域のストレージの拡大を容易にし、後で OpenShift Container Platform を再インストールして、そのデータをそのまま保持することができます。この方法では、すべてのコンテナーを再度プルする必要はありません。また、システムの更新時に大きなログファイルをコピーする必要もありません。

/var は、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) の新規インストール前に有効にする必要があるため、以下の手順では OpenShift Container Platform インストールの openshift-install の準備フェーズで挿入されるマシン設定マニフェストを作成して、別の /var パーティションを設定します。

重要

この手順で個別の /var パーティションを作成する手順を実行する場合、このセクションで後に説明されるように、Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルを再び作成する必要はありません。

手順

  1. OpenShift Container Platform インストールファイルを保存するディレクトリーを作成します。

    $ mkdir $HOME/clusterconfig
  2. openshift-install を実行して、manifest および openshift のサブディレクトリーにファイルのセットを作成します。プロンプトが表示されたら、システムの質問に回答します。

    $ openshift-install create manifests --dir $HOME/clusterconfig

    出力例

    ? SSH Public Key ...
    INFO Credentials loaded from the "myprofile" profile in file "/home/myuser/.aws/credentials"
    INFO Consuming Install Config from target directory
    INFO Manifests created in: $HOME/clusterconfig/manifests and $HOME/clusterconfig/openshift

  3. オプション: インストールプログラムで clusterconfig/openshift ディレクトリーにマニフェストが作成されたことを確認します。

    $ ls $HOME/clusterconfig/openshift/

    出力例

    99_kubeadmin-password-secret.yaml
    99_openshift-cluster-api_master-machines-0.yaml
    99_openshift-cluster-api_master-machines-1.yaml
    99_openshift-cluster-api_master-machines-2.yaml
    ...

  4. 追加のパーティションを設定する Butane 設定を作成します。たとえば、$HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu ファイルに名前を付け、ディスクのデバイス名を worker システムのストレージデバイスの名前に変更し、必要に応じてストレージサイズを設定します。以下の例では、/var ディレクトリーを別のパーティションにマウントします。

    variant: openshift
    version: 4.9.0
    metadata:
      labels:
        machineconfiguration.openshift.io/role: worker
      name: 98-var-partition
    storage:
      disks:
      - device: /dev/<device_name> 1
        partitions:
        - label: var
          start_mib: <partition_start_offset> 2
          size_mib: <partition_size> 3
      filesystems:
        - device: /dev/disk/by-partlabel/var
          path: /var
          format: xfs
          mount_options: [defaults, prjquota] 4
          with_mount_unit: true
    1
    パーティションを設定する必要のあるディスクのストレージデバイス名。
    2
    データパーティションをブートディスクに追加する場合は、25000 MiB (メビバイト) の最小値が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
    3
    データパーティションのサイズ (メビバイト単位)。
    4
    コンテナーストレージに使用されるファイルシステムでは、 prjquota マウントオプションを有効にする必要があります。
    注記

    個別の /var パーティションを作成する場合、異なるインスタンスタイプに同じデバイス名がない場合は、ワーカーノードに異なるインスタンスタイプを使用することはできません。

  5. Butane config からマニフェストを作成し、 clusterconfig/openshift ディレクトリーに保存します。たとえば、以下のコマンドを実行します。

    $ butane $HOME/clusterconfig/98-var-partition.bu -o $HOME/clusterconfig/openshift/98-var-partition.yaml
  6. openshift-install を再度実行し、manifest および openshift のサブディレクトリー内のファイルセットから、Ignition 設定を作成します。

    $ openshift-install create ignition-configs --dir $HOME/clusterconfig
    $ ls $HOME/clusterconfig/
    auth  bootstrap.ign  master.ign  metadata.json  worker.ign

Ignition 設定ファイルを Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) システムをインストールするためにインストール手順への入力として使用できます。

4.12.8.2. インストール設定ファイルの作成

インストールプログラムがクラスターをデプロイするために必要なインストール設定ファイルを生成し、カスタマイズします。

前提条件

  • ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー用の OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得している。
  • Red Hat が公開している付随の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI のあるリージョンにクラスターをデプロイしていることを確認済みである。AWS GovCloud リージョンなどのカスタム AMI を必要とするリージョンにデプロイする場合は、install-config.yaml ファイルを手動で作成する必要があります。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを作成します。

    1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。

      $ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory> 1
      1
      <installation_directory> の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
      重要

      空のディレクトリーを指定します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットの有効期限は短く設定されているため、インストールディレクトリーを再利用することができません。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。

    2. プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。

      1. オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。

        注記

        インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

      2. ターゲットに設定するプラットフォームとして aws を選択します。
      3. AWS プロファイルをコンピューターに保存していない場合、インストールプログラムを実行するように設定したユーザーの AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーを入力します。

        注記

        AWS アクセスキー ID およびシークレットアクセスキーは、インストールホストの現行ユーザーのホームディレクトリーの ~/.aws/credentials に保存されます。エクスポートされたプロファイルの認証情報がファイルにない場合は、インストールプログラムにより認証情報の入力が求めるプロンプトが出されます。インストールプログラムに指定する認証情報は、ファイルに保存されます。

      4. クラスターのデプロイ先とする AWS リージョンを選択します。
      5. クラスターに設定した Route 53 サービスのベースドメインを選択します。
      6. クラスターの記述名を入力します。
      7. Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
  2. オプション: install-config.yaml ファイルをバックアップします。

    重要

    install-config.yaml ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。

関連情報

4.12.8.3. インストール時のクラスター全体のプロキシーの設定

実稼働環境では、インターネットへの直接アクセスを拒否し、代わりに HTTP または HTTPS プロキシーを使用することができます。プロキシー設定を install-config.yaml ファイルで行うことにより、新規の OpenShift Container Platform クラスターをプロキシーを使用するように設定できます。

前提条件

  • 既存の install-config.yaml ファイルがある。
  • クラスターがアクセスする必要のあるサイトを確認済みで、それらのいずれかがプロキシーをバイパスする必要があるかどうかを判別している。デフォルトで、すべてのクラスター egress トラフィック (クラスターをホストするクラウドについてのクラウドプロバイダー API に対する呼び出しを含む) はプロキシーされます。プロキシーを必要に応じてバイパスするために、サイトを Proxy オブジェクトの spec.noProxy フィールドに追加している。

    注記

    Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インストール設定の networking.machineNetwork[].cidrnetworking.clusterNetwork[].cidr、および networking.serviceNetwork[] フィールドの値が設定されます。

    Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud Platform (GCP)、Microsoft Azure、および Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) へのインストールの場合、Proxy オブジェクトの status.noProxy フィールドには、インスタンスメタデータのエンドポイント (169.254.169.254) も設定されます。

  • ec2.<region>.amazonaws.comelasticloadbalancing.<region>.amazonaws.com、および s3.<region>.amazonaws.com のエンドポイントを VPC エンドポイントに追加している。これらのエンドポイントは、ノードから AWS EC2 API への要求を完了するために必要です。プロキシーはノードレベルではなくコンテナーレベルで機能するため、これらの要求を AWS プライベートネットワークを使用して AWS EC2 API にルーティングする必要があります。プロキシーサーバーの許可リストに EC2 API のパブリック IP アドレスを追加するだけでは不十分です。

手順

  1. install-config.yaml ファイルを編集し、プロキシー設定を追加します。以下に例を示します。

    apiVersion: v1
    baseDomain: my.domain.com
    proxy:
      httpProxy: http://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 1
      httpsProxy: https://<username>:<pswd>@<ip>:<port> 2
      noProxy: example.com 3
    additionalTrustBundle: | 4
        -----BEGIN CERTIFICATE-----
        <MY_TRUSTED_CA_CERT>
        -----END CERTIFICATE-----
    ...
    1
    クラスター外の HTTP 接続を作成するために使用するプロキシー URL。URL スキームは http である必要があります。
    2
    クラスター外で HTTPS 接続を作成するために使用するプロキシー URL。
    3
    プロキシーから除外するための宛先ドメイン名、IP アドレス、または他のネットワーク CIDR のコンマ区切りの一覧。サブドメインのみと一致するように、ドメインの前に . を付けます。たとえば、.y.comx.y.com に一致しますが、 y.com には一致しません。* を使用し、すべての宛先のプロキシーをバイパスします。
    4
    指定されている場合には、インストールプログラムは、openshift-config namespace に user-ca-bundle という名前の設定魔府を生成して、追加の CA 証明書を保存します。additionalTrustBundle と少なくとも 1 つのプロキシー設定を指定した場合には、Proxy オブジェクトは trusted CA フィールドで user-ca-bundle 設定マップを参照するように設定されます。その後、Cluster Network Operator は、trustedCA パラメーターに指定されたコンテンツを RHCOS トラストバンドルにマージする trusted-ca-bundle 設定マップを作成します。additionalTrustBundle フィールドは、プロキシーのアイデンティティー証明書が RHCOS 信頼バンドルからの認証局によって署名されない限り必要になります。
    注記

    インストールプログラムは、プロキシーの readinessEndpoints フィールドをサポートしません。

  2. ファイルを保存し、OpenShift Container Platform のインストール時にこれを参照します。

インストールプログラムは、指定の install-config.yaml ファイルのプロキシー設定を使用する cluster という名前のクラスター全体のプロキシーを作成します。プロキシー設定が指定されていない場合、cluster Proxy オブジェクトが依然として作成されますが、これには spec がありません。

注記

cluster という名前の Proxy オブジェクトのみがサポートされ、追加のプロキシーを作成することはできません。

4.12.8.4. Kubernetes マニフェストおよび Ignition 設定ファイルの作成

一部のクラスター定義ファイルを変更し、クラスターマシンを手動で起動する必要があるため、クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。

インストール設定ファイルは Kubernetes マニフェストに変換されます。マニフェストは Ignition 設定ファイルにラップされます。これはクラスターマシンを設定するために後で使用されます。

重要
  • OpenShift Container Platform のインストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。
  • 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することをお勧めします。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラムを取得していること。
  • install-config.yaml インストール設定ファイルを作成していること。

手順

  1. OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。

    $ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、作成した install-config.yaml ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
  2. コントロールプレーンマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_master-machines-*.yaml

    これらのファイルを削除することで、クラスターがコントロールプレーンマシンを自動的に生成するのを防ぐことができます。

  3. ワーカーマシンを定義する Kubernetes マニフェストファイルを削除します。

    $ rm -f <installation_directory>/openshift/99_openshift-cluster-api_worker-machineset-*.yaml

    ワーカーマシンは独自に作成し、管理するため、これらのマシンを初期化する必要はありません。

  4. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml Kubernetes マニフェストファイルの mastersSchedulable パラメーターが false に設定されていることを確認します。この設定により、Pod がコントロールプレーンマシンにスケジュールされなくなります。

    1. <installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml ファイルを開きます。
    2. mastersSchedulable パラメーターを見つけ、これが false に設定されていることを確認します。
    3. ファイルを保存し、終了します。
  5. オプション: Ingress Operator を DNS レコードを作成するよう設定する必要がない場合は、<installation_directory>/manifests/cluster-dns-02-config.yml DNS 設定ファイルから privateZone および publicZone セクションを削除します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: DNS
    metadata:
      creationTimestamp: null
      name: cluster
    spec:
      baseDomain: example.openshift.com
      privateZone: 1
        id: mycluster-100419-private-zone
      publicZone: 2
        id: example.openshift.com
    status: {}
    1 2
    このセクションを完全に削除します。

    これを実行する場合、後のステップで Ingress DNS レコードを手動で追加する必要があります。

  6. Ignition 設定ファイルを作成するには、インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行します。

    $ ./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory> 1
    1
    <installation_directory> については、同じインストールディレクトリーを指定します。

    Ignition 設定ファイルは、インストールディレクトリー内のブートストラップ、コントロールプレーン、およびコンピュートノード用に作成されます。kubeadmin-password および kubeconfig ファイルが ./<installation_directory>/auth ディレクトリーに作成されます。

    .
    ├── auth
    │   ├── kubeadmin-password
    │   └── kubeconfig
    ├── bootstrap.ign
    ├── master.ign
    ├── metadata.json
    └── worker.ign

4.12.9. インフラストラクチャー名の抽出

Ignition 設定ファイルには、Amazon Web Services (AWS) でクラスターを一意に識別するために使用できる一意のクラスター ID が含まれます。インフラストラクチャー名は、OpenShift Container Platform のインストール時に適切な AWS リソースを見つけるためにも使用されます。提供される CloudFormation テンプレートにはこのインフラストラクチャー名の参照が含まれるため、これを抽出する必要があります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • jq パッケージをインストールしている。

手順

  • Ignition 設定ファイルメタデータからインフラストラクチャー名を抽出し、表示するには、以下のコマンドを実行します。

    $ jq -r .infraID <installation_directory>/metadata.json 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    出力例

    openshift-vw9j6 1

    1
    このコマンドの出力はクラスター名とランダムな文字列です。

4.12.10. AWS での VPC の作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用する Virtual Private Cloud (VPC) を Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。VPN およびルートテーブルを含む、各種要件を満たすように VPC をカスタマイズできます。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成できます。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。

手順

  1. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "VpcCidr", 1
        "ParameterValue": "10.0.0.0/16" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "AvailabilityZoneCount", 3
        "ParameterValue": "1" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "SubnetBits", 5
        "ParameterValue": "12" 6
      }
    ]
    1
    VPC の CIDR ブロック。
    2
    x.x.x.x/16-24 形式で CIDR ブロックを指定します。
    3
    VPC をデプロイするアベイラビリティーゾーンの数。
    4
    1 から 3 の間の整数を指定します。
    5
    各アベイラビリティーゾーン内の各サブネットのサイズ。
    6
    5 から 13 の間の整数を指定します。 ここで、5/27 であり、 13/19 です。
  2. このトピックのVPC の CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VPC について記述しています。
  3. CloudFormation テンプレートを起動し、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> 1
         --template-body file://<template>.yaml 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
    1
    <name>cluster-vpc などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-vpc/dbedae40-2fd3-11eb-820e-12a48460849f

  4. テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>

    StackStatusCREATE_COMPLETE を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。

    VpcId

    VPC の ID。

    PublicSubnetIds

    新規パブリックサブネットの ID。

    PrivateSubnetIds

    新規プライベートサブネットの ID。

4.12.10.1. VPC の CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VPC をデプロイすることができます。

例4.36 VPC の CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for Best Practice VPC with 1-3 AZs

