6.2. kubevirt-controller サービスアカウントの追加の OpenShift Container Platform SCC (Security Context Constraints) および Linux 機能
SCC (Security Context Constraints) は Pod のパーミッションを制御します。これらのパーミッションには、コンテナーのコレクションである Pod が実行できるアクションおよびそれがアクセスできるリソース情報が含まれます。SCC を使用して、Pod がシステムに受け入れられるために必要な Pod の実行についての条件の一覧を定義することができます。
kubevirt-controller
は、クラスター内の仮想マシンの virt-launcher Pod を作成するクラスターコントローラーです。これらの virt-launcher Pod には、kubevirt-controller
サービスアカウントによってパーミッションが付与されます。
6.2.1. kubevirt-controller サービスアカウントに付与される追加の SCC
kubevirt-controller
サービスアカウントには追加の SCC および Linux 機能が付与され、これにより適切なパーミッションを持つ virt-launcher Pod を作成できます。これらの拡張パーミッションにより、仮想マシンは通常の Pod の範囲外の OpenShift Virtualization 機能を利用できます。
kubevirt-controller
サービスアカウントには以下の SCC が付与されます。
-
scc.AllowHostDirVolumePlugin = true
これは、仮想マシンが hostpath ボリュームプラグインを使用することを可能にします。 -
scc.AllowPrivilegedContainer = false
これは、virt-launcher Pod が権限付きコンテナーとして実行されないようにします。 -
scc.AllowedCapabilities = []corev1.Capability{"NET_ADMIN", "NET_RAW", "SYS_NICE"}
This provides the following additional Linux capabilitiesNET_ADMIN
,NET_RAW
, andSYS_NICE
.
6.2.2. kubevirt-controller の SCC および RBAC 定義の表示
oc
ツールを使用して kubevirt-controller
の SecurityContextConstraints
定義を表示できます。
$ oc get scc kubevirt-controller -o yaml
oc
ツールを使用して kubevirt-controller
クラスターロールの RBAC 定義を表示できます。
$ oc get clusterrole kubevirt-controller -o yaml