5.8. Azure Disk CSI Driver Operator


5.8.1. 概要

OpenShift Container Platform は、 Microsoft Azure Disk Storage の Container Storage Interface (CSI) ドライバーを使用して永続ボリューム (PV) をプロビジョニングできます。

重要

Azure Disk CSI Driver Operator はテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

CSI Operator およびドライバーを使用する場合、永続ストレージ および CSI ボリュームの設定 について理解しておくことをお勧めします。

この機能を有効にして、Azure Disk ストレージアセットにマウントする CSI でプロビジョニングされた永続ボリューム (PV) を作成するには、OpenShift Container Platform は、デフォルトで Azure Disk CSI Driver Operator および Azure Disk CSI ドライバーを openshift-cluster-csi-drivers namespace にインストールします。

  • Azure Disk CSI Driver Operator: 有効にした後に、永続ボリューム要求 (PVC) の作成に使用できる managed-csi というストレージクラスを提供します。Azure Disk CSI ドライバー Operator は、ストレージボリュームをオンデマンドで作成できるようにし、クラスター管理者がストレージを事前にプロビジョニングする必要がなくすことで、動的ボリュームのプロビジョニングをサポートします。
  • Azure Disk CSI ドライバー を使用すると、Azure Disk PV を作成し、マウントできます。

5.8.2. CSI について

ストレージベンダーはこれまで Kubernetes の一部としてストレージドライバーを提供してきました。Container Storage Interface (CSI) の実装では、サードパーティーのプロバイダーは、コア Kubernetes コードを変更せずに標準のインターフェイスを使用してストレージプラグインを提供できます。

CSI Operator は、in-tree (インツリー) ボリュームプラグインでは不可能なボリュームスナップショットなどのストレージオプションを OpenShift Container Platform ユーザーに付与します。

重要

OpenShift Container Platform は、Azure Disk ストレージをプロビジョニングするためにデフォルトで in-tree または CSI 以外のドライバーの使用に設定されます。

今後の OpenShift Container Platform バージョンでは、既存の in-tree プラグインを使用してプロビジョニングされるボリュームは、同等の CSI ドライバーに移行される予定です。CSI 自動マイグレーションはシームレスに行ってください。移行をしても、永続ボリューム、永続ボリューム要求、ストレージクラスなどの既存の API オブジェクトを使用する方法は変更されません。移行についての詳細は、CSI automatic migration を参照してください。

完全な移行後、in-tree プラグインは最終的に OpenShift Container Platform の今後のバージョンで削除されます。

5.8.3. Azure CSI ドライバー Operator の有効化

Azure Container Storage Interface (CSI) ドライバー Operator を有効にするには、TechPreviewNoUpgrade 機能セットで機能ゲートを有効にする必要があります。

手順

  1. TechPreviewNoUpgrade 機能セットで機能ゲートを有効にします (Nodes 機能ゲートの使用による各種機能の有効化 を参照)。

    重要

    機能ゲートを使用してテクノロジープレビュー機能をオンにした後にそれらをオフにすることはできません。 クラスターをアップグレードできなくなります。

  2. クラスター Operator ストレージを確認します。

    $ oc get co storage
    NAME    VERSION                             AVAILABLE   PROGRESSING DEGRADED    SINCE
    storage 4.9.0-0.nightly-2021-09-08-162532   True        False       False       4h26m
    • AVAILABLE は True でなければなりません。
    • PROGRESSING は False でなければなりません。
    • DEGRADED は False でなければなりません。
  3. openshift-cluster-csi-drivers namespace の Pod のステータスを確認し、それらが実行中であることを確認します。

    $ oc get pod -n openshift-cluster-csi-drivers
    NAME                                                    READY   STATUS  RESTARTS    AGE
    azure-disk-csi-driver-controller-5949bf45fd-pm4qb       11/11   Running 0           39m
    azure-disk-csi-driver-node-2tcxr                        3/3     Running 0           53m
    azure-disk-csi-driver-node-2xjzm                        3/3     Running 0           53m
    azure-disk-csi-driver-node-6wrgk                        3/3     Running 0           53m
    azure-disk-csi-driver-node-frvx2                        3/3     Running 0           53m
    azure-disk-csi-driver-node-lf5kb                        3/3     Running 0           53m
    azure-disk-csi-driver-node-mqdhh                        3/3     Running 0           53m
    azure-disk-csi-driver-operator-7d966fc6c5-x74x5         1/1     Running 0           44m
  4. ストレージクラスがインストールされたことを確認します。

    $ oc get storageclass
    NAME                        PROVISIONER                     RECLAIMPOLICY   VOLUMEBINDINGMODE       ALLOWVOLUMEEXPANSION    AGE
    managed-premium (default)   kubernetes.io/azure-disk        Delete          WaitForFirstConsumer    true                    76m
    managed-csi                 disk.csi.azure.com              Delete          WaitForFirstConsumer    true                    51m 1
    1
    Azure ストレージクラス
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