Parameters:
  VpcCidr:
    AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24.
    Default: 10.0.0.0/16
    Description: CIDR block for VPC.
    Type: String
  AvailabilityZoneCount:
    ConstraintDescription: "The number of availability zones. (Min: 1, Max: 3)"
    MinValue: 1
    MaxValue: 3
    Default: 1
    Description: "How many AZs to create VPC subnets for. (Min: 1, Max: 3)"
    Type: Number
  SubnetBits:
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/19-27.
    MinValue: 5
    MaxValue: 13
    Default: 12
    Description: "Size of each subnet to create within the availability zones. (Min: 5 = /27, Max: 13 = /19)"
    Type: Number

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - VpcCidr
      - SubnetBits
    - Label:
        default: "Availability Zones"
      Parameters:
      - AvailabilityZoneCount
    ParameterLabels:
      AvailabilityZoneCount:
        default: "Availability Zone Count"
      VpcCidr:
        default: "VPC CIDR"
      SubnetBits:
        default: "Bits Per Subnet"

Conditions:
  DoAz3: !Equals [3, !Ref AvailabilityZoneCount]
  DoAz2: !Or [!Equals [2, !Ref AvailabilityZoneCount], Condition: DoAz3]

Resources:
  VPC:
    Type: "AWS::EC2::VPC"
    Properties:
      EnableDnsSupport: "true"
      EnableDnsHostnames: "true"
      CidrBlock: !Ref VpcCidr
  PublicSubnet:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [0, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 0
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PublicSubnet2:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [1, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 1
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PublicSubnet3:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [2, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 2
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  InternetGateway:
    Type: "AWS::EC2::InternetGateway"
  GatewayToInternet:
    Type: "AWS::EC2::VPCGatewayAttachment"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      InternetGatewayId: !Ref InternetGateway
  PublicRouteTable:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PublicRoute:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    DependsOn: GatewayToInternet
    Properties:
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      GatewayId: !Ref InternetGateway
  PublicSubnetRouteTableAssociation:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
  PublicSubnetRouteTableAssociation2:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet2
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
  PublicSubnetRouteTableAssociation3:
    Condition: DoAz3
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet3
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
  PrivateSubnet:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [3, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 0
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PrivateRouteTable:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PrivateSubnetRouteTableAssociation:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PrivateSubnet
      RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable
  NAT:
    DependsOn:
    - GatewayToInternet
    Type: "AWS::EC2::NatGateway"
    Properties:
      AllocationId:
        "Fn::GetAtt":
        - EIP
        - AllocationId
      SubnetId: !Ref PublicSubnet
  EIP:
    Type: "AWS::EC2::EIP"
    Properties:
      Domain: vpc
  Route:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    Properties:
      RouteTableId:
        Ref: PrivateRouteTable
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      NatGatewayId:
        Ref: NAT
  PrivateSubnet2:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [4, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 1
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PrivateRouteTable2:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PrivateSubnetRouteTableAssociation2:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      SubnetId: !Ref PrivateSubnet2
      RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable2
  NAT2:
    DependsOn:
    - GatewayToInternet
    Type: "AWS::EC2::NatGateway"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      AllocationId:
        "Fn::GetAtt":
        - EIP2
        - AllocationId
      SubnetId: !Ref PublicSubnet2
  EIP2:
    Type: "AWS::EC2::EIP"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      Domain: vpc
  Route2:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      RouteTableId:
        Ref: PrivateRouteTable2
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      NatGatewayId:
        Ref: NAT2
  PrivateSubnet3:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [5, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 2
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PrivateRouteTable3:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PrivateSubnetRouteTableAssociation3:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      SubnetId: !Ref PrivateSubnet3
      RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable3
  NAT3:
    DependsOn:
    - GatewayToInternet
    Type: "AWS::EC2::NatGateway"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      AllocationId:
        "Fn::GetAtt":
        - EIP3
        - AllocationId
      SubnetId: !Ref PublicSubnet3
  EIP3:
    Type: "AWS::EC2::EIP"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      Domain: vpc
  Route3:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      RouteTableId:
        Ref: PrivateRouteTable3
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      NatGatewayId:
        Ref: NAT3
  S3Endpoint:
    Type: AWS::EC2::VPCEndpoint
    Properties:
      PolicyDocument:
        Version: 2012-10-17
        Statement:
        - Effect: Allow
          Principal: '*'
          Action:
          - '*'
          Resource:
          - '*'
      RouteTableIds:
      - !Ref PublicRouteTable
      - !Ref PrivateRouteTable
      - !If [DoAz2, !Ref PrivateRouteTable2, !Ref "AWS::NoValue"]
      - !If [DoAz3, !Ref PrivateRouteTable3, !Ref "AWS::NoValue"]
      ServiceName: !Join
      - ''
      - - com.amazonaws.
        - !Ref 'AWS::Region'
        - .s3
      VpcId: !Ref VPC

Outputs:
  VpcId:
    Description: ID of the new VPC.
    Value: !Ref VPC
  PublicSubnetIds:
    Description: Subnet IDs of the public subnets.
    Value:
      !Join [
        ",",
        [!Ref PublicSubnet, !If [DoAz2, !Ref PublicSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PublicSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]]
      ]
  PrivateSubnetIds:
    Description: Subnet IDs of the private subnets.
    Value:
      !Join [
        ",",
        [!Ref PrivateSubnet, !If [DoAz2, !Ref PrivateSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PrivateSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]]
      ]

関連情報

4.12.11. AWS でのネットワークおよび負荷分散コンポーネントの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用できるネットワークおよび負荷分散 (classic または network) を Amazon Web Services (AWS) で設定する必要があります。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、AWS リソースのスタックを作成できます。スタックは、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散コンポーネントを表します。テンプレートは、ホストゾーンおよびサブネットタグも作成します。

単一 Virtual Private Cloud 内でテンプレートを複数回実行することができます。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。

手順

  1. クラスターの install-config.yaml ファイルに指定した Route 53 ベースドメインのホストゾーン ID を取得します。以下のコマンドを実行して、ホストゾーンの詳細を取得できます。

    $ aws route53 list-hosted-zones-by-name --dns-name <route53_domain> 1
    1
    <route53_domain> について、クラスターの install-config.yaml ファイルを生成した時に作成した Route 53 ベースドメインを指定します。

    出力例

    mycluster.example.com.	False	100
    HOSTEDZONES	65F8F38E-2268-B835-E15C-AB55336FCBFA	/hostedzone/Z21IXYZABCZ2A4	mycluster.example.com.	10

    この出力例では、ホストゾーン ID は Z21IXYZ3-2Z2A4 です。

  2. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "ClusterName", 1
        "ParameterValue": "mycluster" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "InfrastructureName", 3
        "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "HostedZoneId", 5
        "ParameterValue": "<random_string>" 6
      },
      {
        "ParameterKey": "HostedZoneName", 7
        "ParameterValue": "example.com" 8
      },
      {
        "ParameterKey": "PublicSubnets", 9
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 10
      },
      {
        "ParameterKey": "PrivateSubnets", 11
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 12
      },
      {
        "ParameterKey": "VpcId", 13
        "ParameterValue": "vpc-<random_string>" 14
      }
    ]
    1
    ホスト名などに使用する短いクラスター名。
    2
    クラスターの install-config.yaml ファイルを生成した時に使用したクラスター名を指定します。
    3
    クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
    4
    形式が <cluster-name>-<random-string> の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。
    5
    ターゲットの登録に使用する Route 53 パブリックトゾーン ID。
    6
    Z21IXYZABCZ2A4 に類する形式の Route 53 パブリックゾーン ID を指定します。この値は AWS コンソールから取得できます。
    7
    ターゲットの登録に使用する Route 53 ゾーン。
    8
    クラスターの install-config.yaml ファイルを生成した時に使用した Route 53 ベースドメインを指定します。AWS コンソールに表示される末尾のピリド (.) は含めないでください。
    9
    VPC 用に作成したパブリックサブネット。
    10
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から PublicSubnetIds 値を指定します。
    11
    VPC 用に作成したプライベートサブネット。
    12
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から PrivateSubnetIds 値を指定します。
    13
    クラスター用に作成した VPC。
    14
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から VpcId 値を指定します。
  3. このトピックのネットワークおよびロードバランサーの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークおよび負荷分散オブジェクトについて記述しています。

    重要

    AWS government またはシークレットリージョンにクラスターをデプロイする場合は、CloudFormation テンプレートの InternalApiServerRecord を更新して、CNAME レコードを使用する必要があります。ALIAS タイプのレコードは、AWS 政府リージョンではサポートされません。

  4. CloudFormation テンプレートを起動し、ネットワークおよび負荷分散コンポーネントを提供する AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> 1
         --template-body file://<template>.yaml 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
         --capabilities CAPABILITY_NAMED_IAM 4
    1
    <name>cluster-dns などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。
    4
    提供されるテンプレートは一部の AWS::IAM::Role リソースを作成するため、CAPABILITY_NAMED_IAM 機能を明示的に宣言する必要があります。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-dns/cd3e5de0-2fd4-11eb-5cf0-12be5c33a183

  5. テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>

    StackStatusCREATE_COMPLETE を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。

    PrivateHostedZoneId

    プライベート DNS のホストゾーン ID。

    ExternalApiLoadBalancerName

    外部 API ロードバランサーのフルネーム。

    InternalApiLoadBalancerName

    内部 API ロードバランサーのフルネーム。

    ApiServerDnsName

    API サーバーの完全ホスト名。

    RegisterNlbIpTargetsLambda

    これらのロードバランサーの登録/登録解除に役立つ Lambda ARN。

    ExternalApiTargetGroupArn

    外部 API ターゲットグループの ARN。

    InternalApiTargetGroupArn

    内部 API ターゲットグループの ARN。

    InternalServiceTargetGroupArn

    内部サービスターゲットグループの ARN。

4.12.11.1. ネットワークおよびロードバランサーの CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーをデプロイすることができます。

例4.37 ネットワークおよびロードバランサーの CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Network Elements (Route53 & LBs)

Parameters:
  ClusterName:
    AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
    MaxLength: 27
    MinLength: 1
    ConstraintDescription: Cluster name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
    Description: A short, representative cluster name to use for host names and other identifying names.
    Type: String
  InfrastructureName:
    AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
    MaxLength: 27
    MinLength: 1
    ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
    Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster.
    Type: String
  HostedZoneId:
    Description: The Route53 public zone ID to register the targets with, such as Z21IXYZABCZ2A4.
    Type: String
  HostedZoneName:
    Description: The Route53 zone to register the targets with, such as example.com. Omit the trailing period.
    Type: String
    Default: "example.com"
  PublicSubnets:
    Description: The internet-facing subnets.
    Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id>
  PrivateSubnets:
    Description: The internal subnets.
    Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id>
  VpcId:
    Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC.
    Type: AWS::EC2::VPC::Id

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Cluster Information"
      Parameters:
      - ClusterName
      - InfrastructureName
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - VpcId
      - PublicSubnets
      - PrivateSubnets
    - Label:
        default: "DNS"
      Parameters:
      - HostedZoneName
      - HostedZoneId
    ParameterLabels:
      ClusterName:
        default: "Cluster Name"
      InfrastructureName:
        default: "Infrastructure Name"
      VpcId:
        default: "VPC ID"
      PublicSubnets:
        default: "Public Subnets"
      PrivateSubnets:
        default: "Private Subnets"
      HostedZoneName:
        default: "Public Hosted Zone Name"
      HostedZoneId:
        default: "Public Hosted Zone ID"

Resources:
  ExtApiElb:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer
    Properties:
      Name: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "ext"]]
      IpAddressType: ipv4
      Subnets: !Ref PublicSubnets
      Type: network

  IntApiElb:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::LoadBalancer
    Properties:
      Name: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "int"]]
      Scheme: internal
      IpAddressType: ipv4
      Subnets: !Ref PrivateSubnets
      Type: network

  IntDns:
    Type: "AWS::Route53::HostedZone"
    Properties:
      HostedZoneConfig:
        Comment: "Managed by CloudFormation"
      Name: !Join [".", [!Ref ClusterName, !Ref HostedZoneName]]
      HostedZoneTags:
      - Key: Name
        Value: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "int"]]
      - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
        Value: "owned"
      VPCs:
      - VPCId: !Ref VpcId
        VPCRegion: !Ref "AWS::Region"

  ExternalApiServerRecord:
    Type: AWS::Route53::RecordSetGroup
    Properties:
      Comment: Alias record for the API server
      HostedZoneId: !Ref HostedZoneId
      RecordSets:
      - Name:
          !Join [
            ".",
            ["api", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]],
          ]
        Type: A
        AliasTarget:
          HostedZoneId: !GetAtt ExtApiElb.CanonicalHostedZoneID
          DNSName: !GetAtt ExtApiElb.DNSName

  InternalApiServerRecord:
    Type: AWS::Route53::RecordSetGroup
    Properties:
      Comment: Alias record for the API server
      HostedZoneId: !Ref IntDns
      RecordSets:
      - Name:
          !Join [
            ".",
            ["api", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]],
          ]
        Type: A
        AliasTarget:
          HostedZoneId: !GetAtt IntApiElb.CanonicalHostedZoneID
          DNSName: !GetAtt IntApiElb.DNSName
      - Name:
          !Join [
            ".",
            ["api-int", !Ref ClusterName, !Join ["", [!Ref HostedZoneName, "."]]],
          ]
        Type: A
        AliasTarget:
          HostedZoneId: !GetAtt IntApiElb.CanonicalHostedZoneID
          DNSName: !GetAtt IntApiElb.DNSName

  ExternalApiListener:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener
    Properties:
      DefaultActions:
      - Type: forward
        TargetGroupArn:
          Ref: ExternalApiTargetGroup
      LoadBalancerArn:
        Ref: ExtApiElb
      Port: 6443
      Protocol: TCP

  ExternalApiTargetGroup:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup
    Properties:
      HealthCheckIntervalSeconds: 10
      HealthCheckPath: "/readyz"
      HealthCheckPort: 6443
      HealthCheckProtocol: HTTPS
      HealthyThresholdCount: 2
      UnhealthyThresholdCount: 2
      Port: 6443
      Protocol: TCP
      TargetType: ip
      VpcId:
        Ref: VpcId
      TargetGroupAttributes:
      - Key: deregistration_delay.timeout_seconds
        Value: 60

  InternalApiListener:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener
    Properties:
      DefaultActions:
      - Type: forward
        TargetGroupArn:
          Ref: InternalApiTargetGroup
      LoadBalancerArn:
        Ref: IntApiElb
      Port: 6443
      Protocol: TCP

