6.5. ノードポートサービス範囲の設定
クラスター管理者は、利用可能なノードのポート範囲を拡張できます。クラスターで多数のノードポートが使用される場合、利用可能なポートの数を増やす必要がある場合があります。
デフォルトのポート範囲は 30000-32767
です。最初にデフォルト範囲を超えて拡張した場合でも、ポート範囲を縮小することはできません。
6.5.1. 前提条件
-
クラスターインフラストラクチャーは、拡張された範囲内で指定するポートへのアクセスを許可する必要があります。たとえば、ノードのポート範囲を
30000-32900
に拡張する場合、ファイアウォールまたはパケットフィルターリングの設定によりこれに含まれるポート範囲32768-32900
を許可する必要があります。
6.5.1.1. ノードのポート範囲の拡張
クラスターのノードポート範囲を拡張できます。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてクラスターにログインする。
手順
ノードのポート範囲を拡張するには、以下のコマンドを入力します。
<port>
を、新規の範囲内で最大のポート番号に置き換えます。$ oc patch network.config.openshift.io cluster --type=merge -p \ '{ "spec": { "serviceNodePortRange": "30000-<port>" } }'
ヒントまたは、以下の YAML を適用してノードのポート範囲を更新することもできます。
apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: Network metadata: name: cluster spec: serviceNodePortRange: "30000-<port>"
出力例
network.config.openshift.io/cluster patched
設定がアクティブであることを確認するには、以下のコマンドを入力します。更新が適用されるまでに数分の時間がかかることがあります。
$ oc get configmaps -n openshift-kube-apiserver config \ -o jsonpath="{.data['config\.yaml']}" | \ grep -Eo '"service-node-port-range":["[[:digit:]]+-[[:digit:]]+"]'
出力例
"service-node-port-range":["30000-33000"]