1.6. ロギング 5.5.3
本リリースには、OpenShift Logging バグ修正リリース 5.5.3 が含まれます。
1.6.1. バグ修正
- この更新前は、構造化されたメッセージを含むログエントリーに元のメッセージフィールドが含まれていたため、エントリーが大きくなりました。この更新により、構造化ログのメッセージフィールドが削除され、増加したサイズが縮小されます。(LOG-2759)
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この更新の前に、コレクター設定は、
Collector
、default-log-store
、およびvisualization
Pod からログを除外していましたが、.gz
ファイルにアーカイブされたログを除外できませんでした。今回の更新により、collector
、default-log-store
、およびvisualization
Pod の.gz
ファイルとして保存されたアーカイブログも除外されます。(LOG-2844) - この更新の前は、使用できない Pod へのリクエストがゲートウェイ経由で送信された場合、中断を警告するアラートはありませんでした。今回の更新により、ゲートウェイで書き込みまたは読み取り要求の完了に問題が発生した場合に、個別のアラートが生成されます。(LOG-2884)
- この更新の前は、値が参照によってパイプラインを通過したため、Pod メタデータは fluent プラグインによって変更される可能性がありました。この更新により、各ログメッセージが Pod メタデータのコピーを確実に受信するようになり、各メッセージが個別に処理されるようになりました。(LOG-3046)
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この更新の前に、OpenShift コンソールログビューで 不明な 重大度を選択すると、
level=unknown
値のログが除外されていました。今回の更新により、レベルのないログとlevel=unknown
の値を持つログが、不明な 重大度でフィルタリングすると表示されるようになりました。(LOG-3062) -
この更新の前は、Elasticsearch に送信されたログレコードには、ログを送信する必要があるインデックスの名前を含む
write-index
という名前の追加フィールドがありました。このフィールドは、データモデルの一部ではありません。この更新後、このフィールドは送信されなくなりました。(LOG-3075) - 新しい組み込み Pod Security Admission Controller の導入により、グローバルまたは namespace レベルで定義された強制セキュリティー規格に従って設定されていない Pod は実行できません。今回の更新により、Operator と Collector は特権実行を許可し、セキュリティー監査の警告やエラーなしで実行できるようになりました。(LOG-3077)
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この更新の前に、LokiStack をデフォルトのログストレージとして使用する場合、Operator は
ClusterLogForwarder
カスタムリソースで定義されたカスタム出力を削除しました。今回の更新により、Operator はClusterLogForwarder
カスタムリソースの処理時にカスタム出力をデフォルト出力とマージします。(LOG-3095)