  InternalApiTargetGroup:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup
    Properties:
      HealthCheckIntervalSeconds: 10
      HealthCheckPath: "/readyz"
      HealthCheckPort: 6443
      HealthCheckProtocol: HTTPS
      HealthyThresholdCount: 2
      UnhealthyThresholdCount: 2
      Port: 6443
      Protocol: TCP
      TargetType: ip
      VpcId:
        Ref: VpcId
      TargetGroupAttributes:
      - Key: deregistration_delay.timeout_seconds
        Value: 60

  InternalServiceInternalListener:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::Listener
    Properties:
      DefaultActions:
      - Type: forward
        TargetGroupArn:
          Ref: InternalServiceTargetGroup
      LoadBalancerArn:
        Ref: IntApiElb
      Port: 22623
      Protocol: TCP

  InternalServiceTargetGroup:
    Type: AWS::ElasticLoadBalancingV2::TargetGroup
    Properties:
      HealthCheckIntervalSeconds: 10
      HealthCheckPath: "/healthz"
      HealthCheckPort: 22623
      HealthCheckProtocol: HTTPS
      HealthyThresholdCount: 2
      UnhealthyThresholdCount: 2
      Port: 22623
      Protocol: TCP
      TargetType: ip
      VpcId:
        Ref: VpcId
      TargetGroupAttributes:
      - Key: deregistration_delay.timeout_seconds
        Value: 60

  RegisterTargetLambdaIamRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    Properties:
      RoleName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "nlb", "lambda", "role"]]
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: "2012-10-17"
        Statement:
        - Effect: "Allow"
          Principal:
            Service:
            - "lambda.amazonaws.com"
          Action:
          - "sts:AssumeRole"
      Path: "/"
      Policies:
      - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "master", "policy"]]
        PolicyDocument:
          Version: "2012-10-17"
          Statement:
          - Effect: "Allow"
            Action:
              [
                "elasticloadbalancing:RegisterTargets",
                "elasticloadbalancing:DeregisterTargets",
              ]
            Resource: !Ref InternalApiTargetGroup
          - Effect: "Allow"
            Action:
              [
                "elasticloadbalancing:RegisterTargets",
                "elasticloadbalancing:DeregisterTargets",
              ]
            Resource: !Ref InternalServiceTargetGroup
          - Effect: "Allow"
            Action:
              [
                "elasticloadbalancing:RegisterTargets",
                "elasticloadbalancing:DeregisterTargets",
              ]
            Resource: !Ref ExternalApiTargetGroup

  RegisterNlbIpTargets:
    Type: "AWS::Lambda::Function"
    Properties:
      Handler: "index.handler"
      Role:
        Fn::GetAtt:
        - "RegisterTargetLambdaIamRole"
        - "Arn"
      Code:
        ZipFile: |
          import json
          import boto3
          import cfnresponse
          def handler(event, context):
            elb = boto3.client('elbv2')
            if event['RequestType'] == 'Delete':
              elb.deregister_targets(TargetGroupArn=event['ResourceProperties']['TargetArn'],Targets=[{'Id': event['ResourceProperties']['TargetIp']}])
            elif event['RequestType'] == 'Create':
              elb.register_targets(TargetGroupArn=event['ResourceProperties']['TargetArn'],Targets=[{'Id': event['ResourceProperties']['TargetIp']}])
            responseData = {}
            cfnresponse.send(event, context, cfnresponse.SUCCESS, responseData, event['ResourceProperties']['TargetArn']+event['ResourceProperties']['TargetIp'])
      Runtime: "python3.7"
      Timeout: 120

  RegisterSubnetTagsLambdaIamRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    Properties:
      RoleName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "subnet-tags-lambda-role"]]
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: "2012-10-17"
        Statement:
        - Effect: "Allow"
          Principal:
            Service:
            - "lambda.amazonaws.com"
          Action:
          - "sts:AssumeRole"
      Path: "/"
      Policies:
      - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "subnet-tagging-policy"]]
        PolicyDocument:
          Version: "2012-10-17"
          Statement:
          - Effect: "Allow"
            Action:
              [
                "ec2:DeleteTags",
                "ec2:CreateTags"
              ]
            Resource: "arn:aws:ec2:*:*:subnet/*"
          - Effect: "Allow"
            Action:
              [
                "ec2:DescribeSubnets",
                "ec2:DescribeTags"
              ]
            Resource: "*"

  RegisterSubnetTags:
    Type: "AWS::Lambda::Function"
    Properties:
      Handler: "index.handler"
      Role:
        Fn::GetAtt:
        - "RegisterSubnetTagsLambdaIamRole"
        - "Arn"
      Code:
        ZipFile: |
          import json
          import boto3
          import cfnresponse
          def handler(event, context):
            ec2_client = boto3.client('ec2')
            if event['RequestType'] == 'Delete':
              for subnet_id in event['ResourceProperties']['Subnets']:
                ec2_client.delete_tags(Resources=[subnet_id], Tags=[{'Key': 'kubernetes.io/cluster/' + event['ResourceProperties']['InfrastructureName']}]);
            elif event['RequestType'] == 'Create':
              for subnet_id in event['ResourceProperties']['Subnets']:
                ec2_client.create_tags(Resources=[subnet_id], Tags=[{'Key': 'kubernetes.io/cluster/' + event['ResourceProperties']['InfrastructureName'], 'Value': 'shared'}]);
            responseData = {}
            cfnresponse.send(event, context, cfnresponse.SUCCESS, responseData, event['ResourceProperties']['InfrastructureName']+event['ResourceProperties']['Subnets'][0])
      Runtime: "python3.7"
      Timeout: 120

  RegisterPublicSubnetTags:
    Type: Custom::SubnetRegister
    Properties:
      ServiceToken: !GetAtt RegisterSubnetTags.Arn
      InfrastructureName: !Ref InfrastructureName
      Subnets: !Ref PublicSubnets

  RegisterPrivateSubnetTags:
    Type: Custom::SubnetRegister
    Properties:
      ServiceToken: !GetAtt RegisterSubnetTags.Arn
      InfrastructureName: !Ref InfrastructureName
      Subnets: !Ref PrivateSubnets

Outputs:
  PrivateHostedZoneId:
    Description: Hosted zone ID for the private DNS, which is required for private records.
    Value: !Ref IntDns
  ExternalApiLoadBalancerName:
    Description: Full name of the external API load balancer.
    Value: !GetAtt ExtApiElb.LoadBalancerFullName
  InternalApiLoadBalancerName:
    Description: Full name of the internal API load balancer.
    Value: !GetAtt IntApiElb.LoadBalancerFullName
  ApiServerDnsName:
    Description: Full hostname of the API server, which is required for the Ignition config files.
    Value: !Join [".", ["api-int", !Ref ClusterName, !Ref HostedZoneName]]
  RegisterNlbIpTargetsLambda:
    Description: Lambda ARN useful to help register or deregister IP targets for these load balancers.
    Value: !GetAtt RegisterNlbIpTargets.Arn
  ExternalApiTargetGroupArn:
    Description: ARN of the external API target group.
    Value: !Ref ExternalApiTargetGroup
  InternalApiTargetGroupArn:
    Description: ARN of the internal API target group.
    Value: !Ref InternalApiTargetGroup
  InternalServiceTargetGroupArn:
    Description: ARN of the internal service target group.
    Value: !Ref InternalServiceTargetGroup
重要

クラスターを AWS government またはシークレットリージョンにデプロイする場合は、InternalApiServerRecord を更新し、CNAME レコードを使用する必要があります。ALIAS タイプのレコードは、AWS 政府リージョンではサポートされません。以下に例を示します。

Type: CNAME
TTL: 10
ResourceRecords:
- !GetAtt IntApiElb.DNSName

関連情報

4.12.12. AWS でのセキュリティーグループおよびロールの作成

OpenShift Container Platform クラスターで使用するセキュリティーグループおよびロールを Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、AWS リソースのスタックを作成できます。スタックは、OpenShift Container Platform クラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを表します。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。

手順

  1. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "InfrastructureName", 1
        "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "VpcCidr", 3
        "ParameterValue": "10.0.0.0/16" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "PrivateSubnets", 5
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 6
      },
      {
        "ParameterKey": "VpcId", 7
        "ParameterValue": "vpc-<random_string>" 8
      }
    ]
    1
    クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
    2
    形式が <cluster-name>-<random-string> の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。
    3
    VPC の CIDR ブロック。
    4
    x.x.x.x/16-24 の形式で定義した VPC に使用した CIDR ブロックパラメーターを指定します。
    5
    VPC 用に作成したプライベートサブネット。
    6
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から PrivateSubnetIds 値を指定します。
    7
    クラスター用に作成した VPC。
    8
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から VpcId 値を指定します。
  2. このトピックのセキュリティーオブジェクトの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールについて記述しています。
  3. CloudFormation テンプレートを起動し、セキュリティーグループおよびロールを表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> 1
         --template-body file://<template>.yaml 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
         --capabilities CAPABILITY_NAMED_IAM 4
    1
    <name>cluster-secs などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。
    4
    提供されるテンプレートは一部の AWS::IAM::Role および AWS::IAM::InstanceProfile リソースを作成するため、CAPABILITY_NAMED_IAM 機能を明示的に宣言する必要があります。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-sec/03bd4210-2ed7-11eb-6d7a-13fc0b61e9db

  4. テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>

    StackStatusCREATE_COMPLETE を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。

    MasterSecurityGroupId

    マスターセキュリティーグループ ID

    WorkerSecurityGroupId

    ワーカーセキュリティーグループ ID

    MasterInstanceProfile

    マスター IAM インスタンスプロファイル

    WorkerInstanceProfile

    ワーカー IAM インスタンスプロファイル

4.12.12.1. セキュリティーオブジェクトの CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なセキュリティーオブジェクトをデプロイすることができます。

例4.38 セキュリティーオブジェクトの CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Security Elements (Security Groups & IAM)

Parameters:
  InfrastructureName:
    AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
    MaxLength: 27
    MinLength: 1
    ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
    Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster.
    Type: String
  VpcCidr:
    AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24.
    Default: 10.0.0.0/16
    Description: CIDR block for VPC.
    Type: String
  VpcId:
    Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC.
    Type: AWS::EC2::VPC::Id
  PrivateSubnets:
    Description: The internal subnets.
    Type: List<AWS::EC2::Subnet::Id>

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Cluster Information"
      Parameters:
      - InfrastructureName
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - VpcId
      - VpcCidr
      - PrivateSubnets
    ParameterLabels:
      InfrastructureName:
        default: "Infrastructure Name"
      VpcId:
        default: "VPC ID"
      VpcCidr:
        default: "VPC CIDR"
      PrivateSubnets:
        default: "Private Subnets"

Resources:
  MasterSecurityGroup:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroup
    Properties:
      GroupDescription: Cluster Master Security Group
      SecurityGroupIngress:
      - IpProtocol: icmp
        FromPort: 0
        ToPort: 0
        CidrIp: !Ref VpcCidr
      - IpProtocol: tcp
        FromPort: 22
        ToPort: 22
        CidrIp: !Ref VpcCidr
      - IpProtocol: tcp
        ToPort: 6443
        FromPort: 6443
        CidrIp: !Ref VpcCidr
      - IpProtocol: tcp
        FromPort: 22623
        ToPort: 22623
        CidrIp: !Ref VpcCidr
      VpcId: !Ref VpcId

  WorkerSecurityGroup:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroup
    Properties:
      GroupDescription: Cluster Worker Security Group
      SecurityGroupIngress:
      - IpProtocol: icmp
        FromPort: 0
        ToPort: 0
        CidrIp: !Ref VpcCidr
      - IpProtocol: tcp
        FromPort: 22
        ToPort: 22
        CidrIp: !Ref VpcCidr
      VpcId: !Ref VpcId

  MasterIngressEtcd:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: etcd
      FromPort: 2379
      ToPort: 2380
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressVxlan:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Vxlan packets
      FromPort: 4789
      ToPort: 4789
      IpProtocol: udp

  MasterIngressWorkerVxlan:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Vxlan packets
      FromPort: 4789
      ToPort: 4789
      IpProtocol: udp

  MasterIngressGeneve:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Geneve packets
      FromPort: 6081
      ToPort: 6081
      IpProtocol: udp

  MasterIngressWorkerGeneve:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Geneve packets
      FromPort: 6081
      ToPort: 6081
      IpProtocol: udp

  MasterIngressIpsecIke:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec IKE packets
      FromPort: 500
      ToPort: 500
      IpProtocol: udp

  MasterIngressIpsecNat:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec NAT-T packets
      FromPort: 4500
      ToPort: 4500
      IpProtocol: udp

  MasterIngressIpsecEsp:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec ESP packets
      IpProtocol: 50

  MasterIngressWorkerIpsecIke:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec IKE packets
      FromPort: 500
      ToPort: 500
      IpProtocol: udp

  MasterIngressWorkerIpsecNat:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec NAT-T packets
      FromPort: 4500
      ToPort: 4500
      IpProtocol: udp

  MasterIngressWorkerIpsecEsp:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec ESP packets
      IpProtocol: 50

  MasterIngressInternal:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressWorkerInternal:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressInternalUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: udp

  MasterIngressWorkerInternalUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: udp

  MasterIngressKube:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes kubelet, scheduler and controller manager
      FromPort: 10250
      ToPort: 10259
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressWorkerKube:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes kubelet, scheduler and controller manager
      FromPort: 10250
      ToPort: 10259
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressIngressServices:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressWorkerIngressServices:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: tcp

  MasterIngressIngressServicesUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: udp

  MasterIngressWorkerIngressServicesUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressVxlan:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Vxlan packets
      FromPort: 4789
      ToPort: 4789
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressMasterVxlan:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Vxlan packets
      FromPort: 4789
      ToPort: 4789
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressGeneve:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Geneve packets
      FromPort: 6081
      ToPort: 6081
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressMasterGeneve:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Geneve packets
      FromPort: 6081
      ToPort: 6081
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressIpsecIke:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec IKE packets
      FromPort: 500
      ToPort: 500
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressIpsecNat:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec NAT-T packets
      FromPort: 4500
      ToPort: 4500
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressIpsecEsp:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec ESP packets
      IpProtocol: 50

  WorkerIngressMasterIpsecIke:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec IKE packets
      FromPort: 500
      ToPort: 500
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressMasterIpsecNat:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec NAT-T packets
      FromPort: 4500
      ToPort: 4500
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressMasterIpsecEsp:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: IPsec ESP packets
      IpProtocol: 50

  WorkerIngressInternal:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: tcp

  WorkerIngressMasterInternal:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: tcp

  WorkerIngressInternalUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressMasterInternalUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal cluster communication
      FromPort: 9000
      ToPort: 9999
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressKube:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes secure kubelet port
      FromPort: 10250
      ToPort: 10250
      IpProtocol: tcp

  WorkerIngressWorkerKube:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Internal Kubernetes communication
      FromPort: 10250
      ToPort: 10250
      IpProtocol: tcp

  WorkerIngressIngressServices:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: tcp

  WorkerIngressMasterIngressServices:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: tcp

  WorkerIngressIngressServicesUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: udp

  WorkerIngressMasterIngressServicesUDP:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroupIngress
    Properties:
      GroupId: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId
      SourceSecurityGroupId: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId
      Description: Kubernetes ingress services
      FromPort: 30000
      ToPort: 32767
      IpProtocol: udp

  MasterIamRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    Properties:
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: "2012-10-17"
        Statement:
        - Effect: "Allow"
          Principal:
            Service:
            - "ec2.amazonaws.com"
          Action:
          - "sts:AssumeRole"
      Policies:
      - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "master", "policy"]]
        PolicyDocument:
          Version: "2012-10-17"
          Statement:
          - Effect: "Allow"
            Action:
            - "ec2:AttachVolume"
            - "ec2:AuthorizeSecurityGroupIngress"
            - "ec2:CreateSecurityGroup"
            - "ec2:CreateTags"
            - "ec2:CreateVolume"
            - "ec2:DeleteSecurityGroup"
            - "ec2:DeleteVolume"
            - "ec2:Describe*"
            - "ec2:DetachVolume"
            - "ec2:ModifyInstanceAttribute"
            - "ec2:ModifyVolume"
            - "ec2:RevokeSecurityGroupIngress"
            - "elasticloadbalancing:AddTags"
            - "elasticloadbalancing:AttachLoadBalancerToSubnets"
            - "elasticloadbalancing:ApplySecurityGroupsToLoadBalancer"
            - "elasticloadbalancing:CreateListener"
            - "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancer"
            - "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerPolicy"
            - "elasticloadbalancing:CreateLoadBalancerListeners"
            - "elasticloadbalancing:CreateTargetGroup"
            - "elasticloadbalancing:ConfigureHealthCheck"
            - "elasticloadbalancing:DeleteListener"
            - "elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancer"
            - "elasticloadbalancing:DeleteLoadBalancerListeners"
            - "elasticloadbalancing:DeleteTargetGroup"
            - "elasticloadbalancing:DeregisterInstancesFromLoadBalancer"
            - "elasticloadbalancing:DeregisterTargets"
            - "elasticloadbalancing:Describe*"
            - "elasticloadbalancing:DetachLoadBalancerFromSubnets"
            - "elasticloadbalancing:ModifyListener"
            - "elasticloadbalancing:ModifyLoadBalancerAttributes"
            - "elasticloadbalancing:ModifyTargetGroup"
            - "elasticloadbalancing:ModifyTargetGroupAttributes"
            - "elasticloadbalancing:RegisterInstancesWithLoadBalancer"
            - "elasticloadbalancing:RegisterTargets"
            - "elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesForBackendServer"
            - "elasticloadbalancing:SetLoadBalancerPoliciesOfListener"
            - "kms:DescribeKey"
            Resource: "*"

  MasterInstanceProfile:
    Type: "AWS::IAM::InstanceProfile"
    Properties:
      Roles:
      - Ref: "MasterIamRole"

  WorkerIamRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    Properties:
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: "2012-10-17"
        Statement:
        - Effect: "Allow"
          Principal:
            Service:
            - "ec2.amazonaws.com"
          Action:
          - "sts:AssumeRole"
      Policies:
      - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "worker", "policy"]]
        PolicyDocument:
          Version: "2012-10-17"
          Statement:
          - Effect: "Allow"
            Action:
            - "ec2:DescribeInstances"
            - "ec2:DescribeRegions"
            Resource: "*"

  WorkerInstanceProfile:
    Type: "AWS::IAM::InstanceProfile"
    Properties:
      Roles:
      - Ref: "WorkerIamRole"

Outputs:
  MasterSecurityGroupId:
    Description: Master Security Group ID
    Value: !GetAtt MasterSecurityGroup.GroupId

  WorkerSecurityGroupId:
    Description: Worker Security Group ID
    Value: !GetAtt WorkerSecurityGroup.GroupId

  MasterInstanceProfile:
    Description: Master IAM Instance Profile
    Value: !Ref MasterInstanceProfile

  WorkerInstanceProfile:
    Description: Worker IAM Instance Profile
    Value: !Ref WorkerInstanceProfile

関連情報

4.12.13. ストリームメタデータを使用した RHCOS AMI へのアクセス

OpenShift Container Platform では、ストリームメタデータ は、JSON 形式で RHCOS に関する標準化されたメタデータを 提供し、メタデータをクラスターに挿入します。ストリームメタデータは、複数のアーキテクチャーをサポートする安定した形式で、自動化を維持するための自己文書化が意図されています。

openshift-installcoreos print-stream-json サブコマンドを使用して、ストリームメタデータ形式のブートイメージに関する情報にアクセスできます。このコマンドは、スクリプト可能でマシン読み取り可能な形式でストリームメタデータを出力する方法を提供します。

ユーザーによってプロビジョニングされるインストールの場合、openshift-install バイナリーには、AWS AMI などの OpenShift Container Platform での使用がテストされている RHCOS ブートイメージのバージョンへの参照が含まれます。

手順

ストリームメタデータを解析するには、以下のいずれかの方法を使用します。

  • Go プログラムから、https://github.com/coreos/stream-metadata-go の公式の stream-metadata-go ライブラリーを使用します。ライブラリーでサンプルコードを確認することもできます。
  • Python や Ruby などの別のプログラミング言語から、お好みのプログラミング言語の JSON ライブラリーを使用します。
  • jq などの JSON データを処理するコマンドラインユーティリティーから、以下のコマンドを実行します。

    • us-west-1 などの、AWS リージョンの現在の x86_64 AMI を出力します。

      $ openshift-install coreos print-stream-json | jq -r '.architectures.x86_64.images.aws.regions["us-west-1"].image'

      出力例

      ami-0d3e625f84626bbda

      このコマンドの出力は、us-west-1 リージョンの AWS AMI ID です。AMI はクラスターと同じリージョンに属する必要があります。

4.12.14. AWS インフラストラクチャーの RHCOS AMI

Red Hat は、OpenShift Container Platform ノードに手動で指定できるさまざまな AWS リージョンに有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI を提供します。

注記

また、独自の AMI をインポートすることで、RHCOS AMI がパブリッシュされていないリージョンにインストールすることもできます。

表4.43 RHCOS AMI
AWS ゾーンAWS AMI

af-south-1

ami-0f3804f5a2f913dcc

ap-east-1

ami-0de1febb30a83da66

ap-northeast-1

ami-0183df96a3e002687

ap-northeast-2

ami-06b8798cd60242798

ap-northeast-3

ami-00b16b33aa0951016

ap-south-1

ami-007243f8ff78e8294

ap-southeast-1

ami-079dfdacb5ab5a0d1

ap-southeast-2

ami-03882e39cb7785c32

ca-central-1

ami-05cba1f80cc8b1dbe

eu-central-1

ami-073c775bbe9cd434e

eu-north-1

ami-0763e6e75b681acc5

eu-south-1

ami-00d023f19775fb64b

eu-west-1

ami-0033e3f2331a530c4

eu-west-2

ami-00d8a741ebe74f0c4

eu-west-3

ami-09b04e7f60e3374a7

me-south-1

ami-0f8039330b6e54010

sa-east-1

ami-01af22f821b470ad1

us-east-1

ami-0c72f473496a7b1c2

us-east-2

ami-09e637fc5885c13cc

us-west-1

ami-0fa0f6fce7e63dd26

us-west-2

ami-084fb1316cd1ed4cc

4.12.14.1. 公開済み RHCOS AMI のない AWS リージョン

Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) または AWS software development kit (SDK) のネイティブサポートなしに、OpenShift Container Platform クラスターを Amazon Web Services (AWS) リージョンにデプロイできます。パブリッシュ済みの AMI が AWS リージョンで利用できない場合は、クラスターをインストールする前にカスタム AMI をアップロードできます。

AWS SDK によってサポートされないリージョンにデプロイしている場合で、カスタム AMI を指定しない場合、インストールプログラムは us-east-1 AMI をユーザーアカウントに自動的にコピーします。次にインストールプログラムは、デフォルトまたはユーザー指定の Key Management Service (KMS) キーを使用して、暗号化された EBS ボリュームでコントロールプレーンマシンを作成します。これにより、AMI は、パブリッシュ済みの RHCOS AMI と同じプロセスワークフローを実施することができます。

RHCOS AMI のネイティブサポートのないリージョンはパブリッシュされないため、クラスターの作成時にターミナルから選択することはできません。ただし、install-config.yaml ファイルでカスタム AMI を設定して、このリージョンにインストールすることができます。

4.12.14.2. AWS でのカスタム RHCOS AMI のアップロード

カスタム Amazon Web Services (AWS) リージョンにデプロイする場合、そのリージョンに属するカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) をアップロードする必要があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • 必要な IAM サービ出力ル で、Amazon S3 バケットを作成している。
  • RHCOS VMDK ファイルを Amazon S3 にアップロードしている。RHCOS VMDK ファイルは、インストールする OpenShift Container Platform のバージョンと同じか、またはそれ以下のバージョンである必要があります。
  • AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。Install the AWS CLI Using the Bundled Installer を参照してください。

手順

  1. AWS プロファイルを環境変数としてエクスポートします。

    $ export AWS_PROFILE=<aws_profile> 1
  2. カスタム AMI に関連付けるリージョンを環境変数としてエクスポートします。

    $ export AWS_DEFAULT_REGION=<aws_region> 1
  3. 環境変数として Amazon S3 にアップロードした RHCOS のバージョンをエクスポートします。

    $ export RHCOS_VERSION=<version> 1
    1 1 1
    4.9.0 などの RHCOS VMDK バージョン。
  4. Amazon S3 バケット名を環境変数としてエクスポートします。

    $ export VMIMPORT_BUCKET_NAME=<s3_bucket_name>
  5. containers.json ファイルを作成し、RHCOS VMDK ファイルを定義します。

    $ cat <<EOF > containers.json
    {
       "Description": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64",
       "Format": "vmdk",
       "UserBucket": {
          "S3Bucket": "${VMIMPORT_BUCKET_NAME}",
          "S3Key": "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64.vmdk"
       }
    }
    EOF
  6. RHCOS ディスクを Amazon EBS スナップショットとしてインポートします。

    $ aws ec2 import-snapshot --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \
         --description "<description>" \ 1
         --disk-container "file://<file_path>/containers.json" 2
    1
    rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64 などの RHCOS ディスクがインポートされていることの説明。
    2
    RHCOS ディスクを説明する JSON ファイルへのファイルパス。JSON ファイルには、Amazon S3 バケット名とキーが含まれている必要があります。
  7. イメージインポートのステータスを確認します。

    $ watch -n 5 aws ec2 describe-import-snapshot-tasks --region ${AWS_DEFAULT_REGION}

    出力例

    {
        "ImportSnapshotTasks": [
            {
                "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64",
                "ImportTaskId": "import-snap-fh6i8uil",
                "SnapshotTaskDetail": {
                    "Description": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64",
                    "DiskImageSize": 819056640.0,
                    "Format": "VMDK",
                    "SnapshotId": "snap-06331325870076318",
                    "Status": "completed",
                    "UserBucket": {
                        "S3Bucket": "external-images",
                        "S3Key": "rhcos-4.7.0-x86_64-aws.x86_64.vmdk"
                    }
                }
            }
        ]
    }

    SnapshotId をコピーして、イメージを登録します。

  8. RHCOS スナップショットからカスタム RHCOS AMI を作成します。

    $ aws ec2 register-image \
       --region ${AWS_DEFAULT_REGION} \
       --architecture x86_64 \ 1
       --description "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ 2
       --ena-support \
       --name "rhcos-${RHCOS_VERSION}-x86_64-aws.x86_64" \ 3
       --virtualization-type hvm \
       --root-device-name '/dev/xvda' \
       --block-device-mappings 'DeviceName=/dev/xvda,Ebs={DeleteOnTermination=true,SnapshotId=<snapshot_ID>}' 4
    1
    x86_64s390x、または ppc64le などの RHCOS VMDK アーキテクチャータイプ。
    2
    インポートされたスナップショットの Description
    3
    RHCOS AMI の名前。
    4
    インポートされたスナップショットからの SnapshotID

これらの API の詳細は、AWS ドキュメントの Importing a Disk as a Snapshot Using VM Import/Export および Creating a Linux AMI from a snapshot を参照してください。

4.12.15. AWS でのブートストラップノードの作成

OpenShift Container Platform クラスターの初期化で使用するブートストラップノードを Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、AWS リソースのスタックを作成できます。スタックは、OpenShift Container Platform インストールに必要なブートストラップノードを表します。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用してブートストラップノードを作成しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
  • AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
  • AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。

手順

  1. bootstrap.ign Ignition 設定ファイルをクラスターに送るための場所を指定します。このファイルはインストールディレクトリーに置かれます。これを実行するための 1 つの方法として、クラスターのリージョンに S3 バケットを作成し、Ignition 設定ファイルをこれにアップロードします。

    重要

    提供される CloudFormation テンプレートでは、クラスターの Ignition 設定ファイルは S3 バケットから送られることを前提としています。このファイルを別の場所から送ることを選択する場合は、テンプレートを変更する必要があります。

    重要

    AWS SDK とは異なるエンドポイントを持つリージョンにデプロイする場合や、独自のカスタムエンドポイントを提供する場合は、s3:// スキーマではなく、事前に署名済みの URL を S3 バケットに使用する必要があります。

    注記

    ブートストラップ Ignition 設定ファイルには、X.509 キーのようなシークレットが含まれません。以下の手順では、S3 バケットの基本的なセキュリティーを提供します。追加のセキュリティーを提供するには、OpenShift IAM ユーザーなどの特定のユーザーのみがバケットに含まれるオブジェクトにアクセスできるように S3 バケットポリシーを有効にできます。S3 を完全に回避し、ブートストラップマシンが到達できるアドレスからブートストラップ Ignition 設定ファイルを送ることができます。

    1. バケットを作成します。

      $ aws s3 mb s3://<cluster-name>-infra 1
      1
      <cluster-name>-infra はバケット名です。install-config.yaml ファイルを作成する際に、<cluster-name> をクラスターに指定された名前に置き換えます。
    2. bootstrap.ign Ignition 設定ファイルをバケットにアップロードします。

      $ aws s3 cp <installation_directory>/bootstrap.ign s3://<cluster-name>-infra/bootstrap.ign 1
      1
      <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    3. ファイルがアップロードされていることを確認します。

      $ aws s3 ls s3://<cluster-name>-infra/

      出力例

      2019-04-03 16:15:16     314878 bootstrap.ign

  2. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "InfrastructureName", 1
        "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "RhcosAmi", 3
        "ParameterValue": "ami-<random_string>" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "AllowedBootstrapSshCidr", 5
        "ParameterValue": "0.0.0.0/0" 6
      },
      {
        "ParameterKey": "PublicSubnet", 7
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 8
      },
      {
        "ParameterKey": "MasterSecurityGroupId", 9
        "ParameterValue": "sg-<random_string>" 10
      },
      {
        "ParameterKey": "VpcId", 11
        "ParameterValue": "vpc-<random_string>" 12
      },
      {
        "ParameterKey": "BootstrapIgnitionLocation", 13
        "ParameterValue": "s3://<bucket_name>/bootstrap.ign" 14
      },
      {
        "ParameterKey": "AutoRegisterELB", 15
        "ParameterValue": "yes" 16
      },
      {
        "ParameterKey": "RegisterNlbIpTargetsLambdaArn", 17
        "ParameterValue": "arn:aws:lambda:<region>:<account_number>:function:<dns_stack_name>-RegisterNlbIpTargets-<random_string>" 18
      },
      {
        "ParameterKey": "ExternalApiTargetGroupArn", 19
        "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Exter-<random_string>" 20
      },
      {
        "ParameterKey": "InternalApiTargetGroupArn", 21
        "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" 22
      },
      {
        "ParameterKey": "InternalServiceTargetGroupArn", 23
        "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" 24
      }
    ]
    1
    クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
    2
    形式が <cluster-name>-<random-string> の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。
    3
    ブートストラップノードに使用する最新の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI。
    4
    有効な AWS::EC2::Image::Id 値を指定します。
    5
    ブートストラップノードへの SSH アクセスを許可する CIDR ブロック。
    6
    x.x.x.x/16-24 形式で CIDR ブロックを指定します。
    7
    ブートストラップを起動するために VPC に関連付けられるパブリックサブネット。
    8
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から PublicSubnetIds 値を指定します。
    9
    マスターセキュリティーグループ ID (一時ルールの登録用)。
    10
    セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートから MasterSecurityGroupId 値を指定します。
    11
    作成されたリソースが属する VPC。
    12
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力から VpcId 値を指定します。
    13
    ブートストラップの Ignition 設定ファイルをフェッチする場所。
    14
    s3://<bucket_name>/bootstrap.ign の形式で S3 バケットおよびファイル名を指定します。
    15
    ネットワークロードバランサー (NLB) を登録するかどうか。
    16
    yes または no を指定します。yes を指定する場合、Lambda Amazon Resource Name (ARN) の値を指定する必要があります。
    17
    NLB IP ターゲット登録 lambda グループの ARN。
    18
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から RegisterNlbIpTargetsLambda 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
    19
    外部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
    20
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から ExternalApiTargetGroupArn 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
    21
    内部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
    22
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から InternalApiTargetGroupArn 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
    23
    内部サービスバランサーのターゲットグループの ARN。
    24
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から InternalServiceTargetGroupArn 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
  3. このトピックのブートストラップマシンの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なブートストラップマシンについて記述しています。
  4. CloudFormation テンプレートを起動し、ブートストラップノードを表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> 1
         --template-body file://<template>.yaml 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
         --capabilities CAPABILITY_NAMED_IAM 4
    1
    <name>cluster-bootstrap などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。
    4
    提供されるテンプレートは一部の AWS::IAM::Role および AWS::IAM::InstanceProfile リソースを作成するため、CAPABILITY_NAMED_IAM 機能を明示的に宣言する必要があります。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-bootstrap/12944486-2add-11eb-9dee-12dace8e3a83

  5. テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>

    StackStatusCREATE_COMPLETE を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。

    BootstrapInstanceId

    ブートストラップインスタンス ID。

    BootstrapPublicIp

    ブートストラップノードのパブリック IP アドレス。

    BootstrapPrivateIp

    ブートストラップノードのプライベート IP アドレス。

4.12.15.1. ブートストラップマシンの CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なブートストラップマシンをデプロイできます。

例4.39 ブートストラップマシンの CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Bootstrap (EC2 Instance, Security Groups and IAM)

Parameters:
  InfrastructureName:
    AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
    MaxLength: 27
    MinLength: 1
    ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
    Description: A short, unique cluster ID used to tag cloud resources and identify items owned or used by the cluster.
    Type: String
  RhcosAmi:
    Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap.
    Type: AWS::EC2::Image::Id
  AllowedBootstrapSshCidr:
    AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/([0-9]|1[0-9]|2[0-9]|3[0-2]))$
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/0-32.
    Default: 0.0.0.0/0
    Description: CIDR block to allow SSH access to the bootstrap node.
    Type: String
  PublicSubnet:
    Description: The public subnet to launch the bootstrap node into.
    Type: AWS::EC2::Subnet::Id
  MasterSecurityGroupId:
    Description: The master security group ID for registering temporary rules.
    Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id
  VpcId:
    Description: The VPC-scoped resources will belong to this VPC.
    Type: AWS::EC2::VPC::Id
  BootstrapIgnitionLocation:
    Default: s3://my-s3-bucket/bootstrap.ign
    Description: Ignition config file location.
    Type: String
  AutoRegisterELB:
    Default: "yes"
    AllowedValues:
    - "yes"
    - "no"
    Description: Do you want to invoke NLB registration, which requires a Lambda ARN parameter?
    Type: String
  RegisterNlbIpTargetsLambdaArn:
    Description: ARN for NLB IP target registration lambda.
    Type: String
  ExternalApiTargetGroupArn:
    Description: ARN for external API load balancer target group.
    Type: String
  InternalApiTargetGroupArn:
    Description: ARN for internal API load balancer target group.
    Type: String
  InternalServiceTargetGroupArn:
    Description: ARN for internal service load balancer target group.
    Type: String

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Cluster Information"
      Parameters:
      - InfrastructureName
    - Label:
        default: "Host Information"
      Parameters:
      - RhcosAmi
      - BootstrapIgnitionLocation
      - MasterSecurityGroupId
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - VpcId
      - AllowedBootstrapSshCidr
      - PublicSubnet
    - Label:
        default: "Load Balancer Automation"
      Parameters:
      - AutoRegisterELB
      - RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      - ExternalApiTargetGroupArn
      - InternalApiTargetGroupArn
      - InternalServiceTargetGroupArn
    ParameterLabels:
      InfrastructureName:
        default: "Infrastructure Name"
      VpcId:
        default: "VPC ID"
      AllowedBootstrapSshCidr:
        default: "Allowed SSH Source"
      PublicSubnet:
        default: "Public Subnet"
      RhcosAmi:
        default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID"
      BootstrapIgnitionLocation:
        default: "Bootstrap Ignition Source"
      MasterSecurityGroupId:
        default: "Master Security Group ID"
      AutoRegisterELB:
        default: "Use Provided ELB Automation"

Conditions:
  DoRegistration: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterELB]

Resources:
  BootstrapIamRole:
    Type: AWS::IAM::Role
    Properties:
      AssumeRolePolicyDocument:
        Version: "2012-10-17"
        Statement:
        - Effect: "Allow"
          Principal:
            Service:
            - "ec2.amazonaws.com"
          Action:
          - "sts:AssumeRole"
      Path: "/"
      Policies:
      - PolicyName: !Join ["-", [!Ref InfrastructureName, "bootstrap", "policy"]]
        PolicyDocument:
          Version: "2012-10-17"
          Statement:
          - Effect: "Allow"
            Action: "ec2:Describe*"
            Resource: "*"
          - Effect: "Allow"
            Action: "ec2:AttachVolume"
            Resource: "*"
          - Effect: "Allow"
            Action: "ec2:DetachVolume"
            Resource: "*"
          - Effect: "Allow"
            Action: "s3:GetObject"
            Resource: "*"

  BootstrapInstanceProfile:
    Type: "AWS::IAM::InstanceProfile"
    Properties:
      Path: "/"
      Roles:
      - Ref: "BootstrapIamRole"

  BootstrapSecurityGroup:
    Type: AWS::EC2::SecurityGroup
    Properties:
      GroupDescription: Cluster Bootstrap Security Group
      SecurityGroupIngress:
      - IpProtocol: tcp
        FromPort: 22
        ToPort: 22
        CidrIp: !Ref AllowedBootstrapSshCidr
      - IpProtocol: tcp
        ToPort: 19531
        FromPort: 19531
        CidrIp: 0.0.0.0/0
      VpcId: !Ref VpcId

  BootstrapInstance:
    Type: AWS::EC2::Instance
    Properties:
      ImageId: !Ref RhcosAmi
      IamInstanceProfile: !Ref BootstrapInstanceProfile
      InstanceType: "i3.large"
      NetworkInterfaces:
      - AssociatePublicIpAddress: "true"
        DeviceIndex: "0"
        GroupSet:
        - !Ref "BootstrapSecurityGroup"
        - !Ref "MasterSecurityGroupId"
        SubnetId: !Ref "PublicSubnet"
      UserData:
        Fn::Base64: !Sub
        - '{"ignition":{"config":{"replace":{"source":"${S3Loc}"}},"version":"3.1.0"}}'
        - {
          S3Loc: !Ref BootstrapIgnitionLocation
        }

  RegisterBootstrapApiTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp

  RegisterBootstrapInternalApiTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp

  RegisterBootstrapInternalServiceTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp

Outputs:
  BootstrapInstanceId:
    Description: Bootstrap Instance ID.
    Value: !Ref BootstrapInstance

  BootstrapPublicIp:
    Description: The bootstrap node public IP address.
    Value: !GetAtt BootstrapInstance.PublicIp

  BootstrapPrivateIp:
    Description: The bootstrap node private IP address.
    Value: !GetAtt BootstrapInstance.PrivateIp

関連情報

4.12.16. AWS でのコントロールプレーンの作成

クラスターで使用するコントロールプレーンマシンを Amazon Web Services (AWS) で作成する必要があります。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、コントロールプレーンノードを表す AWS リソースのスタックを作成できます。

重要

CloudFormation テンプレートは、3 つのコントロールプレーンノードを表すスタックを作成します。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用してコントロールプレーンノードを作成しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
  • AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
  • AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
  • ブートストラップマシンを作成している。

手順

  1. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "InfrastructureName", 1
        "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "RhcosAmi", 3
        "ParameterValue": "ami-<random_string>" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "AutoRegisterDNS", 5
        "ParameterValue": "yes" 6
      },
      {
        "ParameterKey": "PrivateHostedZoneId", 7
        "ParameterValue": "<random_string>" 8
      },
      {
        "ParameterKey": "PrivateHostedZoneName", 9
        "ParameterValue": "mycluster.example.com" 10
      },
      {
        "ParameterKey": "Master0Subnet", 11
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 12
      },
      {
        "ParameterKey": "Master1Subnet", 13
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 14
      },
      {
        "ParameterKey": "Master2Subnet", 15
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 16
      },
      {
        "ParameterKey": "MasterSecurityGroupId", 17
        "ParameterValue": "sg-<random_string>" 18
      },
      {
        "ParameterKey": "IgnitionLocation", 19
        "ParameterValue": "https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/master" 20
      },
      {
        "ParameterKey": "CertificateAuthorities", 21
        "ParameterValue": "data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz==" 22
      },
      {
        "ParameterKey": "MasterInstanceProfileName", 23
        "ParameterValue": "<roles_stack>-MasterInstanceProfile-<random_string>" 24
      },
      {
        "ParameterKey": "MasterInstanceType", 25
        "ParameterValue": "m5.xlarge" 26
      },
      {
        "ParameterKey": "AutoRegisterELB", 27
        "ParameterValue": "yes" 28
      },
      {
        "ParameterKey": "RegisterNlbIpTargetsLambdaArn", 29
        "ParameterValue": "arn:aws:lambda:<region>:<account_number>:function:<dns_stack_name>-RegisterNlbIpTargets-<random_string>" 30
      },
      {
        "ParameterKey": "ExternalApiTargetGroupArn", 31
        "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Exter-<random_string>" 32
      },
      {
        "ParameterKey": "InternalApiTargetGroupArn", 33
        "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" 34
      },
      {
        "ParameterKey": "InternalServiceTargetGroupArn", 35
        "ParameterValue": "arn:aws:elasticloadbalancing:<region>:<account_number>:targetgroup/<dns_stack_name>-Inter-<random_string>" 36
      }
    ]
    1
    クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
    2
    形式が <cluster-name>-<random-string> の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。
    3
    コントロールプレーンマシンに使用する最新の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) AMI。
    4
    AWS::EC2::Image::Id 値を指定します。
    5
    DNS etcd 登録を実行するかどうか。
    6
    yes または no を指定します。yes を指定する場合、ホストゾーンの情報を指定する必要があります。
    7
    etcd ターゲットの登録に使用する Route 53 プライベートゾーン ID。
    8
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から PrivateHostedZoneId 値を指定します。
    9
    ターゲットの登録に使用する Route 53 ゾーン。
    10
    <cluster_name>.<domain_name> を指定します。ここで、<domain_name> はクラスターの install-config.yaml ファイルの生成時に使用した Route 53 ベースドメインです。AWS コンソールに表示される末尾のピリド (.) は含めないでください。
    11 13 15
    コントロールプレーンマシンの起動に使用するサブネット (プライベートが望ましい)。
    12 14 16
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から PrivateSubnets 値のサブネットを指定します。
    17
    コントロールプレーンノードに関連付けるマスターセキュリティーグループ ID。
    18
    セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートから MasterSecurityGroupId 値を指定します。
    19
    コントロールプレーンの Ignition 設定ファイルをフェッチする場所。
    20
    生成される Ignition 設定ファイルの場所を指定します (https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/master)。
    21
    使用する base64 でエンコードされた認証局の文字列。
    22
    インストールディレクトリーにある master.ign ファイルから値を指定します。この値は、data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC…​xYz== 形式の長い文字列です。
    23
    コントロールプレーンノードに関連付ける IAM プロファイル。
    24
    セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートの出力から MasterInstanceProfile パラメーターの値を指定します。
    25
    コントロールプレーンマシンに使用する AWS インスタンスのタイプ。
    26
    許可される値:
    • m4.xlarge
    • m4.2xlarge
    • m4.4xlarge
    • m4.10xlarge
    • m4.16xlarge
    • m5.xlarge
    • m5.2xlarge
    • m5.4xlarge
    • m5.8xlarge
    • m5.12xlarge
    • m5.16xlarge
    • m5a.xlarge
    • m5a.2xlarge
    • m5a.4xlarge
    • m5a.8xlarge
    • m5a.12xlarge
    • m5a.16xlarge
    • c4.2xlarge
    • c4.4xlarge
    • c4.8xlarge
    • c5.2xlarge
    • c5.4xlarge
    • c5.9xlarge
    • c5.12xlarge
    • c5.18xlarge
    • c5.24xlarge
    • c5a.2xlarge
    • c5a.4xlarge
    • c5a.8xlarge
    • c5a.12xlarge
    • c5a.16xlarge
    • c5a.24xlarge
    • r4.xlarge
    • r4.2xlarge
    • r4.4xlarge
    • r4.8xlarge
    • r4.16xlarge
    • r5.xlarge
    • r5.2xlarge
    • r5.4xlarge
    • r5.8xlarge
    • r5.12xlarge
    • r5.16xlarge
    • r5.24xlarge
    • r5a.xlarge
    • r5a.2xlarge
    • r5a.4xlarge
    • r5a.8xlarge
    • r5a.12xlarge
    • r5a.16xlarge
    • r5a.24xlarge
    27
    ネットワークロードバランサー (NLB) を登録するかどうか。
    28
    yes または no を指定します。yes を指定する場合、Lambda Amazon Resource Name (ARN) の値を指定する必要があります。
    29
    NLB IP ターゲット登録 lambda グループの ARN。
    30
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から RegisterNlbIpTargetsLambda 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
    31
    外部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
    32
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から ExternalApiTargetGroupArn 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
    33
    内部 API ロードバランサーのターゲットグループの ARN。
    34
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から InternalApiTargetGroupArn 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
    35
    内部サービスバランサーのターゲットグループの ARN。
    36
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から InternalServiceTargetGroupArn 値を指定します。クラスターを AWS GovCloud リージョンにデプロイする場合は、arn:aws-us-gov を使用します。
  2. このトピックのコントロールプレーンマシンの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なコントロールプレーンのマシンについて記述しています。
  3. m5 インスタンスタイプを MasterInstanceType の値として指定している場合、そのインスタンスタイプを CloudFormation テンプレートの MasterInstanceType.AllowedValues パラメーターに追加します。
  4. CloudFormation テンプレートを起動し、コントロールプレーンノードを表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> 1
         --template-body file://<template>.yaml 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
    1
    <name>cluster-control-plane などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-control-plane/21c7e2b0-2ee2-11eb-c6f6-0aa34627df4b

    注記

    CloudFormation テンプレートは、3 つのコントロールプレーンノードを表すスタックを作成します。

  5. テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>

4.12.16.1. コントロールプレーンマシンの CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なコントロールプレーンマシンをデプロイすることができます。

例4.40 コントロールプレーンマシンの CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Node Launch (EC2 master instances)

Parameters:
  InfrastructureName:
    AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
    MaxLength: 27
    MinLength: 1
    ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
    Description: A short, unique cluster ID used to tag nodes for the kubelet cloud provider.
    Type: String
  RhcosAmi:
    Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap.
    Type: AWS::EC2::Image::Id
  AutoRegisterDNS:
    Default: "yes"
    AllowedValues:
    - "yes"
    - "no"
    Description: Do you want to invoke DNS etcd registration, which requires Hosted Zone information?
    Type: String
  PrivateHostedZoneId:
    Description: The Route53 private zone ID to register the etcd targets with, such as Z21IXYZABCZ2A4.
    Type: String
  PrivateHostedZoneName:
    Description: The Route53 zone to register the targets with, such as cluster.example.com. Omit the trailing period.
    Type: String
  Master0Subnet:
    Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
    Type: AWS::EC2::Subnet::Id
  Master1Subnet:
    Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
    Type: AWS::EC2::Subnet::Id
  Master2Subnet:
    Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
    Type: AWS::EC2::Subnet::Id
  MasterSecurityGroupId:
    Description: The master security group ID to associate with master nodes.
    Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id
  IgnitionLocation:
    Default: https://api-int.$CLUSTER_NAME.$DOMAIN:22623/config/master
    Description: Ignition config file location.
    Type: String
  CertificateAuthorities:
    Default: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz==
    Description: Base64 encoded certificate authority string to use.
    Type: String
  MasterInstanceProfileName:
    Description: IAM profile to associate with master nodes.
    Type: String
  MasterInstanceType:
    Default: m5.xlarge
    Type: String

  AutoRegisterELB:
    Default: "yes"
    AllowedValues:
    - "yes"
    - "no"
    Description: Do you want to invoke NLB registration, which requires a Lambda ARN parameter?
    Type: String
  RegisterNlbIpTargetsLambdaArn:
    Description: ARN for NLB IP target registration lambda. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
    Type: String
  ExternalApiTargetGroupArn:
    Description: ARN for external API load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
    Type: String
  InternalApiTargetGroupArn:
    Description: ARN for internal API load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
    Type: String
  InternalServiceTargetGroupArn:
    Description: ARN for internal service load balancer target group. Supply the value from the cluster infrastructure or select "no" for AutoRegisterELB.
    Type: String

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Cluster Information"
      Parameters:
      - InfrastructureName
    - Label:
        default: "Host Information"
      Parameters:
      - MasterInstanceType
      - RhcosAmi
      - IgnitionLocation
      - CertificateAuthorities
      - MasterSecurityGroupId
      - MasterInstanceProfileName
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - VpcId
      - AllowedBootstrapSshCidr
      - Master0Subnet
      - Master1Subnet
      - Master2Subnet
    - Label:
        default: "DNS"
      Parameters:
      - AutoRegisterDNS
      - PrivateHostedZoneName
      - PrivateHostedZoneId
    - Label:
        default: "Load Balancer Automation"
      Parameters:
      - AutoRegisterELB
      - RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      - ExternalApiTargetGroupArn
      - InternalApiTargetGroupArn
      - InternalServiceTargetGroupArn
    ParameterLabels:
      InfrastructureName:
        default: "Infrastructure Name"
      VpcId:
        default: "VPC ID"
      Master0Subnet:
        default: "Master-0 Subnet"
      Master1Subnet:
        default: "Master-1 Subnet"
      Master2Subnet:
        default: "Master-2 Subnet"
      MasterInstanceType:
        default: "Master Instance Type"
      MasterInstanceProfileName:
        default: "Master Instance Profile Name"
      RhcosAmi:
        default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID"
      BootstrapIgnitionLocation:
        default: "Master Ignition Source"
      CertificateAuthorities:
        default: "Ignition CA String"
      MasterSecurityGroupId:
        default: "Master Security Group ID"
      AutoRegisterDNS:
        default: "Use Provided DNS Automation"
      AutoRegisterELB:
        default: "Use Provided ELB Automation"
      PrivateHostedZoneName:
        default: "Private Hosted Zone Name"
      PrivateHostedZoneId:
        default: "Private Hosted Zone ID"

Conditions:
  DoRegistration: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterELB]
  DoDns: !Equals ["yes", !Ref AutoRegisterDNS]

Resources:
  Master0:
    Type: AWS::EC2::Instance
    Properties:
      ImageId: !Ref RhcosAmi
      BlockDeviceMappings:
      - DeviceName: /dev/xvda
        Ebs:
          VolumeSize: "120"
          VolumeType: "gp2"
      IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName
      InstanceType: !Ref MasterInstanceType
      NetworkInterfaces:
      - AssociatePublicIpAddress: "false"
        DeviceIndex: "0"
        GroupSet:
        - !Ref "MasterSecurityGroupId"
        SubnetId: !Ref "Master0Subnet"
      UserData:
        Fn::Base64: !Sub
        - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
        - {
          SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
          CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
        }
      Tags:
      - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
        Value: "shared"

  RegisterMaster0:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp

  RegisterMaster0InternalApiTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp

  RegisterMaster0InternalServiceTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master0.PrivateIp

  Master1:
    Type: AWS::EC2::Instance
    Properties:
      ImageId: !Ref RhcosAmi
      BlockDeviceMappings:
      - DeviceName: /dev/xvda
        Ebs:
          VolumeSize: "120"
          VolumeType: "gp2"
      IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName
      InstanceType: !Ref MasterInstanceType
      NetworkInterfaces:
      - AssociatePublicIpAddress: "false"
        DeviceIndex: "0"
        GroupSet:
        - !Ref "MasterSecurityGroupId"
        SubnetId: !Ref "Master1Subnet"
      UserData:
        Fn::Base64: !Sub
        - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
        - {
          SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
          CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
        }
      Tags:
      - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
        Value: "shared"

  RegisterMaster1:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp

  RegisterMaster1InternalApiTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp

  RegisterMaster1InternalServiceTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master1.PrivateIp

  Master2:
    Type: AWS::EC2::Instance
    Properties:
      ImageId: !Ref RhcosAmi
      BlockDeviceMappings:
      - DeviceName: /dev/xvda
        Ebs:
          VolumeSize: "120"
          VolumeType: "gp2"
      IamInstanceProfile: !Ref MasterInstanceProfileName
      InstanceType: !Ref MasterInstanceType
      NetworkInterfaces:
      - AssociatePublicIpAddress: "false"
        DeviceIndex: "0"
        GroupSet:
        - !Ref "MasterSecurityGroupId"
        SubnetId: !Ref "Master2Subnet"
      UserData:
        Fn::Base64: !Sub
        - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
        - {
          SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
          CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
        }
      Tags:
      - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
        Value: "shared"

  RegisterMaster2:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref ExternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp

  RegisterMaster2InternalApiTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalApiTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp

  RegisterMaster2InternalServiceTarget:
    Condition: DoRegistration
    Type: Custom::NLBRegister
    Properties:
      ServiceToken: !Ref RegisterNlbIpTargetsLambdaArn
      TargetArn: !Ref InternalServiceTargetGroupArn
      TargetIp: !GetAtt Master2.PrivateIp

  EtcdSrvRecords:
    Condition: DoDns
    Type: AWS::Route53::RecordSet
    Properties:
      HostedZoneId: !Ref PrivateHostedZoneId
      Name: !Join [".", ["_etcd-server-ssl._tcp", !Ref PrivateHostedZoneName]]
      ResourceRecords:
      - !Join [
        " ",
        ["0 10 2380", !Join [".", ["etcd-0", !Ref PrivateHostedZoneName]]],
      ]
      - !Join [
        " ",
        ["0 10 2380", !Join [".", ["etcd-1", !Ref PrivateHostedZoneName]]],
      ]
      - !Join [
        " ",
        ["0 10 2380", !Join [".", ["etcd-2", !Ref PrivateHostedZoneName]]],
      ]
      TTL: 60
      Type: SRV

  Etcd0Record:
    Condition: DoDns
    Type: AWS::Route53::RecordSet
    Properties:
      HostedZoneId: !Ref PrivateHostedZoneId
      Name: !Join [".", ["etcd-0", !Ref PrivateHostedZoneName]]
      ResourceRecords:
      - !GetAtt Master0.PrivateIp
      TTL: 60
      Type: A

  Etcd1Record:
    Condition: DoDns
    Type: AWS::Route53::RecordSet
    Properties:
      HostedZoneId: !Ref PrivateHostedZoneId
      Name: !Join [".", ["etcd-1", !Ref PrivateHostedZoneName]]
      ResourceRecords:
      - !GetAtt Master1.PrivateIp
      TTL: 60
      Type: A

  Etcd2Record:
    Condition: DoDns
    Type: AWS::Route53::RecordSet
    Properties:
      HostedZoneId: !Ref PrivateHostedZoneId
      Name: !Join [".", ["etcd-2", !Ref PrivateHostedZoneName]]
      ResourceRecords:
      - !GetAtt Master2.PrivateIp
      TTL: 60
      Type: A

Outputs:
  PrivateIPs:
    Description: The control-plane node private IP addresses.
    Value:
      !Join [
        ",",
        [!GetAtt Master0.PrivateIp, !GetAtt Master1.PrivateIp, !GetAtt Master2.PrivateIp]
      ]

関連情報

4.12.17. AWS でのワーカーノードの作成

クラスターで使用するワーカーノードを Amazon Web Services (AWS) で作成できます。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、ワーカーノードを表す AWS リソースのスタックを作成できます。

重要

CloudFormation テンプレートは、1 つのワーカーノードを表すスタックを作成します。それぞれのワーカーノードにスタックを作成する必要があります。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用してワーカーノードを作成しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
  • AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
  • AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
  • ブートストラップマシンを作成している。
  • コントロールプレーンマシンを作成している。

手順

  1. CloudFormation テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "InfrastructureName", 1
        "ParameterValue": "mycluster-<random_string>" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "RhcosAmi", 3
        "ParameterValue": "ami-<random_string>" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "Subnet", 5
        "ParameterValue": "subnet-<random_string>" 6
      },
      {
        "ParameterKey": "WorkerSecurityGroupId", 7
        "ParameterValue": "sg-<random_string>" 8
      },
      {
        "ParameterKey": "IgnitionLocation", 9
        "ParameterValue": "https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/worker" 10
      },
      {
        "ParameterKey": "CertificateAuthorities", 11
        "ParameterValue": "" 12
      },
      {
        "ParameterKey": "WorkerInstanceProfileName", 13
        "ParameterValue": "" 14
      },
      {
        "ParameterKey": "WorkerInstanceType", 15
        "ParameterValue": "m4.2xlarge" 16
      }
    ]
    1
    クラスターの Ingition 設定ファイルでエンコードされるクラスターインフラストラクチャーの名前。
    2
    形式が <cluster-name>-<random-string> の Ignition 設定ファイルから抽出したインフラストラクチャー名を指定します。
    3
    ワーカーノードに使用する最新の Red Hat Enterprise Linux CoreOS(RHCOS)AMI。
    4
    AWS::EC2::Image::Id 値を指定します。
    5
    ワーカーノードを起動するためのサブネット (プライベートであることが望ましい)。
    6
    DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から PrivateSubnets 値のサブネットを指定します。
    7
    ワーカーノードに関連付けるワーカーセキュリティーグループ ID。
    8
    セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートの出力から WorkerSecurityGroupId 値を指定します。
    9
    ブートストラップ Ignition 設定ファイルを取得する場所。
    10
    生成される Ignition 設定の場所を指定します。 https://api-int.<cluster_name>.<domain_name>:22623/config/worker
    11
    使用する base64 でエンコードされた認証局の文字列。
    12
    インストールディレクトリーにある worker.ign ファイルから値を指定します。この値は、data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC…​xYz== 形式の長い文字列です。
    13
    ワーカーロールに関連付ける IAM プロファイル。
    14
    セキュリティーグループおよびロールの CloudFormation テンプレートの出力から WokerInstanceProfile パラメーターの値を指定します。
    15
    コントロールプレーンマシンに使用する AWS インスタンスのタイプ。
    16
    許可される値:
    • m4.large
    • m4.xlarge
    • m4.2xlarge
    • m4.4xlarge
    • m4.10xlarge
    • m4.16xlarge
    • m5.large
    • m5.xlarge
    • m5.2xlarge
    • m5.4xlarge
    • m5.8xlarge
    • m5.12xlarge
    • m5.16xlarge
    • m5a.large
    • m5a.xlarge
    • m5a.2xlarge
    • m5a.4xlarge
    • m5a.8xlarge
    • m5a.12xlarge
    • m5a.16xlarge
    • c4.large
    • c4.xlarge
    • c4.2xlarge
    • c4.4xlarge
    • c4.8xlarge
    • c5.large
    • c5.xlarge
    • c5.2xlarge
    • c5.4xlarge
    • c5.9xlarge
    • c5.12xlarge
    • c5.18xlarge
    • c5.24xlarge
    • c5a.large
    • c5a.xlarge
    • c5a.2xlarge
    • c5a.4xlarge
    • c5a.8xlarge
    • c5a.12xlarge
    • c5a.16xlarge
    • c5a.24xlarge
    • r4.large
    • r4.xlarge
    • r4.2xlarge
    • r4.4xlarge
    • r4.8xlarge
    • r4.16xlarge
    • r5.large
    • r5.xlarge
    • r5.2xlarge
    • r5.4xlarge
    • r5.8xlarge
    • r5.12xlarge
    • r5.16xlarge
    • r5.24xlarge
    • r5a.large
    • r5a.xlarge
    • r5a.2xlarge
    • r5a.4xlarge
    • r5a.8xlarge
    • r5a.12xlarge
    • r5a.16xlarge
    • r5a.24xlarge
    • t3.large
    • t3.xlarge
    • t3.2xlarge
    • t3a.large
    • t3a.xlarge
    • t3a.2xlarge
  2. このトピックのワーカーマシンの CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要なネットワークオブジェクトおよびロードバランサーについて記述しています。
  3. オプション: m5 インスタンスタイプを WorkerInstanceType の値として指定した場合は、そのインスタンスタイプを CloudFormation テンプレートの WorkerInstanceType.AllowedValues パラメーターに追加します。
  4. オプション: AWS Marketplace イメージを使用してデプロイする場合は、サブスクリプションから取得した AMI ID で Worker0.type.properties.ImageID パラメーターを更新します。
  5. CloudFormation テンプレートを使用して、ワーカーノードを表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> 1
         --template-body file://<template>.yaml \ 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
    1
    <name>cluster-worker-1 などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:269333783861:stack/cluster-worker-1/729ee301-1c2a-11eb-348f-sd9888c65b59

    注記

    CloudFormation テンプレートは、1 つのワーカーノードを表すスタックを作成します。

  6. テンプレートのコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>
  7. クラスターに作成するワーカーマシンが十分な数に達するまでワーカースタックの作成を継続します。同じテンプレートおよびパラメーターファイルを参照し、異なるスタック名を指定してワーカースタックをさらに作成することができます。

    重要

    2 つ以上のワーカーマシンを作成する必要があるため、この CloudFormation テンプレートを使用する 2 つ以上のスタックを作成する必要があります。

4.12.17.1. ワーカーマシンの CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要なワーカーマシンをデプロイすることができます。

例4.41 ワーカーマシンの CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for OpenShift Cluster Node Launch (EC2 worker instance)

Parameters:
  InfrastructureName:
    AllowedPattern: ^([a-zA-Z][a-zA-Z0-9\-]{0,26})$
    MaxLength: 27
    MinLength: 1
    ConstraintDescription: Infrastructure name must be alphanumeric, start with a letter, and have a maximum of 27 characters.
    Description: A short, unique cluster ID used to tag nodes for the kubelet cloud provider.
    Type: String
  RhcosAmi:
    Description: Current Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI to use for bootstrap.
    Type: AWS::EC2::Image::Id
  Subnet:
    Description: The subnets, recommend private, to launch the master nodes into.
    Type: AWS::EC2::Subnet::Id
  WorkerSecurityGroupId:
    Description: The master security group ID to associate with master nodes.
    Type: AWS::EC2::SecurityGroup::Id
  IgnitionLocation:
    Default: https://api-int.$CLUSTER_NAME.$DOMAIN:22623/config/worker
    Description: Ignition config file location.
    Type: String
  CertificateAuthorities:
    Default: data:text/plain;charset=utf-8;base64,ABC...xYz==
    Description: Base64 encoded certificate authority string to use.
    Type: String
  WorkerInstanceProfileName:
    Description: IAM profile to associate with master nodes.
    Type: String
  WorkerInstanceType:
    Default: m5.large
    Type: String

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Cluster Information"
      Parameters:
      - InfrastructureName
    - Label:
        default: "Host Information"
      Parameters:
      - WorkerInstanceType
      - RhcosAmi
      - IgnitionLocation
      - CertificateAuthorities
      - WorkerSecurityGroupId
      - WorkerInstanceProfileName
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - Subnet
    ParameterLabels:
      Subnet:
        default: "Subnet"
      InfrastructureName:
        default: "Infrastructure Name"
      WorkerInstanceType:
        default: "Worker Instance Type"
      WorkerInstanceProfileName:
        default: "Worker Instance Profile Name"
      RhcosAmi:
        default: "Red Hat Enterprise Linux CoreOS AMI ID"
      IgnitionLocation:
        default: "Worker Ignition Source"
      CertificateAuthorities:
        default: "Ignition CA String"
      WorkerSecurityGroupId:
        default: "Worker Security Group ID"

Resources:
  Worker0:
    Type: AWS::EC2::Instance
    Properties:
      ImageId: !Ref RhcosAmi
      BlockDeviceMappings:
      - DeviceName: /dev/xvda
        Ebs:
          VolumeSize: "120"
          VolumeType: "gp2"
      IamInstanceProfile: !Ref WorkerInstanceProfileName
      InstanceType: !Ref WorkerInstanceType
      NetworkInterfaces:
      - AssociatePublicIpAddress: "false"
        DeviceIndex: "0"
        GroupSet:
        - !Ref "WorkerSecurityGroupId"
        SubnetId: !Ref "Subnet"
      UserData:
        Fn::Base64: !Sub
        - '{"ignition":{"config":{"merge":[{"source":"${SOURCE}"}]},"security":{"tls":{"certificateAuthorities":[{"source":"${CA_BUNDLE}"}]}},"version":"3.1.0"}}'
        - {
          SOURCE: !Ref IgnitionLocation,
          CA_BUNDLE: !Ref CertificateAuthorities,
        }
      Tags:
      - Key: !Join ["", ["kubernetes.io/cluster/", !Ref InfrastructureName]]
        Value: "shared"

Outputs:
  PrivateIP:
    Description: The compute node private IP address.
    Value: !GetAtt Worker0.PrivateIp

関連情報

4.12.18. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した AWS でのブートストラップシーケンスの初期化

Amazon Web Services (AWS) ですべての必要なインフラストラクチャーを作成した後に、OpenShift Container Platform コントロールプレーンを初期化するブートストラップシーケンスを開始できます。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • クラスターの Ignition 設定ファイルを生成している。
  • AWS で VPC および関連するサブネットを作成し、設定している。
  • AWS で DNS、ロードバランサー、およびリスナーを作成し、設定している。
  • AWS でクラスターに必要なセキュリティーグループおよびロールを作成している。
  • ブートストラップマシンを作成している。
  • コントロールプレーンマシンを作成している。
  • ワーカーノードを作成している。

手順

  1. インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、OpenShift Container Platform コントロールプレーンを初期化するブートストラッププロセスを開始します。

    $ ./openshift-install wait-for bootstrap-complete --dir <installation_directory> \ 1
        --log-level=info 2
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
    2
    異なるインストールの詳細情報を表示するには、info ではなく、warndebug、または error を指定します。

    出力例

    INFO Waiting up to 20m0s for the Kubernetes API at https://api.mycluster.example.com:6443...
    INFO API v1.22.1 up
    INFO Waiting up to 30m0s for bootstrapping to complete...
    INFO It is now safe to remove the bootstrap resources
    INFO Time elapsed: 1s

    コマンドが FATAL 警告を出さずに終了する場合、OpenShift Container Platform コントロールプレーンは初期化されています。

    注記

    コントロールプレーンの初期化後に、コンピュートノードを設定し、Operator の形式で追加のサービスをインストールします。

関連情報

  • OpenShift Container Platform インストールの進捗としてインストール、ブートストラップ、およびコントロールプレーンのログをモニターリングする方法についての詳細は、 インストールの進捗のモニターリング について参照してください。
  • ブートストラッププロセスに関する問題のトラブルシューティングの詳細は、ブートストラップノードの診断データの収集 について参照してください。
  • AWS EC2 コンソールを使用して、作成される実行中のインスタンスについての詳細を表示できます。

4.12.19. バイナリーのダウンロードによる OpenShift CLI のインストール

コマンドラインインターフェイスを使用して OpenShift Container Platform と対話するために CLI (oc) をインストールすることができます。oc は Linux、Windows、または macOS にインストールできます。

重要

以前のバージョンの oc をインストールしている場合、これを使用して OpenShift Container Platform 4.9 のすべてのコマンドを実行することはできません。新規バージョンの oc をダウンロードし、インストールします。

Linux への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Linux にインストールできます。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
  2. Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.9 Linux Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
  4. アーカイブを展開します。

    $ tar xvf <file>
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに配置します。

    PATH を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>
Windows への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを Windows にインストールできます。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
  2. Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.9 Windows Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
  4. ZIP プログラムでアーカイブを解凍します。
  5. oc バイナリーを、PATH にあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行します。

    C:\> path

OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

C:\> oc <command>
macOC への OpenShift CLI のインストール

以下の手順を使用して、OpenShift CLI (oc) バイナリーを macOS にインストールできます。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの OpenShift Container Platform ダウンロードページ に移動します。
  2. Version ドロップダウンメニューで適切なバージョンを選択します。
  3. OpenShift v4.9 MacOSX Client エントリーの横にある Download Now をクリックして、ファイルを保存します。
  4. アーカイブを展開し、解凍します。
  5. oc バイナリーをパスにあるディレクトリーに移動します。

    PATH を確認するには、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

    $ echo $PATH

OpenShift CLI のインストール後に、oc コマンドを使用して利用できます。

$ oc <command>

4.12.20. CLI の使用によるクラスターへのログイン

クラスター kubeconfig ファイルをエクスポートし、デフォルトシステムユーザーとしてクラスターにログインできます。kubeconfig ファイルには、クライアントを正しいクラスターおよび API サーバーに接続するために CLI で使用されるクラスターについての情報が含まれます。このファイルはクラスターに固有のファイルであり、OpenShift Container Platform のインストール時に作成されます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしていること。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  1. kubeadmin 認証情報をエクスポートします。

    $ export KUBECONFIG=<installation_directory>/auth/kubeconfig 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。
  2. エクスポートされた設定を使用して、oc コマンドを正常に実行できることを確認します。

    $ oc whoami

    出力例

    system:admin

4.12.21. マシンの証明書署名要求の承認

マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンについて 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、または必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。

前提条件

  • マシンがクラスターに追加されています。

手順

  1. クラスターがマシンを認識していることを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  63m  v1.22.1
    master-1  Ready     master  63m  v1.22.1
    master-2  Ready     master  64m  v1.22.1

    出力には作成したすべてのマシンが一覧表示されます。

    注記

    上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード (ワーカーノードとも呼ばれる) が含まれない場合があります。

  2. 保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に Pending または Approved ステータスが表示されていることを確認します。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-8b2br   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    csr-8vnps   15m     system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper   Pending
    ...

    この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。この一覧にはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。

  3. 追加したマシンの保留中の CSR すべてが Pending ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。

    注記

    CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認された後に、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要になります。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に machine-approver によって自動的に承認されます。

    注記

    ベアメタルおよび他のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーなどのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、oc execoc rsh、および oc logs コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR が system:node または system:admin グループの node-bootstrapper サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードのアイデンティティーを確認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
      注記

      一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。

  4. クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。

    $ oc get csr

    出力例

    NAME        AGE     REQUESTOR                                                                   CONDITION
    csr-bfd72   5m26s   system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal                       Pending
    csr-c57lv   5m26s   system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal                       Pending
    ...

  5. 残りの CSR が承認されず、それらが Pending ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。

    • それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR について以下のコマンドを実行します。

      $ oc adm certificate approve <csr_name> 1
      1
      <csr_name> は、現行の CSR の一覧からの CSR の名前です。
    • すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
  6. すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが Ready になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。

    $ oc get nodes

    出力例

    NAME      STATUS    ROLES   AGE  VERSION
    master-0  Ready     master  73m  v1.22.1
    master-1  Ready     master  73m  v1.22.1
    master-2  Ready     master  74m  v1.22.1
    worker-0  Ready     worker  11m  v1.22.1
    worker-1  Ready     worker  11m  v1.22.1

    注記

    サーバー CSR の承認後にマシンが Ready ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。

関連情報

4.12.22. Operator の初期設定

コントロールプレーンの初期化後に、一部の Operator を利用可能にするためにそれらをすぐに設定する必要があります。

前提条件

  • コントロールプレーンが初期化されています。

手順

  1. クラスターコンポーネントがオンラインになることを確認します。

    $ watch -n5 oc get clusteroperators

    出力例

    NAME                                       VERSION   AVAILABLE   PROGRESSING   DEGRADED   SINCE
    authentication                             4.9.0     True        False         False      19m
    baremetal                                  4.9.0     True        False         False      37m
    cloud-credential                           4.9.0     True        False         False      40m
    cluster-autoscaler                         4.9.0     True        False         False      37m
    config-operator                            4.9.0     True        False         False      38m
    console                                    4.9.0     True        False         False      26m
    csi-snapshot-controller                    4.9.0     True        False         False      37m
    dns                                        4.9.0     True        False         False      37m
    etcd                                       4.9.0     True        False         False      36m
    image-registry                             4.9.0     True        False         False      31m
    ingress                                    4.9.0     True        False         False      30m
    insights                                   4.9.0     True        False         False      31m
    kube-apiserver                             4.9.0     True        False         False      26m
    kube-controller-manager                    4.9.0     True        False         False      36m
    kube-scheduler                             4.9.0     True        False         False      36m
    kube-storage-version-migrator              4.9.0     True        False         False      37m
    machine-api                                4.9.0     True        False         False      29m
    machine-approver                           4.9.0     True        False         False      37m
    machine-config                             4.9.0     True        False         False      36m
    marketplace                                4.9.0     True        False         False      37m
    monitoring                                 4.9.0     True        False         False      29m
    network                                    4.9.0     True        False         False      38m
    node-tuning                                4.9.0     True        False         False      37m
    openshift-apiserver                        4.9.0     True        False         False      32m
    openshift-controller-manager               4.9.0     True        False         False      30m
    openshift-samples                          4.9.0     True        False         False      32m
    operator-lifecycle-manager                 4.9.0     True        False         False      37m
    operator-lifecycle-manager-catalog         4.9.0     True        False         False      37m
    operator-lifecycle-manager-packageserver   4.9.0     True        False         False      32m
    service-ca                                 4.9.0     True        False         False      38m
    storage                                    4.9.0     True        False         False      37m

  2. 利用不可の Operator を設定します。

4.12.22.1. イメージレジストリーストレージの設定

Amazon Web Services はデフォルトのストレージを提供します。つまり、Image Registry Operator はインストール後に利用可能になります。ただし、レジストリー Operator が S3 バケットを作成できず、ストレージを自動的に設定する場合は、レジストリーストレージを手動で設定する必要があります。

実稼働クラスターに必要な永続ボリュームの設定についての手順が示されます。該当する場合、空のディレクトリーをストレージの場所として設定する方法が表示されます。これは、実稼働以外のクラスターでのみ利用できます。

アップグレード時に Recreate ロールアウトストラテジーを使用して、イメージレジストリーがブロックストレージタイプを使用することを許可するための追加の手順が提供されます。

AWS のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのレジストリーストレージを設定し、OpenShift Container Platform を非表示のリージョンにデプロイできます。詳細は、Configuring the registry for AWS user-provisioned infrastructure を参照してください。

4.12.22.1.1. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した AWS のレジストリーストレージの設定

インストール時に、Amazon S3 バケットを作成するにはクラウド認証情報を使用でき、レジストリー Operator がストレージを自動的に設定します。

レジストリー Operator が S3 バケットを作成できず、ストレージを自動的に設定する場合、以下の手順により S3 バケットを作成し、ストレージを設定することができます。

前提条件

  • ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した AWS 上にクラスターがある。
  • Amazon S3 ストレージの場合、シークレットには以下のキーが含まれることが予想されます。

    • REGISTRY_STORAGE_S3_ACCESSKEY
    • REGISTRY_STORAGE_S3_SECRETKEY

手順

レジストリー Operator が S3 バケットを作成できず、ストレージを自動的に設定する場合は、以下の手順を使用してください。

  1. バケットライフサイクルポリシー を設定し、1 日以上経過している未完了のマルチパートアップロードを中止します。
  2. configs.imageregistry.operator.openshift.io/cluster にストレージ設定を入力します。

    $ oc edit configs.imageregistry.operator.openshift.io/cluster

    設定例

    storage:
      s3:
        bucket: <bucket-name>
        region: <region-name>

警告

AWS でレジストリーイメージのセキュリティーを保護するには、S3 バケットに対して パブリックアクセスのブロック を実行します。

4.12.22.1.2. 実稼働以外のクラスターでのイメージレジストリーのストレージの設定

イメージレジストリー Operator のストレージを設定する必要があります。実稼働用以外のクラスターの場合、イメージレジストリーは空のディレクトリーに設定することができます。これを実行する場合、レジストリーを再起動するとすべてのイメージが失われます。

手順

  • イメージレジストリーストレージを空のディレクトリーに設定するには、以下を実行します。

    $ oc patch configs.imageregistry.operator.openshift.io cluster --type merge --patch '{"spec":{"storage":{"emptyDir":{}}}}'
    警告

    実稼働用以外のクラスターにのみこのオプションを設定します。

    イメージレジストリー Operator がそのコンポーネントを初期化する前にこのコマンドを実行する場合、oc patch コマンドは以下のエラーを出して失敗します。

    Error from server (NotFound): configs.imageregistry.operator.openshift.io "cluster" not found

    数分待機した後に、このコマンドを再び実行します。

4.12.23. ブートストラップリソースの削除

クラスターの初期 Operator 設定の完了後に、Amazon Web Services (AWS) からブートストラップリソースを削除します。

前提条件

  • クラスターの初期 Operator 設定が完了済みです。

手順

  1. ブートストラップリソースを削除します。CloudFormation テンプレートを使用した場合は、 そのスタックを削除 します。

    • AWS CLI を使用してスタックを削除します。

      $ aws cloudformation delete-stack --stack-name <name> 1
      1
      <name> は、ブートストラップスタックの名前です。
    • AWS CloudFormation コンソール を使用してスタックを削除します。

4.12.24. Ingress DNS レコードの作成

DNS ゾーン設定を削除した場合には、Ingress ロードバランサーを参照する DNS レコードを手動で作成します。ワイルドカードレコードまたは特定のレコードのいずれかを作成できます。以下の手順では A レコードを使用しますが、CNAME やエイリアスなどの必要な他のレコードタイプを使用できます。

前提条件

  • 独自にプロビジョニングしたインフラストラクチャーを使用する OpenShift Container Platform クラスターを Amazon Web Services (AWS) にデプロイしています。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • jq パッケージをインストールしている。
  • AWS CLI をダウンロードし、これをコンピューターにインストールしている。Install the AWS CLI Using the Bundled Installer (Linux, macOS, or Unix) を参照してください。

手順

  1. 作成するルートを決定します。

    • ワイルドカードレコードを作成するには、*.apps.<cluster_name>.<domain_name> を使用します。ここで、<cluster_name> はクラスター名で、<domain_name> は OpenShift Container Platform クラスターの Route 53 ベースドメインです。
    • 特定のレコードを作成するには、以下のコマンドの出力にあるように、クラスターが使用する各ルートにレコードを作成する必要があります。

      $ oc get --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{range .status.ingress[*]}{.host}{"\n"}{end}{end}' routes

      出力例

      oauth-openshift.apps.<cluster_name>.<domain_name>
      console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<domain_name>
      downloads-openshift-console.apps.<cluster_name>.<domain_name>
      alertmanager-main-openshift-monitoring.apps.<cluster_name>.<domain_name>
      grafana-openshift-monitoring.apps.<cluster_name>.<domain_name>
      prometheus-k8s-openshift-monitoring.apps.<cluster_name>.<domain_name>

  2. Ingress Operator ロードバランサーのステータスを取得し、使用する外部 IP アドレスの値をメモします。これは EXTERNAL-IP 列に表示されます。

    $ oc -n openshift-ingress get service router-default

    出力例

    NAME             TYPE           CLUSTER-IP      EXTERNAL-IP                            PORT(S)                      AGE
    router-default   LoadBalancer   172.30.62.215   ab3...28.us-east-2.elb.amazonaws.com   80:31499/TCP,443:30693/TCP   5m

  3. ロードバランサーのホストゾーン ID を見つけます。

    $ aws elb describe-load-balancers | jq -r '.LoadBalancerDescriptions[] | select(.DNSName == "<external_ip>").CanonicalHostedZoneNameID' 1
    1
    <external_ip> については、取得した Ingress Operator ロードバランサーの外部 IP アドレスの値を指定します。

    出力例

    Z3AADJGX6KTTL2

    このコマンドの出力は、ロードバランサーのホストゾーン ID です。

  4. クラスターのドメインのパブリックホストゾーン ID を取得します。

    $ aws route53 list-hosted-zones-by-name \
                --dns-name "<domain_name>" \ 1
                --query 'HostedZones[? Config.PrivateZone != `true` && Name == `<domain_name>.`].Id' 2
                --output text
    1 2
    <domain_name> については、OpenShift Container Platform クラスターの Route 53 ベースドメインを指定します。

    出力例

    /hostedzone/Z3URY6TWQ91KVV

    ドメインのパブリックホストゾーン ID がコマンド出力に表示されます。この例では、これは Z3URY6TWQ91KVV になります。

  5. プライベートゾーンにエイリアスレコードを追加します。

    $ aws route53 change-resource-record-sets --hosted-zone-id "<private_hosted_zone_id>" --change-batch '{ 1
    >   "Changes": [
    >     {
    >       "Action": "CREATE",
    >       "ResourceRecordSet": {
    >         "Name": "\\052.apps.<cluster_domain>", 2
    >         "Type": "A",
    >         "AliasTarget":{
    >           "HostedZoneId": "<hosted_zone_id>", 3
    >           "DNSName": "<external_ip>.", 4
    >           "EvaluateTargetHealth": false
    >         }
    >       }
    >     }
    >   ]
    > }'
    1
    <private_hosted_zone_id> については、DNS および負荷分散の CloudFormation テンプレートの出力から値を指定します。
    2
    <cluster_domain> については、OpenShift Container Platform クラスターで使用するドメインまたはサブドメインを指定します。
    3
    <hosted_zone_id> については、取得したロードバランサーのパブリックホストゾーン ID を指定します。
    4
    <external_ip> については、Ingress Operator ロードバランサーの外部 IP アドレスの値を指定します。このパラメーターの値に末尾のピリオド (.) が含まれていることを確認します。
  6. パブリックゾーンにレコードを追加します。

    $ aws route53 change-resource-record-sets --hosted-zone-id "<public_hosted_zone_id>"" --change-batch '{ 1
    >   "Changes": [
    >     {
    >       "Action": "CREATE",
    >       "ResourceRecordSet": {
    >         "Name": "\\052.apps.<cluster_domain>", 2
    >         "Type": "A",
    >         "AliasTarget":{
    >           "HostedZoneId": "<hosted_zone_id>", 3
    >           "DNSName": "<external_ip>.", 4
    >           "EvaluateTargetHealth": false
    >         }
    >       }
    >     }
    >   ]
    > }'
    1
    <public_hosted_zone_id> については、ドメインのパブリックホストゾーンを指定します。
    2
    <cluster_domain> については、OpenShift Container Platform クラスターで使用するドメインまたはサブドメインを指定します。
    3
    <hosted_zone_id> については、取得したロードバランサーのパブリックホストゾーン ID を指定します。
    4
    <external_ip> については、Ingress Operator ロードバランサーの外部 IP アドレスの値を指定します。このパラメーターの値に末尾のピリオド (.) が含まれていることを確認します。

4.12.25. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの AWS インストールの実行

Amazon Web Service (AWS) のユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーで OpenShift Container Platform のインストールを開始した後に、デプロイメントを完了するまでモニターします。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターのブートストラップノードを、ユーザーによってプロビジョニングされた AWS インフラストラクチャーで削除している。
  • oc CLI をインストールしていること。

手順

  • インストールプログラムが含まれるディレクトリーから、クラスターのインストールを完了します。

    $ ./openshift-install --dir <installation_directory> wait-for install-complete 1
    1
    <installation_directory> には、インストールファイルを保存したディレクトリーへのパスを指定します。

    出力例

    INFO Waiting up to 40m0s for the cluster at https://api.mycluster.example.com:6443 to initialize...
    INFO Waiting up to 10m0s for the openshift-console route to be created...
    INFO Install complete!
    INFO To access the cluster as the system:admin user when using 'oc', run 'export KUBECONFIG=/home/myuser/install_dir/auth/kubeconfig'
    INFO Access the OpenShift web-console here: https://console-openshift-console.apps.mycluster.example.com
    INFO Login to the console with user: "kubeadmin", and password: "4vYBz-Fe5en-ymBEc-Wt6NL"
    INFO Time elapsed: 1s

    重要
    • インストールプログラムが生成する Ignition 設定ファイルには、24 時間が経過すると期限切れになり、その後に更新される証明書が含まれます。証明書を更新する前にクラスターが停止し、24 時間経過した後にクラスターを再起動すると、クラスターは期限切れの証明書を自動的に復元します。例外として、kubelet 証明書を回復するために保留状態の node-bootstrapper 証明書署名要求 (CSR) を手動で承認する必要があります。詳細は、コントロールプレーン証明書の期限切れの状態からのリカバリー についてのドキュメントを参照してください。
    • 24 時間証明書はクラスターのインストール後 16 時間から 22 時間にローテーションするため、Ignition 設定ファイルは、生成後 12 時間以内に使用することをお勧めします。12 時間以内に Ignition 設定ファイルを使用することにより、インストール中に証明書の更新が実行された場合のインストールの失敗を回避できます。

4.12.26. Web コンソールを使用したクラスターへのログイン

kubeadmin ユーザーは、OpenShift Container Platform のインストール後はデフォルトで存在します。OpenShift Container Platform Web コンソールを使用し、kubeadmin ユーザーとしてクラスターにログインできます。

前提条件

  • インストールホストにアクセスできる。
  • クラスターのインストールを完了しており、すべてのクラスター Operator が利用可能である。

手順

  1. インストールホストで kubeadmin-password ファイルから kubeadmin ユーザーのパスワードを取得します。

    $ cat <installation_directory>/auth/kubeadmin-password
    注記

    または、インストールホストで <installation_directory>/.openshift_install.log ログファイルから kubeadmin パスワードを取得できます。

  2. OpenShift Container Platform Web コンソールルートを一覧表示します。

    $ oc get routes -n openshift-console | grep 'console-openshift'
    注記

    または、インストールホストで <installation_directory>/.openshift_install.log ログファイルからで OpenShift Container Platform ルートを取得できます。

    出力例

    console     console-openshift-console.apps.<cluster_name>.<base_domain>            console     https   reencrypt/Redirect   None

  3. Web ブラウザーで前述のコマンドの出力で詳細に説明されたルートに移動し、kubeadmin ユーザーとしてログインします。

関連情報

4.12.27. OpenShift Container Platform の Telemetry アクセス

OpenShift Container Platform 4.9 では、クラスターの健全性および正常に実行された更新についてのメトリクスを提供するためにデフォルトで実行される Telemetry サービスにもインターネットアクセスが必要です。クラスターがインターネットに接続されている場合、Telemetry は自動的に実行され、クラスターは OpenShift Cluster Manager に登録されます。

OpenShift Cluster Manager インベントリーが正常である (Telemetry によって自動的に維持、または OpenShift Cluster Manager を使用して手動で維持) ことを確認した後に、subscription watch を使用 して、アカウントまたはマルチクラスターレベルで OpenShift Container Platform サブスクリプションを追跡します。

関連情報

4.12.28. 関連情報

  • AWS CloudFormation スタックについての詳細は、Working with stacks を参照してください。

4.12.29. 次のステップ

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